「アリソン・アトリーの生涯」


ビアトリクス・ポターの「ピーター・ラビット」の約20年後、
アリソン・アトリーの「グレイ・ラビット」が出版される。
英国の田舎が舞台で、うさぎを中心にした小動物が出てきて、
挿絵と文章が見開きに一ページずつある形態で、女性が作者。
両方とも大ヒット。


グレイ・ラビット
最初の挿絵画家が、途中からギャラあげろって言って出版社が拒否したため、
別の出版社別の挿絵画家によるシリーズに変わる。

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ピーター・ラビット
文、絵 共にポター作。

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ということで、
ピーターラビットと比べられることにいつも激怒していた、
アリソン・アトリーの人生についての本です。

「この子は顔がまずいから、教育を受けさせなさい」と、
本人の前で大人が親に言った。
そしてこの子はケンブリッジに行った。


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アリソンはたくさんの日記を残していて、そこに書かれた内容が、
この本を書くにあたり重要な参考になったと、作者が書いています。
抜粋された日記によると、日々の出来事よりも、
それに対する感情の吐露が多く、
アリソンの気性の激しさを充分想像できます。


頭脳明晰で物理学に情熱を燃やし、大学生活を謳歌したアリソン。
恋愛結婚をし息子を産んで、主婦として生きていたが、
夫の入水自殺後、生活費を得るため(と本人は主張しているがある程度の資産はあった)
大学時代の教師の勘違いにより、物書きの道を進むと決心する。
*同名の文章の才能があった生徒と間違えられ、文筆家になってるか?と聞かれた

知らなかったけど、アリソンは、グレイラビットの前に書いた作品で、
それなりに成功していました。

私は、アリソンの作家としての活動年鑑より、この女性の人物像に興味があった。
夫を愛しているのは間違いないが、金銭への強迫観念があったに違いないと思える、
家計に関する夫への叱咤激励?愚痴、急かし。加えて、
周りの人間への排他的な嫌悪と怒り。嫉妬や憎しみが湧きやすく、
支配欲が強い。
1人息子への強烈な抱き込み作戦は、息子に重くのしかかり、
成人後も逃れられずに、アリソン没後2年で妻子を残して自殺という結末。


自分に共通する性格がチラチラし、猛反省することになった読後。

我ながら恐ろしいのは、
そこまで息子に自分の影響をなすりつけられたアリソンが羨ましいと、
こっそり思ってしまったこと。すみませんすみませんすみません


だけどはっきり言っちゃう
妻よりも友人よりも誰よりも、あたし(息子の母親)の影響が一番大きくなきゃ、
絶対!!!!嫌だ! これが本音。

スンマセン だけど、
これをイタリアマンマが言えば微笑ましいと受け止められるんでしょ?

ふん

アリソン、金と名声は手にしても、心は常に荒波がのたくっていたらしき人。
気の毒に

子供時代の記憶が幸福に包まれている人だからと言って、
私みたいな性格にならないとは限らないと驚いたのです。
やはり産まれつきってやつが大部分を占めるもんだな。





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