「ミッシング・サン」




原題 MEADOWLAND 2015年 アメリカ 未公開

meadowは牧草地だから、牧草地は、象のいたあの空間のことかな?美しいタイトルだなー。
と思ったが、本当のことはわかんない。

監督 リード・モラーノ 

出演
オリヴィア・ワイルド
ルーク・ウィルソン
ジョヴァンニ・リビシ
エリザベス・モス
ケヴィン・コリガン
タイ・シンプキンス
ジョン・レグイザモ


リード・モラーノ 


両親と一人息子が車で旅行に出かける。
途中、ガソリンスタンドで息子はトイレに入る。
なかなか出てこない息子。

息子は消えた。

一年後、妻も夫も息子の無事を信じているが、
子供を狙った犯罪の容疑者がいると警察に言われる。
妻は容疑者の写真を見る気はない。
息子とは無関係だと信じているから。

妻はある日、教えている小学校で見かけた、
発達障害の男の子が気になり始める。






子供が行方不明になり、誘拐か事故か?犯人は?
のクライムサスペンスではありません。
子供を突然失ってしまった親の苦悶を表現した映画です。

とても好きですこういう描き方。饒舌じゃない語り方。

犯人探しなら、ドラマでいくらでも見られる。
そっちの方は一話完結のCSIシリーズやクリミナル・マインドで充分。
で、クライムドラマでいつも思っていたのは、
被害者の家族、こんなにすぐ警察に話できる?
もっと打ちのめされてうろたえて病気になっちゃって、
話なんかできないんじゃないの? だったので、
被害者家族の苦悩に焦点を当ててくれてありがとう、という感じ。

母親が、発達障害らしき子供に興味を持ち、親に近づき、
連れ出したあの行動。
あれは、人に疎まれ理解されないあの子に、
他の子供たちには無い純粋さ、素直さを見たんだと思う。
自分の息子を心の目で見ていたものを、あの子に反映していたんだと思う。
あの子の父親とヤったのは、自分のことを何も知らない人間だったから。
あんな苦しみを共有している夫とは、セックスなんて絶対にできない。



見た後に、あの子がどんな目にあったか考えた。
世界中で起きている、
子供を拷問して強姦して殺すのが無上の喜びな男の犯罪。
あの子は、犯人に前から目をつけられていて、一瞬で盗まれた。
犯人は、きっとすぐにあの子の首の骨を折って殺してから車に乗せ、
家に帰ってから動画を撮りながら何度も死姦したんだろう。

「あの子は生きてる」の親の望みのなんと悲しいこと

そして、父親はなんとか日常をこなしていけるかもしれないが、
母親は、あの男の種を宿してしまい、家を出て遠くの街に越し、
一人で産んで育てるのだろう。


オリヴィア・ワイルドの、役作りでダイエットしたのか、
げっそりした顔から滲み出る苦しみがすごい。
怖いくらいの、悲しみからくる狂気に近いものが出ています。
あの日息子が食べこぼしたクッキーのことを思い出して、
深夜に車のシートを探り、それを食べるシーン、すごい!
息子をもう一度自分の内部に取り込もうとする、一体になろうとする、
産む性である女の肉体がさせた行動。最高の母親心理のシーン。


ラストの、あの象、なんて美しくなんて穏やかな素晴らしいシーン・・・・
いい映画・・・・・・・・・・・・・ 本当に



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子供を失った親の映画で忘れられない映画は、
「ラビット・ホール」「ブローン・アパート」

エンドロールの最後に、監督の父親が亡くなったらしく、
父に捧げると書いてありました。



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