「ミレニアムと私」


我が愛するリスベット・サランデルが活躍する映画
「ミレニアム」三部作の元本、スウェーデンが誇る大ベストセラー
「ミレニアム」の作者スティーグ・ラーソンの、
32年間の非婚のままのパートナー、エヴァ・ガブリエルソンが、
スティーグとミレニアムについて語った本。

エヴァは建築家で、
建築の研究の書はあるが小説家ではないため、
マリー=フランソワーズ・コロンバニという記者との共著となっている。


原題は「Millenium, Stieg et moi」
英題は「Stieg and Me, Memories of My Life With Stieg Larsson」

「ミレニアム」というより、長年の恋人だった男性との思い出を綴り、
スティーグがどういう人物だったかを伝える内容です。
なぜならエヴァにとってスティーグは、ミステリー作家ではなく、
あくまでも、世界中で起きている不正や女性への暴力と闘う、
金に動かされず信念を貫くジャーナリストだったのだから。


ミレニアムと私


これを読むと、スティーグが「ミレニアム」を書いたのは、
小説家になるためではなかったのだとわかる。

登場人物や事件や汚職など、事実に基づくことを書くlことで、
ジャーナリストとして見聞きしてきた不正を暴くと共に、
たくさんの友人知人への感謝の気持ちを表現したかったのだ。
(ミレニアムの中でも珍しくも良心的な男性が出てくることが不思議で、
小説だから嘘臭くてもしょうがないか、と思ってたけど、なんと!
スティーグ&エヴァの実在の知人がモデルだった!)

エヴァが「ミレニアム」の共著者と言えるのは、
彼女が話したこと調べたこと、書いた文章、
与えたヒントなどが盛り込まれているだけでなく、
物語の要所要所で二人で意見を出し合っていたからでもある。


ジャーナリストとしての活動に全身全霊で取り組み、へとへとに疲れはて、
極右連中からの脅迫で身の危険を感じ、経済的にも綱渡り生活が長く続き、
「ミレニアム」を出版することで、
恋人エヴァとの人生にもっとゆとりが持てると信じていた。

出版前に死んだけど・・・

原作者スティーグは、「ミレニアム」映画化権を売るなら、
ハリウッドと考えていたという。ところが、
彼の父と弟により、スティーグが嫌がっていた会社に売られ、
彼が生涯愛した女性にはなんの権利も与えられず、
「ミレニアム」ビジネスの恩恵に預かるのはこの親子だけとなった。

そう、大好きな映画「ミレニアム」は、
作者の思いと関係ないところで作られてしまったのね・・・・

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彼の考え、
*他人にひどい目にあわされたら、
復讐することは「権利」ではなく「義務」である。


これ、嬉しい。

世の中、「許しが正義」みたいに言われてるし、
復習とか仕返しとか考える人は嫌な性格ってことにされるけど、
例えば、
・強姦されて告発すると、何度も屈辱を味わう目にあうから泣き寝入りする
・夫を取られて泣く泣く離婚するが貧乏母子家庭の地獄をみる

など、 やった奴らに報復しないとまた被害者が出ることになるから、
思い知らせないとダメなんだ。復讐は義務で正義だ。

エヴァが、スティーグをないがしろにした奴らに、
北欧神話の呪い?をかけるくだりはすごいわね。
あのくらいやる根性を私も持てればよかったわ。

私が以前心配していた、
ヘビースモーカーのスティーグによる副流煙の、
エヴァの健康被害は、エヴァもタバコ吸ってる描写が出てくることから、
どうでもよくなりました。


☆夕べからLaLaTVで「ミレニアム」の放送やってます。週一かな?
私はまた見てる。リスベットの復讐が見たいから。







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