「グランド・セントラル」



原題 GRAND CENTRAL 2013年 フランス/オーストリア 未公開?

監督レベッカ・ズロトヴスキは、やはり未公開の
レア・セドゥ主演映画「美しき棘」の人。

美しき棘 過去記事


出演
タハール・ラヒム
レア・セドゥ
ドゥニ・メノーシェ
オリヴィエ・グルメ
ジョアン・リベロー
ノーツァ・クーアドラ



グランド・セントラル



原発の仕事にありついたギャリーは、
作業員の婚約者に誘惑され恋をする。

被爆量が増えると仕事から外されるため、
数字をごまかして働き続ける。

女はギャリーの子を妊娠するが、婚約者と結婚する。
結婚式の夜、雨の中、駆け落ちしようと新婚夫婦の家に行くギャリー。








問題を起こして家族に疎まれているらしい孤独でカネもないギャリー。
被爆の恐怖よりも、仕事を失う恐怖の方が強い。
どんな危険な職でも、それしか生活費を稼ぐ手立てがない人たちはいる。
人間、衣食住に困らない立場にいると、健康や安全を大切にする余裕があるが、
日銭を手にするのに必死な人生を送っていると、
先の健康より今の明日のおまんま代に比重を重く置く。

ギャリー以外の原発の作業員もみんな、
この職がなければ他にアテがない切実なものを感じる。
精子を作れない体になっても、歳をとっても、被爆して髪を剃られても、
他に仕事がないから続けるしかない。

そんな日々をおくる男女が体を求めあうのは、愛と言うより、
動物としての生き残り本能・子孫を残したい本能に思える。


ノーブラで裸同然な服装をしてふらつく女は、
オスを健康な精子を手に入れるために存在している。
本当に愛する、子種のない男のために。


エンドロールで不気味に何度も鳴り響くサイレンが、
原発の危険性を思い出させる。


*監督がこの作品を書いている時に日本の事故が起きたそうです。








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