「マンチェスター・バイ・ザ・シー」




どーーーーっぷり、 暗くなって帰ってきました。

いや、とてもいい映画なのよ。
本当にいい、大人の映画なのよ。


でも、 ますます人生の厳しさを思い知り、
たまらん疲れと絶望を覚えたのよ。


ケイシー・アフレックの顔は、前から
悲しい顔してるな、と思ってたから、この役にはぴったりですね。


原題 MANCHESTER BY THE SEA 2016年 アメリカ

*主人公の故郷、実在する街の名前がタイトル。

監督 ケネス・ロナーガン

出演
ケイシー・アフレック/ミシェル・ウィリアムズ
カイル・チャンドラー/グレッチェン・モル
ルーカス・ヘッジズ
ジョシュ・ハミルトン
マシュー・ブロデリック

「ムーンライズ・キングダム」の女の子カーラ・ヘイワードちゃんが、
ケバい化粧した高校生役で出てます。唇で気がついた。
もう一人の可愛い女の子、アンナ・バリシニコフちゃんは、なんと、
ミハエル・バリシニコフの娘だそうです



マンチェスター


ボストンのアパートで便利屋として働くリーに、
兄のジョーが倒れたと医者から電話がかかってくる。
すぐに故郷マンチェスターバイザシーに戻るが、
心臓の持病があった兄の最後には間に合わなかった。

故郷にいればいるほど、
兄の病気、兄の妻の問題、何より、
自分自身の過去の過ちがリーを苦しめる。







パパの死に悲しみは感じていても、そこは若さ、
あっけらかんとした甥っ子パトリックの存在があって、
ただただ重くるしいだけの映画にはならずにすんだのでしょう。
(私には効かないけどね)

過去と現在が行き来するのでちょっと戸惑うかもしれませんが、
リーの態度に納得がいった時の苦しみときたら・・・・
あれじゃあ、何も楽しもうと思わないよな。

マンチェスター・バイ・ザ・シーの風景が、
とても効果的に写し撮られています。

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セリフも音楽の使い方も、
私には、かなり宗教色の強い映画だったので、
そこも暗くなった原因かも??




「虹蛇と眠る女」





原題 STRANGERLAND 2015年 
    オーストラリア/アイルランド

監督 キム・ファラント 
製作陣には、ずらーっと、女性の名前が並んでいます。


出演
ニコール・キッドマン/ジョセフ・ファインズ
マディソン・ブラウン/ニコラス・ハミルトン
ヒューゴ・ウィーヴィング
リサ・フラナガン
メイン・ワイアット


虹蛇と眠る女



オーストラリア ナスガリ
砂漠の中、アボリジニの伝説が根強く残る土地で、
越してきて間もない一家の、娘と息子が消える。

夫は、
夢遊病の息子が家を出て、そのあとを追う娘の姿も見たが、
いつものことだと気にしなかった。

不安定になる妻には無言電話がかかってくる。






一番、がっかりなのが、いつものように邦題。
ニコールの出演作に付けられてきたお気の毒なアレですかね。

原題MALICE→「冷たい月を抱く女」
原題TO DIE FOR→「誘う女」

エロとサスペンス混じりのウヘヘな、
すけべ心を刺激する邦題つけときゃ、客入るだろ、との考えですね。

責任者出てこい!(怒)



夫婦にも子供たちにも問題あるようで、
越してきた理由も、何やらありそうで、
だけど、明確には説明はない。
このスタイルは私には好みですが、モヤモヤ感がダメな人にはどうかな?


<思春期のホルモンで体がウズウズしてるビッチが、
男に誘われ嬉々としてついて行き、被害者になる。>

それだけの話のはずですが、
オーストラリアの広大で無情で原始的な砂漠地帯でこれが起きると、
何か異世界の影響を受けたような感覚が生まれるもんです。
あんな土地なら、恐ろしげな伝説が生まれるのも無理はない。
砂漠で迷って死んじまった人がでると、
「砂漠に住む伝説の虹蛇に呑まれたんだ」
と信じ込む思い込むしかないわな。そうでもしなきゃやりきれんから。

その感覚が、粘着質に描かれた映画なのね。

自然は本来恐ろしいもので、
人間はあんまり自然に近づかないほうがいいよ。
といつも思っている。

でも、
あの母親の、性的な行動はなんなんだろう?
夫と通じないからって、苦悩で精神が参ったからって、
あのように男に、やってください態度をとるもんなんだろうか?
もしかして、あの母親は昔はヤリマンで、夫が疑っているように、
娘は他の男の種なんだろうか?
なんかあるとすーぐ男に頼る女はいるもんだから、それを表してるのかなー?
いくらニコールでも、おばさんがこれやるとすごく気持ち悪い。
その気持ち悪さも、この映画の狙いでしょうけど。


ニコール主演の映画って、生理的に気色悪いのが結構ある。
なぜこの女優はこういう作品にキャスティングされるんだろう?
私には性的な要素を感じられない女性なんだけどね。




「パーフェクト・ルーム」



面白かったベルギー映画「LOFT」のリメイク作
監督は同じエリク・ヴァン・ローイ 

原題 THE LOFT 2014年 アメリカ

出演
カール・アーバン
ジェームズ・マースデン
ウェントワース・ミラー
エリック・ストーンストリート
マティアス・スーナールツ

イザベル・ルーカス
レイチェル・テイラー


THE LOFT


建築家が豪華マンションの設計をした。
お披露目パーティで悪友たちにある提案をする。

豪華ロフトは俺たちの「男の隠れ家」にしようぜ。
なんでも好きなことできっぞ!=浮気
ホテルの明細で女房にバレる心配ないぜ!
毎回ホテル代出すよりお得だぜ!

で、そういうことをする5人の家庭持ちは、
ロフトで女性が死んでたらおおあわて。
誰がやった???







オランダでもリメイクされていたのね。そちらは違う人が監督してる。

もと映画とほとんど同じになってると思うけど、
細かいところまでは覚えてないです。

最初に見た時の興奮は味わえなかった。しょうがない。
俳優たちもあまりによく見知った人達すぎて、
どうにも物語に入って行けなかった。しょうがない。

誘惑する女たちの容貌が、私の好みじゃなくてなんだかつまんない。
しょうがない。

エロ部分は、多くなってた気がする。だから早送りしちゃった。


クッソやろうしか出てこない映画だから、
気持ちのいいもんじゃない。


「LOFT」過去記事





「グッド・ネイバー」




▪️晩御飯中、夫が自分用にマルシンハンバーグを焼き出して、
うまいうまいと食べていた。おかずはいっぱい作ったんだけどね。
たははははは



原題 THE GOOD NEIGHBOR 2016年 アメリカ

監督 カスラ・ファラハニ

出演
ジェームズ・カーン
ローガン・ミラー
キーア・ギルクリスト
エドウィン・ホッジ
アン・デュデック
タムリン・トミタ


このコピーは嘘です。

ネイバー



隣の独居老人はなんか怪しいぞ!
ハイテク機器でお化けいるように遠隔操作して威そうぜ!
こいつは俺たちの崇高な人間観察実験さ!

と、若者の馬鹿者さ、傲慢さ、思い込みで、
自分らは微塵も悪いことしてる意識なく、
年寄りの人権を無視する高校生の映画です。







冒頭に出てくる言葉が、
主演の一人の男子の心理を表してます。

「人は見たい物しか見ない」


隣のじいさんが地下室になんか隠してる、殺した妻か?
まさかの連続殺人鬼か?

とハラハラさせといて、本当の恐ろしさは他にある。

それは、
老人を人生の先輩だなんてさらさら思わない、
他人の感情なんて想像もできない、そんな若者たちの思考です。

このセリフ(歌)が象徴するように

「YouTubeの再生回数が百万超えるなら、
他はどうでもいい」



ラストは、この若者の心理がよーくわかるショットで終わりました。

時代を表す一本ですね。


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でも、この爺さん、ドアぶっ壊した時の凶暴さを考えると、
実際、何かやらかしてきたんじゃないかな、と






「愛の監獄」



▪️スーパーでウサビッチのバッグを持った女性を見つけた


原題 EPERDUMENT 2016年 フランス/ベルギー

監督 フィリップ・ゴドー 
製作に、ゴドー姓の人があと二人いるが家族?
ゴドーさんたち、私の好きな映画
「ミスター・ノーバディ」「100歳の少年と12通の手紙」「ラルゴウィンチ」も作ってる。
他の作品でも一緒に仕事してるみたい。

出演
ギヨーム・ガリエンヌ
アデル・エグザルコプロス
ステファニー・クレオ
アリエノール・ポワッソン
マリー・リヴィエール


「愛の監獄



『よき家庭人で真面目な公務員だった男が、
かわい子ちゃんに誘惑されて色欲地獄に陥る』


という話です。

私の大嫌いなタイプの内容です。


しっかし!かわい子ちゃん。
アデル・エグザルコプロス

いやぁ〜、小悪魔っていうんだろうね、こういう子。
顔は子供で体は大人 しかも挑発的な態度。
こんな子に、あなたのせいよ。なーんて言われたら、
そりゃ、どんなにお堅い人生送ってきた男でも、
下半身が脳を支配しちゃうって。

ほんにお気の毒








アデルちゃんの唇とあごは、私の大好きな女の子の形!

オッタヴィア・ピッコロ、
クラウディア・マルサーニ、
ステファニア・サンドレッリ、

この、私の愛の対象顔さんたちと同じなのぉぉぉぉぉ


公務員、おっさん、
仕事も家庭も失い、逮捕までされても、
狂恋の相手の笑顔に天にものぼる心地ってのが、哀れ。
でもこの人、こんな恋ができたことを、
一生心の拠り所として生きていくんだろうね。

はい、はい、





「ミレニアムと私」


我が愛するリスベット・サランデルが活躍する映画
「ミレニアム」三部作の元本、スウェーデンが誇る大ベストセラー
「ミレニアム」の作者スティーグ・ラーソンの、
32年間の非婚のままのパートナー、エヴァ・ガブリエルソンが、
スティーグとミレニアムについて語った本。

エヴァは建築家で、
建築の研究の書はあるが小説家ではないため、
マリー=フランソワーズ・コロンバニという記者との共著となっている。


原題は「Millenium, Stieg et moi」
英題は「Stieg and Me, Memories of My Life With Stieg Larsson」

「ミレニアム」というより、長年の恋人だった男性との思い出を綴り、
スティーグがどういう人物だったかを伝える内容です。
なぜならエヴァにとってスティーグは、ミステリー作家ではなく、
あくまでも、世界中で起きている不正や女性への暴力と闘う、
金に動かされず信念を貫くジャーナリストだったのだから。


ミレニアムと私


これを読むと、スティーグが「ミレニアム」を書いたのは、
小説家になるためではなかったのだとわかる。

登場人物や事件や汚職など、事実に基づくことを書くlことで、
ジャーナリストとして見聞きしてきた不正を暴くと共に、
たくさんの友人知人への感謝の気持ちを表現したかったのだ。
(ミレニアムの中でも珍しくも良心的な男性が出てくることが不思議で、
小説だから嘘臭くてもしょうがないか、と思ってたけど、なんと!
スティーグ&エヴァの実在の知人がモデルだった!)

エヴァが「ミレニアム」の共著者と言えるのは、
彼女が話したこと調べたこと、書いた文章、
与えたヒントなどが盛り込まれているだけでなく、
物語の要所要所で二人で意見を出し合っていたからでもある。


ジャーナリストとしての活動に全身全霊で取り組み、へとへとに疲れはて、
極右連中からの脅迫で身の危険を感じ、経済的にも綱渡り生活が長く続き、
「ミレニアム」を出版することで、
恋人エヴァとの人生にもっとゆとりが持てると信じていた。

出版前に死んだけど・・・

原作者スティーグは、「ミレニアム」映画化権を売るなら、
ハリウッドと考えていたという。ところが、
彼の父と弟により、スティーグが嫌がっていた会社に売られ、
彼が生涯愛した女性にはなんの権利も与えられず、
「ミレニアム」ビジネスの恩恵に預かるのはこの親子だけとなった。

そう、大好きな映画「ミレニアム」は、
作者の思いと関係ないところで作られてしまったのね・・・・

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彼の考え、
*他人にひどい目にあわされたら、
復讐することは「権利」ではなく「義務」である。


これ、嬉しい。

世の中、「許しが正義」みたいに言われてるし、
復習とか仕返しとか考える人は嫌な性格ってことにされるけど、
例えば、
・強姦されて告発すると、何度も屈辱を味わう目にあうから泣き寝入りする
・夫を取られて泣く泣く離婚するが貧乏母子家庭の地獄をみる

など、 やった奴らに報復しないとまた被害者が出ることになるから、
思い知らせないとダメなんだ。復讐は義務で正義だ。

エヴァが、スティーグをないがしろにした奴らに、
北欧神話の呪い?をかけるくだりはすごいわね。
あのくらいやる根性を私も持てればよかったわ。

私が以前心配していた、
ヘビースモーカーのスティーグによる副流煙の、
エヴァの健康被害は、エヴァもタバコ吸ってる描写が出てくることから、
どうでもよくなりました。


☆夕べからLaLaTVで「ミレニアム」の放送やってます。週一かな?
私はまた見てる。リスベットの復讐が見たいから。







「THE FALL警視ステラ・ギブソン」season3



息遣い 汗のにじみ まで感じてしまう描写の犯罪劇。
スーパードラマTVで見ています。


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なんたって役者がいい!

ステラ・ギブソンasジリアン・アンダーソン
色気と知性を同時に持ち、あくまでフェミニンなスタイルを貫きながらも、
男どもの、感情的などんな意見にも落ち着いて切り返す様。
これまでの人生で学んで体に刻まれているようなリアル感を出している。
男社会で高い地位にいる女は、どうしても
少し力んだ印象になってしまいがち。ジリアンの演技には、
抑えた怒りや絶望を感じさせつつ、冷静沈着で説得力がある。

ポール・スペクターasジェイミー・ドーナン
「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」の方が
有名になっちゃったかもしれないけど、
一見、順風満帆にすんなりと生きてきた風に見えるが、
どこかに薄暗いものが垣間見える存在感。
すました金持ち役なんかより、このドラマの方がずっと格が上!

その他にも、ポールの妻の、
平凡で幸せな妻からどん底で苦しむ母親に変化する様子も見事だし、
屈折しまくったティーンエイジャー、ケイティの危ない存在感、
「ジミー、野を駆ける伝説」の素直な若者を演じた女優とは思えない!
ステラの部下になる若い巡査部長役、コリン・モーガンは、
今まで見たどんな役での彼より魅力的でカリスマ的。


詳しくはこちら

スパドラ WEBサイト







個人的に一番の見どころ。
このドラマ、私には、
<クライムサスペンンスの形を借りた、
女と男の思考と感覚の相違を明確にするドラマ>

でございます。


シーズン1,2のときも書いたけど、男がそうと信じる人間の行動は、
男の感覚での常識にすぎず、女のそれとはまるで違うことを、
ステラがきっちりと言葉で男たちに言ってくれてます。


THE FALL警視ステラ・ギブソン 過去記事

THE FALL警視ステラ・ギブソン 過去記事


3シーズンでも、第一話目で、ぐっと来ること言ってくれてました。

ポールに誘拐されたローズを見つけたが、
ローズの夫は犯人について行った妻に疑心暗鬼で、ステラに言う。

「腕を組んで車に乗った。なぜ抵抗しなかった」

それに対してしステラは、

「男性は抗うか逃げるかで考える」
「実際は脅威に直面した時、人は硬直する」
「彼女が抵抗も叫びもせず黙っていたなら、恐怖に陥っていた証拠よ」

そして、

「恐怖を感じて言いなりになった付いて行った。
でも、同意したわけじゃない


そう。、これなのよ!これを言いたかったのよ!私も 
ううう、ありがとうステラ

性犯罪者の被害にあった被害者の夫や恋人って、
程度の差はあれ、女の抵抗加減を気にするようだ。
こいつは、自分の所有物であるはずのメスを奪われまいとする
オスの本能なのでしょう。

今後もステラのセリフに期待します。

しかし、ドラマの描写が少し変わった気がする。変わったと言うか、
じっくり描くべきシーンと、さらっと見せるだけでいいシーンの区別の仕方が
ちょっと違ってきた?「ハンニバル」を見てる感じになっちゃう。

例えばポールが病院で受ける治療シーンのしつこさ。
医療ドラマじゃないんだから、そんなに時間を割かなくても・・・
そんなに医療用語を並べなくても・・・ 
ポールが介護されるシーンのしつこさ。
ここは、ポールが犠牲者に選ぶタイプの女性が看護師だから、
視聴者に危機感を抱かせるためなのかもしれないが、
まるで性行為を見せられてるみたいで、すごく不愉快・・・


今までのタッチは好きだったけど、シーズン3は構えて見たほうがいいな。

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私がずっと気になっている女優がいる。
タイプは違うけど、すごく魅力を感じるの

ステラが最初にチームに誘った警察官役
ニーヴ(ニアム?)・マクグラディ Niamh McGrady

buka


もう一人は、
ポールの犠牲者で生き残った女性が入院する病院で、
警護に当たったハグストロム役女優さん。素敵〜
ケリー・ゴフ(ゴー?) kelly Gough

Kelly Gough