「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」



原題 WHERE TO INVADE NEXT 2015年 アメリカ

大好き大尊敬監督マイケル・ムーアの新作



アメリカ合衆国は第一次大戦以降、負けいくさばかり。
朝鮮 ベトナム イラク アフガニスタン シリア ・・・・・
なぜだ? どこの国なら勝てるんだ?

国が勝てないならおいらが世界を侵略に行こうじゃないか。
と、マイケルは海外数カ国に乗り込んだ。

マイケルの言う「侵略」とは、外国のいいところをアメリカに持ち帰る、
ってこと。
マイケルがその国のいいと思ったことを
「よし、これ、もらっちゃうよ」と、その場所に星条旗を立てる。








いつものことだが、マイケルの作る映画は、
ユーモラスなのに泣けてしょうがない。泣ける原因は、
人間、人生、社会、の根源に触れる部分に共感するからだと思う。



私が特に感動したフィンランドの教育現場でのこと

「教育は、その子が幸せになるため」
「子供が人として成長するには美術や音楽やスポーツや遊びが必要」
「アメリカは夢は叶う何にでもなれると教えているがリアルじゃない。
ここでは子供がなりたいものに向けてそれぞれに教えることが違う」

ミシンを習ってる子はデザイナーになりたいのかも
絵を描いている子はアーティストになりたいのかも

法律で、学校作って金儲けしちゃダメになってるから、私立は基本作れない。
金持ちと貧乏人が一緒だからお互いが思いやれる人間に育つ。


むかーし見たドキュメンタリーで、
M&Mチョコレートの社長?だったか、
夫婦に子供がいないからって遺言で死んだ後財団作って、
学費無料の私立校作って、
その学校は、先生と生徒という立場じゃなく、
子供がその日その時やりたい学びたいと思ったことを、
その知識や技能を持った年上の指導者が教える。
という授業のやり方をしていた。
なんて学校だったか全然覚えてない。知りたい。今もあるのかなー?

天国だ!と思った。子供ができたらここに通わせたいと思った。


信じられないくらい人間として成熟した人々の国だと思ったのは、
犯罪と犯罪者に対する考え方がアメリカと真逆のノルウェー。
マイケルみたいに心が広くない私はやられたらやり返せ!と怒るタイプだが、
被害者の父は「復讐は何の意味もない」
銃を持たない看守は「話せばいいんだ」

受刑者に、アメリカや日本の低所得者層よりいい暮らしさせてるのに、
再犯率は20%。(アメリカは50%)
厳しい罰があればそれを恐れて再犯しないと思いがちな私には信じられない結果。

まじ?  これをアメリカや日本でやったら、いい暮らししたくて犯罪するんじゃない?
もしかして、ノルウェー人にとって家族や友人と離される罰が一番きついのか?
ノルウェー人は、犯罪者でも、話せば理解しあえるのか?  


アメリカ人だけじゃなく日本人にグサグサくる内容な気がした。
イタリアでの福利厚生の考え方、スロベニアでの大学のあり方。
教育と医療を無料にしている国々の羨ましさ。

デモがちゃんと政治に反映される羨ましさ。

日本のデモを見るたび、(私も何回かやったが)
本人たちの自己満足で終わってしまう虚しさ・・・・・


マイケル、長生きしてね。
マイケルがアメリカを世界をよくしてくれると思ってるから。
マイケルに影響受けた人々がよくしなきゃいけないんだけどね。





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