「サバービア」




いやぁぁぁぁ   久しぶりに、
どーーーしようもない時間の無駄映画を見た。
見てしまった。 すごいぞ『ザ・シネマ』。
10月はシッチェス映画祭特集。B級揃いのホラー放送、録画してあります。


原題 SubUrbia 1996年 アメリカ

郊外という意味の原題
これがアメリカの典型的な郊外(当時)だったとしたら、
もうどうにもこうにも虚しすぎる。
そりゃニューヨークを夢見るのも当然だ。

監督 リチャード・リンクレイター
この人、「恋人までの距離」「ビフォア・・・」シリーズ、
「バーニー、みんなが愛した・・・」
「6才のボクが・・・」など、私にはどうも、
うざいと言うかイライラする映画を作る人。
「スクール・オブ・ロック」は好きだけどね。


出演
ジョヴァンニ・リビシ
スティーヴ・ザーン
ジェイス・バルトーク
エイミー・キャリー
ニッキー・カット
パーカー・ポージー
サミア・ショエイブ
ダイナ・スピービー


SubUrbia.jpg



ストーリーなんてないも同然ね。
田舎のコンビニの広い駐車場でたむろす暇な若者が、
タバコ吸って酒飲んでだべる。話題は女と性交の事ばかり。

ずーっとダベリずーっとコンビニ周りのロケ
ほぼ二時間これしか映らないと言っていい。







青春映画ってやつですかね

早送りで見ても時間の無駄だったとしか思えない凄さ。

私が止めずに見たのは、テキサス州オースティン郊外という舞台、
そういう、アメリカの田舎街のリアルを見たかったからです。
でも、ひたすらコンビニ近辺しか出てこなかったんでね・・・

メモした店は、今、あるのかどうかわかんないなと、検索してみた。


バーンフィールドは本当の街かなー?
コンビニFood Mart A = 架空の名前
ガソリンスタンドDiamond Shamrock =実際、ある。今もある。
バーガーチェーンWhataburger =実際、ある。今もある。







「ノーマ、世界を変える料理」


▪️フィンランドドラマ
「ブラック・ウィドウ 黒衣の人妻たち」が面白すぎた!




原題 NOMA MY PERFECT STORM 2015年 イギリス

パーフェクトストームは、
ノルウェーで、雪と海が溶け合って境界が消える嵐のことと、
劇中で出てきます。

監督 ピエール・デシャン



NOMA MY PERFECT STORM





世界で一位のレストランに何回も選ばれた、
コペンハーゲンのレストランnoma。
シェフは、マケドニア出身で、一家でデンマークに移住したレネ・レゼピ。

nomaのコンセプトは、『ニュー・ノルディック・キュイジーヌ』
北欧の食材だけを使った料理。
実験的なアイディアで、素材を活かし、絵画や彫刻のような一皿を作る。

レネを中心とした料理人たちのドキュメンタリー。










エル・ブリ の料理に通じるような独創性と、妥協を許さない料理への向き合い方。



北欧食材と言うことに関して、北欧ではレモンは採れないから、
酸味を効かせたい料理には、生きたアリを使い、
アリが出す酸を柑橘類の代わりにする。すげえ。

他にも、苔やら木の皮やらを使うから、
給餌係に「全部食べられますよ」と言われても残す人もいる。

料理大嫌いで、食べることに対してそれほど興味ない私からすると、
「食べたい」「美味しそう」と言うより、芸術作品として美しい、と言う感想になるわね。
そして、料理ってやっぱり才能が必要、と思った。



とにかく、レネの情熱をひしひしと感じるドキュメンタリー映画でした。




東京でも、期間限定で営業したみたいね。

noma WEBサイト




「Mother!」について




快晴のカラッとした夏日続きだったトロントから、
戻った途端のこの天気に、かなり凹んでます。
旅行の記事より、これを先に書きたくてね。



トロントで観た「マザー!」の強烈さが頭を離れない。


原題 Mother! 2017年 アメリカ

監督 ダーレン・アロノフスキー

出演
ジェニファー・ローレンス
ハビエル・バルデム
エド・ハリス
ミシェル・ファイファー


このポスターのジェニファーの顔が、
人形のようになっているのは正しい。


maza-.jpg

もう一つ、画家によるポスターが、日本のアングラ女子に好まれそうな素敵さ。

ジェームズ・ジーン ストア


草原にポツンと建つ古い屋敷

夫は作家 若い妻は夫をひたすら愛し寄り添う
愛の巣を美しくするため、妻は家の改装に励む
ある日妻の見知らぬ訪問者が現れ、滞在を続ける
訪問者は増え続け、妻は怯えるが夫は意に解さず

妊娠した妻

妊娠した妻にインスピレーションを受け、仕事に邁進する夫
夫の作品は評判を呼んだらしい
大勢の崇拝者が屋敷に押し寄せ、やがて暴力の渦が大きくなる








映画の感想は、
なんかすげえ、とんでもないしろもんだ
って感じね。


最初と最後のつながりで、いろんな疑問の答えが出るんだけど、
それまでは、一体なんじゃこりゃ?!と混乱の頭で観るわけです。

そんで、意味がわかってから、
あー、家が時々あんな風になるシーンは、こうだったからね、
とか、
あー、あの不気味な鼓動を感じるイメージショットは、妻の体内の命の意味ね
とか、
あー、妻の不安げな表情はこうだったからね、
とか、  まあ 色々、後になってわかる。

ファニーゲームのような不条理さには笑ってしまう。
笑えるんだよね、あそこは。
勝手に人んち上がり込んで、自分ちの揉め事やらかしてさ。

ハビエルの顔の気持ち悪さはもちろんだが、
エド・ハリスの、鶴太郎みたいな気持ち悪さは吐き気がするほど。
ミシェル・ファイファーの毒々しさもハンパない。
ますますジェニファー妻が無垢に見える。素晴らしい!

それにしても、今までの
ジェニファー・ローレンスにぴったりの役のイメージは、
困難に負けずに強く生き抜く女性だった。あと、
「アメリカン・ハッスル」でのコメディエンヌのセンスもね。
でも、この映画でのジェニファーは、イノセントのイメージ。
おとぎ話の登場人物、夢の中の女のようにも感じられる。
純粋に夫を愛する妻のごとく言う、彼への愛の言葉は、
誰かに何かに言わされているようなふわっとした印象もあって、
そこがこの役の大事なところだから、今考えても巧い!んだと思う。

監督も言ってるけど、
まだまだ見せてない部分がたくさんありそうなジェニファーです。


監督の言葉
「マザーとは、僕たち全てに命を与えたマザー。
そして寓話として人間性の歴史をマザーと共に語った。」


ムムム そうなのか



なんと言っていいかわかんないんだよね。
すごく好きなのは確かなんだけど、
どこが好きなのかよくわかんなくてずっと考えてて、
もしかしたら、監督の言う、「マザー」という存在への共感かしら?

マザー 全ての命の母 
マザー 血と体液にまみれて命を産む肉感
マザー 体内で人間ができる神秘
マザー セックスの本来の意味を肉体で示す

子供を失えば自分が失われるのは必須で、あのマザーの行動は当然で、
でもまた産まずにはいられないという・・・・・・・・・・・・・・

それから、人間性の歴史というのは暴力に満ち満ちているわけで、
あの不条理で凶暴で狂気の暴力沙汰は、人間って所詮こう、
っていう、皮肉屋目線で見ると必須だったのかも。

がぁーーーーーーーーーっ!考えれば考えるほど迷宮に入ってしまう。

はらひれほお〜  (゚д゚)))))))))



あ、出産シーン見ながら、
「おい、おい、後産(胎盤産み)までちゃんと見せろや」と思ってましたが、
あのアレは、一種の後産と言えるかも知んないな、とちょっと感心した。
深読みかなー?



これ、ホラーかな? あえていうならダークファンタジーかな。


日本公開の予定は2018年だそうです。









「シークレット・ディ」



▪️親知らずが痛くて歯医者に行ったら、おっさん医者が
「18歳の女の子のようには早く伸びないですけどね」と言いやがったので、
苦情のメールを送りました。


原題 Every Secret Thing  2014年 アメリカ


見てるうちに、あ、この話知ってる!と思い出した。
好きな小説の映画化だった。

ローラ・リップマン著「あの日、少女たちは赤ん坊を殺した」
すごくよかったんだよね、この本。


監督 エイミー・バーグ

出演
ダニエル・マクドナルド(アリス)
ダイアン・レイン(アリス母)
ダコタ・ファニング(ロニー)
エイミー・トライビー?(ロニー母)
Brynne Norquist(アリス少女時代)
エバ・グレース・ケルナー(ロニー少女時代)
エリザベス・バンクス(刑事)
コモン
クレア・フォーリー


Every Secret Thing



赤ん坊が行方不明になり、遺体で発見された事件の犯人は、
近所に住む二人の少女だった。

服役を終えて実家に帰ったロニーとアリスは、
前科者のレッテルを背負いながら、新しい人生を模索していた。

しかし、二人の出所後間も無く、
またもや幼児が消える事件が起きる。
犯人はアリスなのか?それともロニーなのか?








ダコタが主役じゃありません。
小説では、ダコタ(ロニー)の心情も詳しくありましたが、
映画はアリスに焦点を当てています。

アリス役女優、素晴らしい存在感!
この人だけで、映画化成功、と言ってもいいくらいの。

小説の陰惨悲惨、狂気は、映像にすると半減いたしますが、
女の悲しさは伝わると思います。


ボルティモアだなー、やっぱ。

子供は、行動の先を読めないから、こんな事件はいくらでもおきるわね。
自分はなんとかやらずに済んだ、運がよかった、と思いました。



ローラ・リップマンの小説のこと、以前書いてました。

ボルティモアについての過去記事


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「いつも心はジャイアント」




原題 JATTEN 2016年 スウェーデン/デンマーク

監督 ヨハネス・ニホーム 

出演
クリスティアン・アンドレン
ヨハン・シレーン
アンナ・ビェルケルード
リンダ・フェイス



スウェーデン/デンマーク



リカルドは狭頭症を患い、ダウン症の患者たちと施設に住む。
母親はリカルドを産んで神経症にかかり、その後うつ病になり施設暮らし。

リカルドが夢中になっているのがペタンク。
片目しか見えず、その片目の視力も悪いため、
チーム仲間が投げた球に気づかず、ぶつかってしまう。
この事故で、リカルドをチームに置いておくと責任問題が発生すると
考えたリーダーたちは、リカルドをチームから外すことにする。

ペタンクの相棒ローランドは、二人でチームを作ろうと提案。
北欧選手権で優勝を狙って練習に励む。

リカルドは誕生日にママの住む施設に行き、
開くことのないドアの郵便受けにトロフィーと絵を押し込む。








リカルドが生きる現実世界はドキュメンタリータッチ。
リカルドの頭の中は、自分が巨人になった世界のファンタジー。

二つの世界がラストに向けて近づき、
死の悲しみと愛に包まれる喜びに圧倒される。



難病ものではありますが、センチな音楽なんて使わず、
西部劇のような勇ましい音楽が使われているのがいい。
ジャイアントになったリカルドが「オラオラぁ」って進んでいく感じで。



***ネタバレ***

ママは狂っていたけれど、リカルドを愛する心は病気に負けず、
だからこそ、息子を遠ざけてしまった自分に、失った親子の時間に、
もう耐えられなくなって飛んでしまったんだね。

リカルド、やっとママに会えて良かったね。



ローランド役のおじちゃん、どっかで見たな、と思ったら、
「ミレニアム」シリーズに出てた人でした。
リカルドを演じるクリスティアンは、神経線維腫患者。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

砂の上でやるスポーツだからか、
ビーチバレーの大会と同じ場所なのがちょっと笑えた。
屋内に砂を敷き詰めて、ビーチバレーのほうには、
ヤシの木と青空が書いてある布を張っててね。

一箇所に隣り合わせで球技やってたら、
ボールもぶつかると思うよー。欧州大会だっていうのに。
微笑ましいけどね







「ブランカとギター弾き」



あああ、、、、いい映画だったなぁぁ

涙が止まらなかったよ映画館出てからもしばらく。




原題 BLANKA 2015年 イタリア

監督 長谷井宏紀 


出演
サイデル・ガブテロ (ブランカ)
ピーター・ミラリ (ピーター)
ジョマル・ビスヨ (セバスチャン)
レイモンド・カマチョ (ラウル)

ブランカ以外 本当に路上で生きてる子供と盲人


ギター弾き



フィリピン マニラ
ストリートチルドレンのブランカ
父は死に、母は男と出奔

ある日街角のテレビで、
女優が養子をもらうニュースが放送されていた。
それを観ていた男が、「俺もあの女買いたい」と言ったのを聞き、
ブランカは、「母親を買えるの?」と驚き、
お金をためて母親を買おうと思いつく。

ブランカは路上で歌う盲人ピーターの稼ぎを盗もうとするが、
一緒に稼ぐことにする。

「困ったことがあっても歌えば大丈夫」
ピーターはブランカに歌うことを促し、
ブランカの歌声を聴いたバーの経営者に住み込みで雇われるが・・・









愛、 なんだよね、この映画は



人と人との思いやり
他人の痛みを自分のものののように感じる心
誰かが幸せになるように願う心

そして監督の、人々への愛


路上で出会うちびっこセバスチャンの、
明るいようで本当は寂しい心もいとおしい。


ピーターの
「世界がみんな盲人だったら戦争は起きない
みんな見えるものに執着しすぎる」

セバスチャンの
「携帯もゲームもいらない。俺を売ってもいいからブランカを逃して!」

ブランカの
「大人は子供を買うのに、子供が大人を買っちゃいけないの!?」


泣く   泣きまくる


爽やかなラスト 



ブランカが歌う、叙情的で感情を揺さぶるフィリピン民謡
「カリノサ」、監督が日本語をつけてます。
映画公式サイトで聞けます。


フィリピン民謡「Cariñosa 」





エンドロールが始まる前に出たテロップで、
涙どーーーーっ・・・

(T T)



ブランカ役サイデル・ガブテロちゃん、来日レポ

Cinema Art Online


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路上で生きる子供がいる世界のこと、違う視線で考えた。

普通、子供が家も親もなく、
教育を受けられないことを嘆くのは当然として、
実は、親といるより路上の方がよっぽど幸せ、
っていう生活を送る子供もいるはずって。
そういう、親から離れたい子供にとっては、
物乞いしようがゴミ漁ろうが道端で寝ようがほっといてくれる社会、
金を稼いでもいい誰も通報もしない社会がありがたいという場合もある。
たとえ危険でも。

文明社会のいやなところの一つが、子供は親といるべきという考えと法律。






「アムール、愛の法廷」



▪️「うちで一番きれいな場所はどこかわかる?」と夫に聞かれ、
「わかんない」というと、「エアコン、自動クリーナーが毎日働いてる」
私の掃除がダメという皮肉なのか、ただのユーモアなのかわからず悩む。




わーい!ビアギッテが出てるー!

(シセ・バベット・クヌッセンSidse Babett Knudsen
=「コペンハーゲン/首相の決断」のビアギッテ)

と、喜んで再生したが、
すごく胸糞悪い思いをする羽目になった映画。


原題 L'HERMINE 2015年 フランス


監督 クリスチャン・ヴァンサン 

私、この人の映画、ダメだ。「大統領の料理人」もムカついてた。
生理的に気持ち悪い。

他、出演者
ファブリス・ルキーニ
エヴァ・ラリエ
コリンヌ・マシエロ
ソフィ=マリー・ラルイ



amu-ru.jpg



あんまり融通の利かないタイプらしい裁判官じじいが、
昔入院した時の麻酔医が、陪審員として目の前に現れ、
当時優しかったからって、自分に惚れてると思い込みやがり、
(しかもまだ既婚だったくせに)
振られた過去を蒸し返し、。。。。。という気色悪いにもほどがあるストーリー。


医者が、「患者に優しくしちゃいけない?」と言うと、
「男はその気になる」って、ばあああーか 馬鹿め

だいたい、男は、って、おめえ男じゃねえから、じじいだから。
「フランスでは」って、(医者はデンマーク人)
フランスは、医者が患者に優しくしただけで色恋だと思う国かよ?!
ヤダヤダ



こんな吐き気がする映画に、なぁにが、
「いつだって、愛は思いがけず訪れる。」だよ!

頭おかしいんじゃないの?


しかも、そんなキモい元患者に再会した彼女、
離婚したし、友情を育みましょ、っぽい雰囲気になってる。

普通、女がこういうやつになびくことはなぁーーーーーい!!

監督、女のこと何もわかってない。


気持ち悪くてすぐにでも止めたかったけど、
ビアギッテのために我慢して見た。

フランス語も完璧だなんて

ビアギッテ LOVE

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大好きドラマ
「コペンハーゲン首相の決断 Borgen」
ファイナルシーズン UKTrailer