「敗者たちのツール・ド・フランス」


現在、日本公開中の映画
自転車レースの最高峰と言われるツール・ド・フランスで、
ガンを克服して7連覇したランス・アームストロングを描いた
「疑惑のチャンピオン」を見て、ツールについて検索しているうちに、
面白い本を見つけました。

「敗者たちのツール・ド・フランス」


敗者たちのツール・ド・フランス




マックス・レオナルドという、アマチュアのサイクルレーサーが、
ツールの最下位に贈られる<ランタン・ルージュ>の歴史を調査し、
実際に本人や関係者に会って話を聞き、
<ランタン・ルージュ>になった選手について書いたノンフィクション。

著者がなぜ最下位に興味を持ったかの理由は大きく3つ。
1 人生に、勝つこと以外に大事なことがあるならば、それはどこにあるか?
2 勝者の言葉を聞くのは飽きてしまった。面白みがない。
3 人生に勝利よりも大切なことがあるなら、それはきっと、
  ツール・ド・フランスにあるはずだから。

バイクの不具合や悪天候やケガや様々な苦痛に見舞われながらも、
棄権するという道を選ばず、最下位を貫き通して、
ツールを完走した理由を知りたかった。と。

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自転車競技のたくさんの専門用語がわからないから、
最初は読み進むのに苦労したけど、ものすごく面白かった


ツールを始めたのが、経営危機に陥った雑誌社で、
雑誌を売るために計画したとはねー。


この本が良かったのは、自転車競技の世界を知らない私のような読者でも、
競技そのものの興味深い背景を教えてくれただけじゃなく、
選手を人間として見せてくれたところ。
最下位選手と、その家族、時代の社会意識、マスコミ、戦争の影響、
多方面の事実も教えてくれた。

本に書かれた、主なランタン・ルージュ
アルセーヌ・ミロショー(1903)/ジョルジュ・デヴィリー(1909)
ジュール・ネンポン(1919)/アルマン・ル=モール(1939)
アブデル=カデル・ザーフ(1951)/トニー・ホーア(1955)
アンドレ・ヴィレム(1969)/ウィム・ファンセフェナント(2008)
フィリップ・テスニエール(1978)/ゲルハルト・シェーンバッハー(1979、1980)
ジャッキー・デュラン(1999)/フィリップ・ゴーモン(1997)
マチュー・フレメンス(1987、1989)/ジミー・カスペール(2001、2004)
イゴール・フロレス(2002)/イケール・フラレス(2005)



*「疑惑のチャンピオン」のアームストロングの、
勝つためには何でもした様子もちらっと書いてありました。
アームストロングに限らず、完全にクリーンでレースに挑むのが、
ホンの一握りみたいなことも・・・

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「ボブという名のストリート・キャット」の続編、
「ボブがくれた世界」も一気読みしたところなので、
近々書きます。


ボブがくれた世界




ボブ LOVE








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