「ミレニアム1」ドラゴン・タトゥーの女 読後




8冊ある原作を、とうとう読み始めました。
第一部ドラゴン・タトゥーの女を読み終えたのでひとまずメモ。

「ミレニアム」Millennium三部作
著者スティーグ・ラーソン

ミレニアムとは、主人公の一人、ミカエルが作り、記事を書く雑誌の名前。
作者自身が反ファシズムの雑誌で仕事をし、
人道的な政治雑誌を創刊していた人。

ミレニアム本


この小説が書かれた背景に私の血がたぎる。
著者が15歳の頃、リスベットという女性が強姦されるのを見たが止める勇気がなかったと。
翌日謝りに行ったが拒否され、彼のその後の人生に、
臆病な自分への罪悪感と女性暴力に対する怒りがつきまとったと。
彼はこの小説を書いてて死んだ。
書いてくれてありがとう。リスベットに復讐させてくれてありがとう。
でも、リスベットが受けた暴力の本当の残酷さは、
エンターティメントでは、人々にわかってもらえないんだよね。

______________________



第一部、日本では”ドラゴン・タトゥーの女”
これは、英題の”The Girl With The Dragon Tatoo”から。
スウェーデン語の原題、
Män som hatar kvinnorとは、女を憎む男達

このままにしろよ!この通りなんだからよ!
作者がこのタイトルにしたのは、
目撃した強姦犯罪が根っこにあるっつーんだからよ!

もう、私 怒ってる  疲れる・・・・・


各章の前文に、
スウェーデンでの女性への暴力・性暴力などの統計が書いてある。


小説と映画には相違点がつきものです。

まず!
「ミレニアム」紙の創立者ミカエルが、離婚した子持ちだった事と、
ちんこがだらしないやりちんだった事が映画と違いまっせ。
映画のミカエルは割と好きだったけど、小説のミカエルは大嫌い。
あと、
リスベットがハリエット事件に関わる経緯も違うし、
聖書と犠牲者の関係に気づいたきっかけも違う。
まあ、この辺は違ってもいいです。女を憎む男たちの犯罪行為と、
その男たちを憎む女が活躍するのは間違いないからいいのです。


登場人物の多さ、
ミカエルが服役することになった事件の説明の複雑さ、
これは、映画を先に見ていなかったら、
うんざりして読むのを諦めていたかもしれない。
リスベットがなかなか出てこないから、きっと読みやめてたな。
映画を見てて良かった〜。


私がこんなにこの物語を好きなのは、こんなにリスベットを愛するのは、
腐れオスどもへのリスベットの気持ちが痛いほどわかるのと、
外道らへの復讐を、大勢の強姦され殴られた女の代わりに
やり遂げてくれたことへの感謝と尊敬への気持ちからだ。

映画を何度も何度も見て、(けしてハリウッド版ではない)
リスベットのことをわかったつもりになってたけど、
小説には、もっと細かな彼女の感情と思考がみえる。

私が同感だと思った箇所が二つある。
頭おかしいナチ連続強姦虐殺男に育てられた息子が、
父親より残虐な犯罪者になったと判明した時のミカエルの言葉に、
猛烈に食ってかかったリスベット。
「親がそうだったからこうなったと言うの?」
「親に強制されてたとしても、どう生きるか選ぶのは自分でしよ?」
というようなこと。
このシーンは映画にありました。

リスベットは、キチガイおやじに育てられたけど、
そのせいで自暴自棄になりかけたこともあったけど、
自分の生き方を、生きる道を立て直し、ああして生きている。
だから、世間がよく言う、あの親の子じゃしかたない、
あんな環境に生まれたら子供はこうなる、
被虐待児は虐待者になる、= 気の毒な側面がある
という考えが我慢できないんだ。
人生で数少ない、少しは信用できる男、
ミカエルまでそんな事を言ったから、ものすごく嫌な気持ちになったんだ。

もう一つは、父親と兄の残虐行為を黙っていたハリエットへの怒り。
普通、ヤられていたハリエットに対しては、かわいそうと思うわけだが、
リスベットにしたら、犯罪者を告発しなかったバカな女でしかない。
これは、いくら恐怖にがんじがらめにされていようが、
ハリエットがやらなければいけなかったはず。
誰にも信じてもらえなくても話すべきだった。
私がいつも思っていること、
父親が子供を殴るのに、子供を連れて逃げるか
警察に言うかしない母親も同罪だという考えに通じる。
リスベットが怒るのは、ハリエットが臆病者のせいで、
何十人もの女が殴られ強姦され殺されたから。

ハリエットもあの犯罪者一族も、リスベットには、
「くそったれのクズどもめ。」なのである。ほんとそうだよ。

狂った性欲で女を痛めつける男どもは、
「私に言わせれば皆殺しにすればいい」
ああああ・・・・・ リスベット、ありがとう!作者、ありがとう!

昔の私は、殺すのは勿体無い、
肛門にバットでもぶっ込んで、ちんぎりたまぎりして生かせ、
と思ってたもんだが、あいつらは、切られたら切られたで、
殴る蹴るの方をもっと頻繁にするに違いないし、物で強姦するだろう。
だからやっぱりこの世から抹消するのが一番正しい!
死刑ばんざい!強姦した犯罪者はな。

疲れた・・・・・・・・・・・・・・・


* 作者は50で心筋梗塞で死亡。
1日60本タバコ吸ってたというから自業自得と断言する。
それよりも、同居していた女性が副流煙の毒で肺気腫になっていないか心配。
どんなにいい人でも、どんなに素晴らしい功績を残した人でも、
喫煙者は嫌いです。





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