「偉大なるマルグリット」



▪️何食べても特に美味しいとも思えず、
服も靴も特に欲しいと思わなくなり、
アートを見てもあまり燃えず、化粧はしなくなり、、、  ふっ



メリルが演じた、実在した奇っ怪な音痴アマチュア歌手の映画 フランス版。
やっぱりハリウッド映画とは切り口が全然違いましたね。
どっちにしろ、耳が危険な映画でございます。音を消して鑑賞したいものだ。



原題 MARGUERITE 2015年 フランス


出演
カトリーヌ・フロ
アンドレ・マルコン
ミシェル・フォー
クリスタ・テレ
ドゥニ・ムプンガ
シルヴァン・デュエード


MARGUERITE.jpg


金持ちマダム、マルグリットは、夫(内縁)に爵位を買ってやり、
音楽クラブを作って新人のスポンサーになったりチャリティ活動したり。
大好きな音楽を自ら歌ったり。

マルグリットは稀に見る音痴だが、誰もそれを指摘しない。
金持ちマダムにはお世辞を言って、旨い汁を吸うに限る。

そんなもんで、自分はリサイタルのつもりで余興の出し物にされたが、
舞台って素敵!と目覚めたメルグリットは、
単独リサイタルを音楽ホールで開く決心をする。








変、です。 

映画全体から滲み出るアングラさと隠微さと人間のおぞましさ、
何でしょうね?これ?エロも殺人も暴力も皆無なのに、
いや〜な気持ち悪さを感じてしまった。
この時代の気持ち悪さかしらん?
この時代の貴族とか金持ちとか、芸術家気取りの若造の自意識とか、
なんか、気色悪い。


ハリウッド映画と違い、マダムの病気のことは一切触れてませんし、
夫が彼女を愛していたかのような嘘もついてません。

ラストは、まるでマルグリットが、
自分の音痴に気づいたようになっていますが、
気づかなかったらしいよ、本当は。


うーん、これならコメディにしちゃったハリウッド版のほうが、
それなりに落ち着くかなー?
_______________________

しかしさー、金持ちのお嬢様で幼い頃から音楽教育を受けていた人が、
自分の音程がおかしいことに気づかないってありえないでしょうよ。
私、もしかしたら精神疾患があったんじゃないかと勘ぐってる。
生まれつきの病巣が、いくつかの挫折を味わううちに大きくなり、
偏執的な音楽への情熱となり、そこに、長年患ってる梅毒と、
内縁夫への不満と性的欲求不満と子供が持てない虚しさと、
いろんなことが重なって、正しい判断ができなくなってたんじゃないかなー?
あの時代の梅毒の治療には、水銀とかヒ素とか使ってたそうで、
その副作用がますます脳を狂わせていたんだと思う。

フローレンスの人柄と音楽への情熱をみんなが愛したから、
後々までこうして語り継がれている、という考え方もあるようだが、
私は、金持ちのいかれたばあさんの大真面目な音痴ぶりを、
見世物小屋の奇形を見に行くような好奇心で見に行ってたんだと思う。
それが人間だもの。


金持ちに生まれついても、気の毒な人生はあるもんだ。






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