「犯罪心理分析官インゲル・ヴィーク」2回目


⚫︎「MURDER IN THE FIRST/第1級殺人」シーズン2の犯人が、
ビッグバンセオリーのシェルドンと同じTシャツを着ていたの。



「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」
メリンダ・キナマンちゃんが主役のクライムドラマ

以前見たんだけど集中できてなかったんで、再放送を見てみました。

まああ、、、、「ミレニアム」シリーズでリスベットの弁護士になってくれた、
アニカ・ハリンが検死官役で出てたのねー。

原題 Modus スウェーデン 2015年〜2017年



アンネ掘ると





原作小説を書いたのはアンネ・ホルト。
スウェーデンの弁護士で小説家。
やはり作家である女性のパートナーがいる。
翻訳されている本がたくさんあります。
ご自身がドラマの製作総指揮をしています。



ストーリー

スウェーデン国家警察の元プロファイラーで
FBIでも働いていたインゲル・ヴィークが、
現場を退き大学での研究だけに専念するようになったのは、
事件の捜査に夢中になるあまり、娘たちを忘れてしまった経験からだった。

しかし、妹の結婚式に訪れた先で、間接的に事件に巻き込まれ、
再び捜査官と組むことに。











とんでもないキリスト教の狂った集団の犯罪だったわけです。

北欧の国々は、
同性愛が違和感なく社会に溶け込んでいると思い込んでいたものだから、
憎悪する人たちもいるんだなー、と悲しむ。
そこに宗教がつけ込むと、赤子の手をひねるごとく相手を好きなように動かせる。
怖い怖い


ドラマの作りとしては、
長女の自閉症スペクトラムに全く触れないのが不自然で、
母親も周りの人も、そのような言葉は出さないどころか、
あの子は少し難しいの、って感じで特別扱いしてない。
そこが、うーん、説明しなくていいの?と思っちゃった。
視聴者はみんな理解できるからいいのかな?言葉で説明しなくても。

キリスト教のあいつらの部分をもっと丁寧に挿入してくれないと、
悪を裁くドラマに見えない。
主人公の家庭の事情や子供の事情、心理描写の分量が多くて、
クライムサスペンスにしては物足りなかった。

あと、見知らぬ男が娘に声かけてるのに通報しないってなんで?
わからなかった。


出演者たちの魅力には惹きつけられたので良いけれど,
犯人グループについてと実行犯の過去と心理を、
原作読んで深く確かめたい。翻訳されてないのかな?



欧米の映画・ドラマを見てるといつも思うんだけど、
母親ってもっと子供にくっついてる、目を離さない離したくないもんだと思うのに、
随分長時間(仕事の時間以外に)子供と離れるんだよなー。
用があって離れるにしても、預け先のことをきっちり描いてくれないと、
こちとら心配でしょうがないよ。ママが男とヤって外泊したりして、
へっ??? 子供は?と気になってしょうがない。


シーズン2も日本で放送になるといいな。










「150ミリグラム ある女医の告発」



⚫︎ラジオ英会話のおじさんが、英文が流れるたびに必ず
「皆さん」と一言付け加えるのがなぜなのか気になって気になって、
勉強に身が入らない。



原題 LA FILLE DE BREST 2016年 フランス 未公開

監督 エマニュエル・ベルコ

出演
シセ・バベット・クヌッセン
ブノワ・マジメル
シャルロット・ラメル
イザベル・ドゥ・エルトフ
ララ・ノイマン
フィリップ・ウシャン
パトリック・リガルデ
ギュスタフ・ケルヴィン


シセ



フランスの、大きな製薬企業セルヴィエ社の薬害事件の映画化。
メディアトールという薬は、糖尿病の治療薬兼「やせ薬」として、
1976年~2009年販売され、500~2000人を死亡させた。

大学病院の医師イレーネは、
患者が心臓弁膜症を発症し死亡したことに疑問を抱き、
患者が服用していたヤセ藥を調べる。
すると、その薬メディアトールの服用者で、死んだ人々が大勢いると気付き、
2007年、メディアトールの副作用の危険性を製薬会社に指摘した。
しかし会社は、その報告を無視したため、
イレーヌは2010年に「メディアトール150 mg : 何人死んだ?」という本を出版する。









医師として、患者に納得いかない症状が現れたり亡くなったりした時、
とことん追求して患者を楽にしようと頑張る。
そんな当たり前のことをしたイレーヌが、まれな医者に思えちゃう。
私はいい医者に当たったことがないからね。

闘ってる時もそうだけど、
権力側から圧力かけられてもマスコミに持ち上げられても、
一貫して自分の主義「全ては患者のため」からずれない。
そんなイレーヌの潔さ誠実さに感動しながらみました。


*好きなシーン

・本が出版されマスコミに取り上げられ、頑張ってきたことが報われと知った時、
車の中でイレーヌが泣く。あの顔、素晴らしい!

・母親がテレビで自分の行いを話す姿を見る子供達の顔。
母を誇りに思うあの顔。



2015年の「アスファルト」で、
とても面白かった俳優ギュスタフ・ケルヴィンが真面目な役だった。
この人、熊みたいで可愛くて好き。


イレーヌ役Sidse Babett Knudsen
この人が演じたからこその爽快感。

デンマーク語、フランス語、英語完璧。
大好き、この女優さん
絶対正義の顔してる。絶対に信頼できる顔してる。
シセっていう名前も素敵


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ご本人  イレーヌ医師








「デトロイト」



⚫︎バスの中、中高年男性グループが、
ハズキルーペの話で盛り上がっていた。


原題 DETROIT 2017年 アメリカ

監督 キャスリン・ビグロー 

出演
ジョン・ボイエガ
ウィル・ポールター/ベン・オトゥール/ジャック・レイナー
ジョン・クラシンスキー/クリス・コイ
オースティン・エベール
ハンナ・マリー/ケイトリン・デヴァー
アルジー・スミス/ジェイソン・ミッチェル/ジェイコブ・ラティモア
ネイサン・デイヴィス・Jr/ペイトン・アレックス・スミス
マルコム・デヴィッド・ケリー/アンソニー・マッキー



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1967年7月デトロイト。
酒の販売許可無しで営業しているバーに、警察が取り締まりに入る。
そこは黒人客が集まるバーだったため、地域の黒人たちが反発をし、
瞬く間に暴動に発展する。破壊と略奪、銃撃は激化し、デトロイトは戦場のようになる。

そんな中、モーテルに宿泊していた黒人若者達の一人が、
レース用の銃をふざけて発砲する。
その音を聞いた警察は狙撃されたと思い込み、
モーテルは警察と軍隊に包囲される。

興奮した警察官による狙撃犯探しはエスカレートし、
拷問が始まる。









1967年という時代のせいで、
仕事中の警官から工場の作業員から一般市民から、
全員が全員、どこでもタバコ吸いまくってる野蛮さ無知さに嫌気がさして、
タバコが見えるとすぐ目をつぶったので、辛い映画鑑賞だった。

これだから昔が設定の映画は見たくない。


暴動の背景には、
白人警察による黒人達への差別行為への長年の恨みと怒りがあるそうだから、
暴動を起こした黒人達の行動には少しは味方したい。
しかし、警察や軍に刃向かうだけならいいけど、
暴動って、普通の家屋や店を破壊したり、略奪に進むから
大嫌いだ。集団心理の恐ろしさだ。


暴動の様子は当時のニュース映像などを使い、
芝居の部分も、ドキュメンタリータッチになっている。
私には最初、この二つがうまく溶け合ってないように思えて、
劇場のシーンあたりから帰ろうかと思っちゃった。
モーテルの若者達がじゃれてるシーンも長かったしね。

前知識を入れずに監督の名前だけで見たので、最初は、
暴動の様子とその顛末を全体的に描く映画かと思ってて、
途中からモーテル事件を描く映画だったのか、と気づき、
二つの映画を見た感覚。(悪い意味で)



モーテルに警察が突入してからは集中できました。
これは事実の映画なので、裁判とその後の顛末も見せてくれてます。
モーテルでのシーンは、実際にあそこにいて警官に拷問された女の子が、
アドバイザーとして参加して作り上げたそうです。

警察は怖い、悪い警察は本当に怖いです。



「リトル・ランボーズ」のウィル君があんな役でちょっと悲しかった。

☆なんとなく、整理しきれてない印象で終わった残念さ


これを見てしみじみ思ったこと

子供のおもちゃとして、
銃(水鉄砲も含む)を作り販売する大人って頭おかしいな。


子供がおもちゃの銃で遊んでて、
本物と間違えられて警官に撃ち殺されても、親は文句言えない。

警官も銃が怖いんだから。



当時のモータウンというもの、当時のデトロイトの文化、
“ザ・ドラマティックス”というグループ、
何も知りませんでした。
あんな経験をしたら、もうラヴソングなんて歌えなくなる
ヴォーカリストの気持ちはわかるよね。




「ネオン・デーモン」



⚫︎アメリカに30年住んでたって人に、私も住みたい!と言ったら、
「え?大統領あれだよ」と言われた。



原題 THE NEON DEMON 2016年 アメリカ/フランス/デンマーク

監督ニコラス・ウィンディング・レフン作は、
「ブロンソン」は面白かったが、
「オンリー・ゴッド」も「ドライヴ」も大嫌いで、
「ヴァルハラ・ライジング」も迫力あるがなんだか・・・

生理的にこの人の描く暴力描写や暗さが無理!

だから、「ネオン・デーモン」も私には性に合わないだろうと想像してました。


出演
エル・ファニング
ジェナ・マローン
キアヌ・リーヴス ハンク
アビー・リー
デズモンド・ハリントン
ベラ・ヒースコート

クリスティーナ・ヘンドリックス


ネオン・デーモン




モデルになることを目指してLAにやってきた高校生が
業界に入っていく過程をねとーーーっと描き、
先輩モデル達から受ける嫉妬をでろーーーーーっと描き、

あーあ、
ヴォーグの美しい写真も、オートクチュールのランウェイも、
こんな世界で出来上がってるのね。
わかってはいたけどね。

となる映画。









とても美しい照明でした

あの大型ネコ科動物は、LAって街の異色さを表してるのかな?


もっと露骨に激しく、モデルたちの地位争いを描いてるのかと思ったら、
ねっちりべっとりしつこく、彼女達の妬みと怒りの心理を映像に貼り付けてくれてましたわ。
この監督のここが嫌いなんだろうなー、しつこさが。
でも、暴力のしつこさは見てて苦痛だけど、
女の嫉妬のしつこさは痛くもないし怖くもないので、大丈夫だった。
(キアヌのシーンだけは、
ゾッとするどころじゃない耐えられない気持ち悪さだったけど)

むしろ、エル・ファニングのセリフの方が怖かった。

「私は綺麗。綺麗で何が悪いの?」
「(モデル達に)憧れてない、向こうが私に憧れてるの」

イノセントな顔して自分の力をよく知ってる女の、怖いセリフだったわ。
(隣の部屋の女の子が襲われてても通報しないしな。。。)


そんで、もっと怖いのは、
新人の新鮮さは一時的にはもてはやされるけど、
あっという間に飽きられて、年増扱いされるという先が見えることね。

ひーーーーー 


意外だった展開、
こいつになりたい!と思う相手を喰うというのは、
ちょっと宗教的儀式のようだ。この一連のシーンは好きです。

でも、目ん玉があまりにもいかにも、な感じで、
ここだけマンガチックになっちゃってギャグみたいで、台無し!




この映画で、『カメラマン、クズだな』と思ったけど、
実際にも散々性暴力してるのをやっと告発されて、ザマアミロ、だわ。




あ、ジェナさん、好きなんです。


エル・ファニングの魅力を鑑賞するだけでよしとするか。





「はじまりはヒップホップ」



⚫︎今日1番目のメールが
「超即イキするよ」というタイトルの詐欺メールだった。




原題 HIP HOP-ERATION 2014年 ニュージーランド

監督 ブリン・エヴァンズ

出演
ニュージーランドの小島ワイヘキ島の平均年齢83歳のヒップホップダンサー達
ダンサーに振り付けをし、マネージメントをするビリー




ブリン・エヴァンズ




子供の頃、祖母と過ごすのが好きだったからお年寄りが好きなの、
というビリーは、オークランドで地震にあってから、
これからは好きなように生きると決め、島に戻った。
ダンサーではないが、老人達に何か楽しんでもらおうと、
公民館で彼らにヒップホップを教えるようになる。

ビリーはチームの世界大会出場を目指し、手続きや金策に苦労する。









本島のダンサーが、彼らに会うまでは、

「老人とは、いつも不機嫌で、僕たちを敵対視するもの」

と思っていたそうで、世界共通か、と思った。



どうしてもわたしたちって、 

「歳だから」を言い訳に、
いろんなことから遠ざかってしまいがち。


でも、何かきっかけさえあれば、年齢に関係なく、
新しいことができるし新しい関係も結べるのね。



うーーん なんか。。。。すごい



もちろん いい面ですごいが、

加齢による顔面と体の皮膚の変化が凄すぎて やっぱり歳とりたくない。。。。
っていうね。。。。 冷たいようだけど 冷たい人間ですあたしは



ビリーが親に殴られて育ったんではないか?
レズビアンなのでは?

と、そこが気になった。


映画について詳しくは公式サイトを!

映画公式サイト








「パークアヴェニューの妻たち」




⚫︎国際交流パーティーとやらに出て、
あまりにも話せない自分のバカさに落ち込んでる


私のような庶民には、理解できずに頭抱えてしまう、
特殊な人々の生態を記録したノンフィクションでございます。
どんな映画やドラマより本物はすごかった!ショックすぎた。


原題 Primates of Park Avenue ウェンズデー・マーティン著

「パークアヴェニューの妻たち



小説公式サイト




中西部出身で、NYでキャリア向上をとげた社会学者で作家の著者が、
出産を機に、より良い環境で子育てをしたいという願いから、
NYの中でビリオネラだけが住む地域、
『アッパー・イーストサイド』(パークアヴェニュー)に越し、
そこで見聞きし思考し分析したことを書いた本。


印象は大きく三部にわかれる。

*一部
パークアヴェニューに越すまでの不動産に関する風習と、
そこに住む住人たちの驚愕の生態。

*二部
最初は新参者として観察していた著者が、
どっぷり彼らの生活と考え方に転化する過程。

*三部
裕福な母親たちの内に潜む不安感、危うい立場、
男対女の社会,家庭の構図の厳しさ切なさ。
著者の3人目の妊娠出産とその後の人間関係。

人間観察を、霊長類や他の動物達の行動と照らし合わせているのが良い。
感情だけでなく、科学的に女達の心理を探っている。
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本に出てくる金持ち達。
私の周りの金持ちの知り合いたちなんぞ、
貧民に思えるくらいの金持ちぶりのもう、なんか、。。。。もう、すごいんだわ

箇条書きしてみる
・自家用ジェット持ってて当たり前(無い人は存在しないも同じ)
・子守、家政婦、運転手、スタイリスト、ネイリスト他雇ってて当たり前(同上)
・上から下まで高級ブランド当たり前(同上)
・ハンプトンズと海外で、休暇をすごすのが当たり前(同上)

ビリオネラ社会では普通こうなんだろうとは想像がつくものの、
この本は、子供をもつ金持ち女についての本なので、
子供に関することでの奇妙奇天烈なルールの存在には、
冗談だよね!?と言いたくなる。

まず、妊娠の時期から差別が始まる!(頭おかしいんじゃね?)
何事かというと、子の成長度からすると、9月から始まる新学期に、
7月8月生まれの子供は学校(超高い私立)としても受け入れたくない。
なので、10月生まれが理想。妊娠は1月から遅くても3月にするべし!

7月生まれの著者の息子に対して、本人の目の前で、
「誕生日がダメなのね」と言った金持ち妻あり。  

子供は、良い職業(莫大な財産を築けると信じられている職業)に就くための、
良い大学に入れるための、良い小学校に入れるための、
良い幼稚園または良い保育園に入れねばならず、
良い保育園に入れるためには、権力と金とコネがなければならず、
そんな保育園に子供を入れるため、金持ちの親が血眼になって駆けずり回る。

ここで言う、<良い>とは、子供を慈しみ、
幸せに生きるための知恵や知識や感性を育てる教育をする<良い>じゃなくて、
将来の進学ルートにつながる強力なコネのある、金持ちしか入れない場所という意味。
当然、保育園側の力は絶大!


保育園の送迎は、運転手付き高級車以外はタクシー。
保育園後に子供を遊ばせるにも、ママたちの階級がものを言う。
子供の誕生日パーティーに5,000ドル使うのは普通。
子持ちでもいつまでも美しく若くの強迫観念で、美容整形やジム、
衣服に年120,000ドルほど使う。
超ハイヒールを涼しい顔して履くために、足指に神経を麻痺させる注射を打つ。
子守に一年で100,000ドル払い、自家用ジェットで旅費を出して旅行させる。



たくさんの高級ブランド名が出てきます。
高級ブランドを持つ、身につけるということは、
地位を見せつける、敵をけん制する、他者との差別化をする、ということ。
そして、パークアヴェニューの母親たちにとって、
子供の私立学校の卒業証書と家政婦がアイデンティティそのものであり、
高級ブランドもまたアイデンティティそのものになる。

ブランドの中のブランド、バッグの中のバック、
バーキンについての記述には呆れて唸るしかなかった。
150万?とかするバッグね。あれね。あれを欲しいと思う心理、
手に入れるまでの女たちの奮闘。権力争い。もはやコメディにしか思えないんだわ。

その前に、アッパーイーストサイドの不動産に入るための審査の、
物凄さ(独裁政治か!?と思うほどの非常識さ)には、
こんな所にはどんなに金があっても住まない!と思わせる破壊力あり。

あまりに驚きの事実の連続で、中身が濃すぎて、
なかなか先に読み進めなかったよ。

私は、アメリカの都市でみんながいいというニューヨークが、
なぜか心に響かなかった。もちろん、
美しい建物や美術館や公園など、素敵な部分はたくさんあるが、
なんというか気持ちが落ち着かないというかセコセコするというか、
都会好きの私なのになぜ?と不思議に思っていた。

この本を読んで、 ああああ、街全体から受ける印象が、
「パークアヴェニューの妻たち」を代表する違和感だったのかもしれないな、
と思い当たった。はっきり言って成功(金)が全て、な感じね。
アメリカン・ドリームなんていう夢の世界じゃなくて、
食うか食われるかの弱肉強食の野生の世界。
キャリアアップ思考ゼロで、競争心が嫌いで、(だからスポーツが嫌い)
事件事故無くその日がすぎたらそれでよしと思ってる、
間違いなくの私に、
居心地の良さなんて感じられるわけなかったもんね。

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金持ちのライフスタイルと思考を書くだけなら、
ただのセレブゴシップ記事になってしまうが、
著者は人類学にも詳しい社会学者。
金持ち妻の闇の部分も興味深く描いている。

完璧な母親、完璧な子供、完璧なスタイルと美貌、
完璧なライフスタイルを維持するために、女たちは神経をすり減らし、
父親か夫に依存している経済状態がいつどうなるかの不安に怯え、
夫の浮気に怯え、子守との確執に疲れ果て、
抗うつ剤やアルコールに依存していく。依存しているという意識もなく。

著者が娘を失ってからの人間関係にとても共感する。
それまでの意地悪なママ達でさえ、女が子を失うという悲劇には
心からの同情と親愛の情を寄せる。
女が3人集まったら、一人は流産や死産の経験がある。とは聞いていたが、
やはりNYでもそうなのだと知った。

霊長類のメスは、自分の子を育てるだけでなく仲間の子も育てる。
子供をみんなで育てるという意識は、現代の都会でも当てはまる、
メスの本能なのだと著者は答えをだす。

ここで思い出した。
街中や電車の中で、他人の幼い子に笑いかけたり話しかけたりするのは、
全員おばちゃんだ!男がやってるのを見たことがない。日本でも海外でも。
だよね、動物のオスは、自分の子を産ませるために、そのメスの子を殺すもんね。
著者の夫、妊娠6ヶ月で陣痛が来てしまった妻を病院に連れていくっていうのに、
ドアマンが傘ささないことに文句言って、
「スーツが濡れたじゃないか」  こいつ死ね、と思いました。



セレブゴシップ、動物学、人類学、社会学、進化、もろもろ。。。。
とてもとても深く考えたくなる本でした。おすすめ

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この本を読んでいる間に、カナダのドキュメンタリー
「パソコンを置いて森で暮らそう」All the time in the world
を見たんだけど、私にはこっちの方が羨ましい親子関係、家族関係、で、
心の底から生きてる感じで、
ますますNYアッパー・イーストサイドに生きる人々の狂い方に呆然としました。









「スウィート17モンスター」



⚫︎今の30代は、映画好きでも「小さな恋のメロディ」を知らないと知る。




原題 THE EDGE OF SEVENTEEN 2016年 アメリカ

監督 ケリー・フレモン・クレイグ

出演
ヘイリー・スタインフェルド
ヘイリー・ルー・リチャードソン
ブレイク・ジェナー
キーラ・セジウィック
ヘイデン・セットー
アレクサンダー・カルヴァート
ウディ・ハレルソン



スウィート



小さい頃から友達ができなかったネイディーン。
やっと一人の変わり者の女の子と親友になる。

父親が突然死亡し、パパっ子だったネイディーンはますますひねくれる。
親友は兄とくっつき、母親とは相変わらずウマが合わず、
担任の教師に不満をぶつける。

ある日母と口論したネイディーンは、
身悶えしていた片思いの相手に、エロいメッセージを送ってしまう。










こういう、こじらせ女子系ものは、いい大人ですから今更見てもな。
と遠慮していましたが、案外面白くできていた。
面白いけれど、同じこじらせでも、アメリカと日本じゃ
かなり違いがあるなー、と思った。まあ、映画(作り物)ではあるけどね。


第一に、自分自身を含めていろんなことが不満だらけで、
悶々としている高校生の女の子は、教師を唯一の話し相手にはしないでしょう。
というか、普通の学校(特別に独特の校風のある私立は別)で、
あんな会話を教師とするとはとても思えない。
しかも男教師にセックスがらみのことまで!

ほんで、日本のこじらせって、もっとこう、ジメッとしてて暗ーーーいイメージ。


きょうだいの言い合いが面白かった。
きょうだいって、いかに相手をグサリとやるかを考え抜いた悪口吐くからね。
そんじょそこらの悪口じゃあ黙らせられないから、これぞというところを突いてくる。

とてもリアルでよかった。

高校生だけども、普遍的な男女の違いも見られてよかった。
・女は特に大した考えもなく一緒にご飯食べたり遊園地に誘ったりするけど、
 男はそれを特別な好意と受け取る。
・女がたとえ言葉では過激なこと言っても、
 本心は優しさやロマンチックなことを求めてるけど、
 男は言葉通りに受け取る。



いじけてた思春期の子が、
最後には家族とも友達とも打ち解けてめでたし、
ってストーリーはあまり好きではないけど、
この映画は嫌悪感少なめで見られました。

好きなのか嫌いなのかっていうと、どうでもいいラインかな?

*笑った会話
「ツインズ知ってる?チビオヤジとシュワルツェネッガーが双子の」
「あの変な顔した人でしょ?」 
変な顔したチビオヤジ=ダニー・デヴィート  ハハハハハ

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ヘイリー・スタインフェルドは全然好きな女優ではないけれど、
この曲は大好き


「Love Myself」