「クリミナルズ」





原題 LA PEUR DE L'EAU  2011年 カナダ

”水の恐怖”を、ただのクリミナルズにする邦題のセンス・・・・


監督 ガブリエル・ペルティエ 

出演
ピエール=フランソワ・ルジャンドル
ブリジット・ポゴナ

ノルマン・ダムール
ミシェル・ラピリエール
ステファニー・ラポワント


このDVDパッケージの宣伝文句に騙されてはいけない。
アクションやマッチョやすけべで見せる映画でないのです。

クリミナル図 カナダ



カナダの小さな島で、市長の娘が他殺体で発見される。
モントリオールからやってきた巡査部長は、
性犯罪者の犯行と決めつけるが、
地元警察のアンドレは違和感を感じ、独自に調査を始める。








寡黙で地味で物静かでお人好しな中年巡査です。
顔ももちろん、地味です。もちろん、スター性も皆無です。

その巡査の相棒役女優がこれまた地味です。
特に綺麗でも色っぽくもありません。もちろんスター性も皆無です。


この二人がじみーに殺人事件の捜査をするんです。

主人公の巡査なんて、娘に、
「パパは都会が怖いからモントリオールに行かないんでしょ!」
なんて言われちゃうし。



事件の異常性に、こりゃエキサイティング!と楽しみにしてたら、
あまりに地味なおふたりが地味に活動するもんで、
あらら・・・・と思いましたが、
なぜか結構楽しんだのです。

結構いいです。


でも、女性巡査の「好きなの」オーラが、
最初から丸出しなのがちょっとコメディっぽくて、
笑っていいのか戸惑った。



しかーし、ここの島さぁ、本当にこうなのかなー?
明らかに未成年とわかってるのにバーに入るし入れるし、
子供らに麻薬が蔓延している。

そこが気になって気になって





「アメリカン・ゴシック 偽りの一族」




以前見てたんだけど、再放送も見てみた。

WOWOW番組案内


原題 AMERICAN GOTHIC 2016年 アメリカ CBS

監督 コリン・ブリンカーホフ

出演
ヴァージニア・マドセン

ジュリエット・ライランス
アントニー・スター
ジャスティン・チャットウィン
メーガン・ケッチ
エリオット・ナイト
ステファニー・レオニダス
ガブリエル・ベイトマン



アメリカンゴシック



ボストンの資産家ホーソーン家、夫婦と4人の子供たち。
現在、長女の出馬が一番のイベント。
長女は夫がいるがある女性を愛している。

次男とその妻はヤク中。その息子は異常者。
14年間行方不明だった長男が瀕死の父親の病室に現れる。

一家が営む事業が関係したビルが崩壊し、
未解決になっていた連続殺人事件の手がかりが発見される。

次女の夫は刑事。事件を担当することに。






いやぁ〜、ヴァージニア・マドセン、
素晴らしく金持ちマダムの貫禄のルックスになりましたなぁ〜

ちょっと憧れちゃう、
こういう、PTAの会合で絶対に意見が通るタイプのママ
こういうルックスになったら、
いっつも相手に遅刻される私みたいに、人になめられることはなさそう。
この路線のおばさんをめざそうかな・・?  と、
ドラマ見ながら自分のイメチェンを空想してました。


真相は へー、そんなことかー
なんだけど、偽りの一族の本当の恐ろしさがどんでん返しになっている。

でも私は、家族が長年嘘ついてきたことよりも、
死んだ男とその娘に腹立った。

<貧乏人犯罪者の自業自得>

と言ってしまっていいくらいの、男の犯罪が
(つーか、こいつ、子連れで犯行してたんだから、最低)
引き起こした、何十年にもわたる憎悪なんだわ。

一家の柱、母親の、
家族を守るためなら犯罪に手を染めても良し、
の執念、すごい。


それにしても解せないのは、
あんなにサイコパスな子供を、誰も真剣に精神科に連れていかないこと。
奴はやがて、まるきり人間味のないシリアルキラーになることでしょう。

待てよ?

さては 続編を作るつもりか???

え?もう できてるのかなー???  調べる。








「シチズンフォー スノーデンの暴露」



原題 CITIZENFOUR 2014年 アメリカ/ドイツ

監督 ローラ・ポイトラス


全世界が驚愕した、内部告発のドキュメンタリー映画。


ローラ・ポイトラス




この、国家権力による人間支配について、
本は出版当時に読みましたが、
監視システムに関する用語が頭に入らず、その説明がわけわからず、
読むのに随分時間がかかりました。



「スノーデンファイル 地球上で最も追われている男の真実」

これを読むと、なぜスノーデンが内部告発しようと思ったか、
どのように証拠を集め、保存したかなど、詳しいことがわかります。

著者ルーク・ハーディング

スノーデンファイル



「暴露:スノーデンが私に託したファイル」

著者グレン・グリーンウォルドト

グレン・グリーンウォルドト


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29歳のアメリカ人エドワード・スノーデンが、
勤めていた国家安全保障局(NSA)による個人情報収集を暴露するため、
映画監督ローラ・ポイトラス、ジャーナリストのグレン・グリーンウォルドを
香港に呼び、告発したインタビュー映像を主にした、ドキュメンタリーです。

ローラ監督はこれまでに
イラク戦争に関するドキュメンタリー「My Country My Country」
グアンタナモ収容所に関するドキュメンタリー「The Oath」
を作ったことにより、アメリカ政府の監視対象になっている。

だからこそ、スノーデンは彼女にメールを送った。


『内部告発の必要性がなくなる社会を望んでいる』
と監督は言います。無理だと思う私です。



スノーデンは政府に、
第一次大戦時代にできたスパイ活動法により起訴される。
国防に関する情報の口外と散布が対象なのに。
内部告発者なのにスパイと同等に見なされ起訴って、
アメリカ政府の暴力支配ったら。


無償で彼の弁護を引き受けた弁護士団でも頭を抱える、

米国自由人権協会 の弁護士が言う。
「95%政治、5%法律により決着するだろう。」


ここここわーい (゚д゚|||)


スノーデン、ロシアに政治亡命、、、
ロシア、すんごくおっとろしい国だと私は思ってる。
あんなとこに命預けていいの???


痕跡が残らないラヴァビットって仕組み?いいね。
よくわかんないけど。



このドキュメンタリーでは、スノーデンの正義感というか、
逮捕される覚悟の潔さを全面に出してるけど、
原作読むと、頭のいい人物が、
そうでないものを小馬鹿にしてるような描写が何箇所も出てきて、
(ネットでの仲間とのやりとりがね)
この人を好きになるのは難しかったです。

あくまでも本に書いてあった、スノーデンがネットで遊んでた頃のことだけどね。


でも、権力に挑戦する人は大好きだから、アサンジ氏同様、
尊敬いたします。

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ローラ監督作
「My Country, My Country」Trailer




「The Oath」 Trailer






「ホワット・ライズ・ビニース」




■アメリカ人に「なぜかわからないけどボルティモアが超好き!」と言ったら、
「そりゃきみ、ホラー映画が好きだからよ」と解決してくれた。
そんなボルティモア。。。。。



原題 WHAT LIES BENEATH 2000年 アメリカ

Beneath(下)とUnder(下)の違い、ややこしい。
この映画で感じるbeneathは、水面下、みたいな感覚ね。
仮面夫婦を表現するにはいい(下)だ。

監督 ロバート・ゼメキス

出演
ハリソン・フォード/ミシェル・ファイファー
ジェームズ・レマー/ミランダ・オットー
アンバー・ヴァレッタ
キャサリン・タウン
レイ・ベイカー
ヴィクトリア・バイドウェル
ダイアナ・スカーウィッド
ジョー・モートン




これ、ホラーなの?



howattto.jpg



バーモント州の湖畔の一軒家
越してきたばかりの夫婦
娘が大学の寮に入り、妻は寂しい

妻が一人でいる時に限って、家の中で異常が起き、
隣の夫婦は様子がおかしい

妻はセラピーを受けるが、効果なし
降霊術をする妻

妻はある時、写真たての中から一枚の新聞記事を見つけ、
なぜか気になり調べてみることに








あああああーーーー  そゆこと???


結論から言えば、よくある仮面夫婦の話ですが、
そこまでのもっていきかたにハラハラさせられました。

おばけと「今度ね」は、無いと思っている私ですので、
妻が幽霊だと騒ぐあたりはあんまり好きじゃなくて、
男の卑怯さがわかってからの方が好み。

ミシェル・ファイファーの顔は、神経質な妻役にぴったり。

バスルームでの死闘で終わってもよかったな。
湖のシーンは私には余計だった気がする。

「お天道様のバチが当たりますよ」みたいで、冷める。

隣の夫婦のことも、ヒッチコックを意識してってことらしいけど、
別に必要ないんじゃないの?というか、
ミランダ・オットーの使い方、勿体無いよー。


*夫の転職先がデュポン社ってところにニヤリとした。




「アイアン・スカイ」デイレクターズカット版




原題 IRON SKY 2012年
    フィンランド/ドイツ/オーストラリア

監督 ティモ・ヴオレンソラ 
原案 ヨハンナ・シニサロ (なんだってこんなこと思いついた・・・

出演
ユリア・ディーツェ(レナーテ
ゲッツ・オットー(クラウス
クリストファー・カービイ(モデル兼宇宙飛行士
ペータ・サージェント(大統領選挙委員
ステファニー・ポール(アメリカ合衆国大統領
ティロ・プリュックナー(アインシュタインのパロ

ウド・キア(コーツフライシュ総統


私はこれを笑えるのだろうか?
と、恐る恐る最初に見た時は、子供らに「ハイル!ヒ・・・!」
を言わせてるシーンでもうだめだった。

今回は我慢して、コメディを見る姿勢で見てみたら、
爆笑するシーンもあってそれなりに楽しんだ。



アイアンスカイ



アメリカ合衆国大統領選挙キャンペーンで、
月の裏側に立ったアフリカ系アメリカ人のモデル ジェームズは、
武装した兵士に襲われ、巨大な軍事基地に連れ込まれる。

そこはなんと、第二次世界大戦時にナチがロケットで地球を脱出し、
月に作った秘密基地だったのだ!
奴らは性懲りも無く、権力を取り戻すため、地球侵略を計画していた。







あらゆるところに毒笑い有り


黒人の顔を白く塗りたくってカラコンして、
パンツの中身も白人サイズにしたらしく?不満。
アーリア人種以外は劣等でかわいそうと信じる
ナチ女子は「せっかく白人にしてあげたのにぃ」。。。。


大統領のスローガンが、
「YES SHE CAN(SHEの文字がめちゃ小さい)

総統は、本家「ハイル!〇〇」の名前で敬礼されるたびに
イラっときて訂正する。

映画の小ネタもちょいちょいある。


アラスカの元知事、元アメリカ副大統領候補
サラ・ペイリンもどきが、アメリカのあくどい大統領。
すごく笑える。
この人、トランプを応援したもんねー。

「任期中に戦争が起きた大統領は必ず再選される」

こわぁ・・・・・・・・


私が大声で爆笑したシーンはこれだ!

ガッチガチの親衛隊クラウスが、
「我々の義務は立派な愛国者を作ることだ、さあ作ろう!」
と婚約者に迫り、
半分ひっくり返った声で愛国の歌を歌いながらち○こ出そうとするシーン。

がーーーーーっはっは ♪(≧∇≦)♪

そりゃもう、長いこと我慢してたんだろう、よっぽどヤりたかったんだろう、
ってことが よーーーーくわかるシーンでございました。



チャップリンの「独裁者」を、
完全に真逆の意図の短編映画にしてたところが、グッドアイディア



気に入った女優
ペータ・サージェント ヴィヴィアン・ワグナー役

この激しさ、まくし立てる時のキャラ、好きぃぃぃぃ


サージェbんと


サラ・ルイーズ・ペイリンのパロ役お上手
ステファニー・ポール

ステファニア



ウド・キア・・・・   もうすっかりおじいさんなんだねぇー。。。。。
おじいさんになっても、あの目は、どこか尋常じゃないけど。


注)エンドロールが終わってからもワンシーンあります。




監督の新作

Iron Sky:2




監督の 
Iron Sky: The Ark



「ラ・ジュテ」




「12モンキーズ」の原案になった、
伝説的SF短編映画だそうです。


原題 LA JETEE 1962年 フランス

監督 クリス・マルケル 

出演
エレーヌ・シャトラン
ジャック・ルドー
ダフォ・アニシ


らじゅて



第三次世界大戦後のパリ。
科学者たちは、人類存続のため、ある人体実験を始める。
人間の意識を未来に送り、
未来の知識で人間を救うという計画のための実験。
最初に意識を過去に送る実験を成功させ、
その後未来へ。

一人の男の過去の記憶がこの実験で蘇えり、
悲劇が怒る。







モノクロ写真を続けて撮る?手法
セリフ無し。物語はナレーションのみで語られる。

1,2秒だけ、女性の瞬きが動画になる。
そこだけ幸福感。あとは絶望感と恐怖。

冒頭の、少年の記憶の美しさが、
結末の悲劇につながるストーリー展開はロマンチック。


映像にはアートを感じる。
でもやっぱり、とても怖い話。 子供の頃これを見たら、
何年間も悪夢に苛まれそう。

1962年という時代にこれを見た人たちの衝撃、どんなだっただろう?


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「12モンキーズ」は、靄の中にあるようで、
確かめるために数回見たはずなのに、
なんで覚えてないのかわからないくらい覚えてない。
恐怖心だけ覚えてる。血まみれホラーとは異質の、
生きていたくなくなる、足元崩壊しそうな、自分が全否定されるような、
そんな心理的な恐怖ね。





ドラマにもなってるけど見てない。












「奇跡の教室」



映画として見たらこの結末は出来すぎに感じるが、
実話だからすごい!

原題 LES HERITIERS 2014年 フランス

原題の「受け継ぐ者」という意味合いの大切さを
サブタイトルにした邦題に腹がたつ。

監督 マリー=カスティーユ・マンシヨン=シャール

高校時代に体験したことを書いたアハメッド・ドゥラメが、
監督にメールで原案を送り、二人で脚本を書いた。

出演
アリアンヌ・アスカリッド (先生)

アハメッド・ドゥラメ
ノエミー・メルラン
ジュヌヴィエーヴ・ムニッフ
ステファヌ・バク


奇跡の教室


問題児クラスと学校に見放されたクラスに、
新しい歴史・美術史の教師 ゲゲンが来る。

「あなたたちを信じてるのは私だけ?」

このクラスに、「レジスタンスと強制収容についての全国コンクール」
に出ることを提案し、取り組ませる。

マジメ系のコンクールかよ、と最初は馬鹿にしてた生徒たちだが、
徐々にゲゲンの指導のもと、真剣に歴史と向き合うようになる。






大好きな映画「クレールの刺繍」のアリアンヌ・アスカリッド

美人じゃないから、登場人物にリアルを感じさせる女優です。


一つのクラスに29の民族がいる、
そんな、フランスの教育現場で、
それでなくても反抗期で無気力を装う若者たちに、
ここまでのことをさせた教師はすごい!


歴史上重要とされる絵画には、必ず裏がある。
当時の権力者、社会の思想を組み込み、洗脳する内容になっている。
与えられたものを、表面だけ見ないで奥に隠された事実も見る。
こんなことを教えてくれる教師って、普通いないよなー。

ユダヤ人の生き残りの男性が、
生徒に信仰について聞かれた時の答えが好きだ。
「私は無宗教だ 
神は信じない 人間を信じている」


この人はもしかしたら本物?と感じて検索したら、やっぱり、
実際に生徒たちに話をした人物だった。
このシーンの説得力が、映画に重みを与えた。


最初のシーンで、ニュースで聞いたことのある、
イスラム教の生徒のスカーフの問題が出てきます。これも実話。

大人の義務は、子供を信じて正しく導くことなんだなー、
と、あらためて感じさせてくれました。