「ラプチャー 破裂」


⚫︎「医者は詐欺師だ」(「メンタリスト」パトリック・ジェーン)



原題 RUPTURE 2016年 アメリカ

監督 スティーヴン・シャインバーグ

出演
ノオミ・ラパス
ピーター・ストーメア
レスリー・マンヴィル
ケリー・ビシェ
マイケル・チクリス


なんだかなー
何もこのシーンをパッケージにしなくたって。。。

RUPTURE.jpg


さすが、あちらのセンスはいい


ラプチャー




離婚し、カンシャク持ちの息子と二人暮らしのレネー。
ある朝、息子を送った帰り道、車の調子が悪くなり停車する。
通りかかった男達が手を貸すといい、そのままレネーを拉致する。

拉致監禁の一味は複数人。
科学者らしき人物達は、レネーの体を調べる。
どうやら監禁場所は、人体実験をする施設のようだ。

目的を告げないまま、一味はレネーの怖いモノを突き止め、
恐怖の先に何かが変化すると言う。
レネーの怖いものは蜘蛛だった。








拉致 監禁 身体検査 拷問

この目的を知る期待にワクワクして見たい映画だから、
未見の方は読まないでね。



『人類はウィルス』

これが一番いいセリフなんじゃないでしょうか?

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彼女が監禁場所から逃げようともがくと、
頑張れ!頑張るんだリスベット!(リスベットじゃないけど)
と、ノオミを応援しちゃうんだよね、どうしても。  (´∀`*;)ゞ

カルト集団的な(マーターズみたいな、、ね)人体実験なのかと思いきや、
あれまそこかい、と違う方向に行っちゃった。
違う方向===異星人の地球人改造、地球征服  

でもこの映画、異星人ものにしちゃあちょっと味が違う。
奇妙な瞳や顔の歪みを見せられても、SF感は一つも感じられず、
何故だかそこはかとなく高級感ある人間ドラマを感じてしまう。
完全にノオミの存在によるものだと思う。
ノオミ無くしてこの映画は成功(成功なのか?)しなかったはず。

施設は多分、もともとでかい工場跡かなんかだと思うレトロっぽさで、
異星人とわかれば納得できる、あいつらの変な態度は、
なんというかのんびりしてる?おっとり?スピード感なし。
変なゴーグル付ける時に二人がシンクロしてるのなんか、笑っちゃいそうになって、
きんもち悪い臭いの嗅ぎ方が変態みたいで苦笑だし、
他のこういう映画と違って、あんまり地球征服宇宙人っぽくないんだよね。

ラスト、  あれー、どういうこと??  
レネーは完全には変わってないんだよね?
だから息子にメッセージ送ったんだよね?
でも、あのまままさかあいつの子を???????


何はともあれ、リスベット万歳!
(リスベットじゃなけど)


「サバービコン」



原題 SUBURBICON 2017年 アメリカ

監督ジョージ・クルーニー
脚本コーエン兄弟 ジョージ・クルーニー グラント・ヘスロヴ 

出演
マット・デイモン/ジュリアン・ムーア
ノア・ジュープ
ゲイリー・バサラバ
オスカー・アイザック
グレン・フレシュラー
アレックス・ハッセル


1950年代の実際の事件をモデルにしたブラックコメディ

サバービコン



1950年代 中産階級ファミリー層向けの住宅が並ぶ街サバービコン

なのに!お隣に黒人一家が越してきた
町内会は大騒ぎ
奴らが出て行くように毎日嫌がらせしよう

幸せな白人家庭 ロッジ家には強盗が入る
一家全員クロロホルムを嗅がされ、気付いた時には病院に
交通事故で半身不随になっていた妻は、クロロホルムの影響で死亡
妻の双子の妹が、子供の世話役として越してくる








オープニングの、街を紹介するCMの作り方がいいですねー。
もう、これだけで私にはかなりのブラックユーモア。


ニヤニヤしながら見ました。

特にツボだったのは、
50年代の妻への固定観念である、パイを焼くのがうまいのが良き妻、
みたいな象徴としての『生地伸ばし棒?』の使い方。
悲しいかな、良き妻(女)が毒殺目論んだら、薬を砕くにはやっぱ台所用品使う。
でもそこに毒笑いがある。

血まみれのおっさんが必死で子供用自転車こいでたり、
子供にプレイを見られたり、
そこここに歪んだ笑いを噛みしめるシーンがたくさんある。


父と息子の会話にも、ずーーーっと笑いを堪えてた。
だって、あの空々しさ、あの嘘臭さは、世界中の家庭で行われてる、
日常の、大人が子供につく嘘八百なんだもん。
親が「お前のため」と言って吐く言葉の数々は、
ああやって画面で見せられると、なんて見え透いててくだらなくて恥ずかしいんだろう。
ってわかるよね。でも、家で同じようなことやってる、ほとんどの親は。


個人の家庭の問題っていうか、個人の犯罪と、
いっけん平和で幸せな街の、人種差別による暴力の嵐の二つを、
同時進行で描いたのが良かったと思う。
関係ないようで、関係大有り。だって、
時代による人々の意識の愚かさ恐ろしさと、
犯罪は誰の人生にも潜むという恐ろしさは、
二つとも、いつの時代も誰にでも当てはまるることだもん。

要するに、物事は表面だけじゃわからないってことよね。



すんごく好みの風刺コメディ映画だったー!!



★当時の街並み、小道具大道具、再現した美術スタッフさんご苦労さん



ジョージ・クルーニー監督 インタビュー動画








公式サイトのプロダクション・ノートが面白い。

サバービコン公式サイト



追記 2018 5/26
昨日見た、ハリウッドの性犯罪権力犯罪のドキュメンタリーで、
マッド・ディモンが、共演者にワインスティーンの被害に合ったと打ち明けられても、
「そういうことはするなと言ったのに」と言っただけで、何も行動を起こさなかったと知り、
もう、マット・ディモンが関わる映画は見ないと決めた。






「サマー・ヴェンデッタ」



⚫︎そーいえば、別れの会をやるとして、棺桶を焼き場に送る車を見送る時は、
「Driver's High」をかけるべし、と昔の遺書に書いたことを思い出した。





原題 BODOM 2016年 フィンランド

監督 タネリ・ムストネン 

出演
ネリー・ハースト=ジー/ミモサ・ヴィッラモ
ミカエル・ガブリエル
サンテリ・ヘリンヘイモ・マンティラ



『1960年にフィンランドで実際に起きた「ボドム湖殺人事件」(未解決)。
その謎を解こうとする若者達が湖畔にキャンプに行き、
悪夢の夜が始まる。』

というストーリー

2016年フィンランド映画祭での上映時には、
「ボドム」というシンプルで恐ろしい響きのタイトルがそのまま使われてたのに、
やっすい夏休みホットパンツ(死語)ホラーみたいな邦題にしやがって。(怒)


日本


サマー・ヴェンデッタ



フィンランド

ボドム


この美的センスの違い!
商業主義の日本と、個性と芸術性を重視するヨーロッパの差。



とても美しい映像が続きます。

特に、後半の、車が湖に入っていくシーンの、
色彩と湖面のさざ波の広がりの美しさには息を飲む。
ずっと記憶にとどめておきたい一枚の美術。

傷や体の動きが、暗闇の中でずるっと動く一瞬の捉え方も美しい。

人物の周りの空気、森の木々の周りの空気、など、
物質が空気をまとって存在する佇まいが、画面から心に浸食してくる。

美しい

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女子二人の雰囲気が最初から私にはピンときたので、
ああ、やっぱりとは思ったが、そこで終わらなかった。
そこが、ボドム湖事件の不気味さを思い出させ、
ただの<夏の若者達がキャンプしてギャーーーーッ>な映画で終わらないところ。
第一、色気女子や性欲爆発男子も出てこないからね。


全体の印象は好きだわ、けっこう。

あの大男が何故にイーダをああしたかは疑問が残ったけど。













「ライフ」


⚫︎風邪で熱測って、「38度2分」と言ったら、ほんとに?そんなにないだろ?と、
夫にもう一回計らされて、ずる休みを疑われる小学生の気持ちになった。
これも、権力握る側からの精神的暴力だな、と思ったGW。



原題 LIFE 2017年 アメリカ

監督 ダニエル・エスピノーサ 

出演
ジェイク・ギレンホール
レベッカ・ファーガソン
ライアン・レイノルズ
真田広之
アリヨン・バカレ
オルガ・ディホヴィチナヤ



ライフ




国際宇宙ステーションISSの乗組員は、
火星からの無人探査機を回収する。
探査機にあった火星の土を調べると、中に微生物を発見する。
動かない微生物に、地球に生物が生まれた時の環境を与えると、
それは分裂し成長を始める。
地球に「火星に生物発見」のニュースを伝えると、人々は歓喜し、
タイムズスクエアでは生物の命名式が行われる。
その名は「カルビン」。しかし、
カルビンの成長は驚異的で、乗組員の予想を超えて暴走し始める。









故ホーキング博士も言っていた。
宇宙で生命体が発見されたとしても、
友好的とは限らないからコンタクトをとるのは危険だ。みたいな事。

私もそう考える方。


思ってたより面白かった。
宇宙の未知の生物もので、そいつが暴れ出すとなると、
もう見飽きた感があったし、期待もしてなかったのに。

出演者の魅力かなー?

だって、レベッカ・ファーガソン出てるんだもーん。
素晴らしくお綺麗なんだもーん。


**この方の上唇の形と、下唇の真ん中のあごとの接点がとても美しい。

(もう一人の女性クルー、オルガさんは、笑うとジーナ・デイヴィスに似るわ)


出演者が好きでもつまんない映画はいくらでもあるから、
気力も体力も落ちてる私が、ちゃんと集中して見たってだけでも、
演出とか編集とか、うまいんだと思うよ。

火星に生物がいる可能性は、ワクワクするものとして捉えられているけれど、
実はこーんなおっそろしいことになりかねないんだよ、
と肝に命じておかないとねー 人類は。
この点、すごくリアルに感じたわ。

「ゼロ・グラビティ」以降の宇宙が舞台の映画は、
船外(宇宙)での出来事を描くシーンが洗練されたよね。

あっ!お気に入りのシーンは、
ライアンレイノルズの血が噴き出し始めたところと、
浮かんだ後ろ姿と血が出るシーン。後ろ姿でって、不気味でいい。


ラスト、ほんと、怖いね。   ほんとに怖いね。


ただ、エンドロールで怖さの余韻を楽しみたかったのに、
あの曲はあまりに合わないと思うよ。





「静寂の森の凍えた姉妹」



⚫︎夫がいない夜は歯ぎしりしない!と気づいた朝。


原題 GRIMMD 2016年 アイスランド

監督 アントン・シーグルドソン 

出演
マルグレット・ヴィルヒャムスドッティル
スヴェイン・オーラフル・グンナルソン
ピエトゥル・オスカル・シーグルドソン
ソルステイン・グンナルソン
アトゥリ・ラフン・シーグルスソン
ハンネス・オーリ・アウグストソン
Salome R. Gunnarsdottir(姉妹のママ)
*「ジャスティス・リーグ」(未見)で歌うアイスランド女性の役で出ているようです。

最近見たアイスランド映画で見た顔が数人いたわ。

「エミルの空」Skýjahöllinの犬をエミルに売る人役だった、
特徴のある顔の女優さんÓlafía Hrönn Jónsdóttir(読めない)が、
すっかり貫禄ついて、知的障害の息子持つマグ二のママ役で!
「湿地」に出ていた二人の男優も!



kogoeta.jpg



森を散歩中の男性が、雪の中に子供二人の遺体を発見。
姉妹は母親が寝ている間に家を抜け出していた。

遺体には暴力の跡があり、殺人事件として捜査が始まる。
過去の児童への性犯罪者を調べるが、その中には、
捜査班の女刑事の弟もいた。
この姉と弟は、アル中の父親に虐待されて育っていた。

殺された姉妹の日記から、大人の男と友達になり、
母親に秘密にして一緒に出かけていたことがわかる。








この雰囲気、好きだ。
犯罪そのものより、人間の暗い部分を想像させられる作風。

人間、所詮、
殺し奪いいがみいじめる生き物だからね。

主演の女性刑事の顔は、これといった特徴がなく、
髪の色が光の当たり加減で金髪にも赤毛にも見え、
おまけに髪型もよく変えるもんだから、
最初の頃、金髪と赤毛の二人の刑事が出てるんだと思っちゃった。


犯人はおやまあ、、、、  な感じでした。
人の欲望は変わらんもんだな、と。

やっぱりなんとなく好き、北欧の映画やドラマって。





「逆殺館」



⚫︎「いびきで夜中に家出したいと思うことあるよ」
と夫に言ってみた。


原題 FROM A HOUSE ON WILLOW STREET 2016年 南アフリカ

監督 アラスター・オア

出演
シャーニ・ヴィンソン
カーリン・バーチェル
スティーヴン・ジョン・ウォード
ジーノ・ヴェンチュラ
グスタフ・ガーデナー


逆殺館って・・・・
上手いようで上手くない邦題・・・・・


逆殺館



4人の男女が金持ちんちのお嬢を誘拐。
身代金で人生を立て直そうとする。

誘拐には成功したものの、
金持ちの家は、電話しても電話しても誰も出ない。
仕方なく家に再び忍び込む誘拐犯。
そこには、夫婦と神父の血塗れの遺体があった。







悪魔?ものですか?これは
神父が悪魔祓いしたんだから悪魔なんでしょうね。
でも、悪魔でああいう舌ベロの奴って初めて見た気がする。
宇宙生物っぽいのよね、あの舌だけが。

まあ、、呪いとか悪魔もんは鼻で笑っちゃうんで、その辺はどうでもよくて、
私が異常に気に入ったのは、あれだけで見て良かったと思えたのは、
やっぱり あれね、あれ

でぶの血まみれ

(((o(*゚▽゚*)o)))


ムカデ人間2のでぶかと思っちゃうくらいのはげでぶが血まみれ
サイコーーーーーー

たまらん


お嬢役の子は、かなりお顔がエキセントリックなので、
どっかで見た、と思ったら、映画もそうだが、
なんと、愛するカナダのドラマ「ハートランド物語」に出てたんだねー。

誘拐犯の女役の女優さんは、
サラジェシカパーカーが美人になったような。。。
(いや、サラジェシカパーカーから馬要素を取ったような)
素敵なお顔でした。

男たちもなかなかにハンサム






「僕と世界の方程式」



⚫︎私がチョコレートが好きだというたびに
「それって欲求不満なんだよ」と言うゲスがいる。



原題 X+Y 2014年 アメリカ

監督 モーガン・マシューズ 

出演
エイサ・バターフィールド
レイフ・スポール
サリー・ホーキンス
エディ・マーサン
ジョー・ヤン
「ザ・ミッシング ~消えた少年~」のジェイク・デイビーズも

イギリスの自閉症スペクトラムの男子ダニエル・ライトウィングが、
ミギー・ビラーという数学者に指導を受け、数学の才能を伸ばし、
数学オリンピックに挑んだ実話をかなり変えてフィクション映画にした作品。



houteisiki.jpg



ネイサンは自閉症スペクトラム
数学の才能を伸ばすため、飛び級して数学の指導者に付く。
指導者は数学オリンピックに出ようという。

ネイサン、頑張る。
が、オリンピックに出るための合宿所では、戸惑うことが多い。
無事、オリンピックに参加する英国メンバーに選ばれるが、
試験当日にハプニングが起きる。









「Beautiful Young Minds」という、
BBCで放送した、数学オリンピックを題材にしたドキュメンタリーを撮った監督が、
自ら長編映画にしたそうだよ。

何で????なんで
自分の作品を、ここまで歪めてしまったの?
気持ち悪くてしょうがない。

数学の指導者を女から男に変えた。
もう、ここで私は、ああ、母親との色恋を入れたかったのね、
と想像ついたし、
本当の母親は数学と化学の教師だったってのに、
数学で落第したってことにしたのも、
色恋に持っていくためだったかと思うと、ご本人に悪いと思わないの?と怒り。
主人公は実際は銀メダルとったのに、
それを変えて、まるで初恋物語みたいにしちゃったのが腹たつし、
「大切な人の死」を入れた方が良かろうとの意図で父親を死亡させたのも腹たつ。

客は家族の死入り、色恋入りのほうが金を払うからかい。

愛で人は成長するとでも言いたいわけ?
そうなのかもしれんな監督の意図は。きもっ!!!

母親の描き方はとくにひどい。
夫を亡くし、意思の疎通が上手くいかないどころか、
母親を頭が悪いと思っている息子との暮らしに、
たまらないものを感じる母親というだけなら私も共感できる。
が、まるで欲求不満の愚かなシングルマザーのようにしか見えない、この母親は。
ひどい!



私は、ダニエルと両親と指導者の本当の物語を、
いくら俳優が演じるフィクションでも、もっと真摯に描いて欲しかった。


嫌いだ、この映画


***個人的にエディ・マーサンの口元が、、、、
いつよだれが垂れるかといつも心配になっちゃうんだよね。。。。