「夏をゆく人々」


67回のカンヌでグランプリ受賞作品
当時の授賞式の放送を見た段階では、邦題は「驚異」でした。
映画に出てくるテレビ番組のタイトル「ふしぎの国」のことですね。

カンヌ過去記事

そういえば、この年のパルム・ドールは当時の邦題「冬の眠り」でしたが、
日本公開時は「雪の轍」になったのね。
私、これ、ダメだった。チェーホフの作品を下敷きにしたというだけに、
暗いわうっとうしいわ陰険だわ。何がいいのかわかりませんでした。



原題 LE MERAVIGLIE 2014年 イタリア/スイス/ドイツ
監督 アリーチェ・ロルヴァケルは母役アルバの妹


出演
マリア・アレクサンドラ・ルング(ジェルソミーナ)
サム・ルーウィック(ジェルソミーナ父)
アルバ・ロルヴァケル(ジェルソミーナ母)
ザビーネ・ティモテオ(同居人ココ)
アンドレ・M・ヘンニック(妹)
マルガレーテ・ティーゼル(妹)
Maris Stella Morrow( 妹)
Luis Huilca(ドイツ人少年マーティン)

モニカ・ベルッチ



夏をゆく人々





イタリア トスカーナ州周辺の人里離れた土地
昔ながらの方法で養蜂を営む夫婦と娘4人。友人女性のココ。

自然と共存する生き方を愛する気難しい父は、
娘たちへの愛情をうまく表現できない。
長女ジェルソミーナは、父を慕い養蜂を愛しながらも、
偶然見かけたテレビ番組のMC女性の美しさに囚われ、
外の世界への興味が芽生える。








古代エトルリアの遺跡のある自然と、対照的なテレビの世界。
農業と養蜂で生きる一家と、都会の世界との違いの象徴のようだ。


柔らかく広がる自然光
木壁の隙間から差し込む一条の光
その光を飲む子供
水遊び泥遊びをする子供たちの自然な姿

夫の生き方を尊重しつつ生活の厳しさに時に気持ちが荒む妻の想い

報奨金目当てで一時預かりした、犯罪を犯した少年への
家族それぞれの反応

美しい大人の女性に憧れる長女


暖かく切なく悲しく美しい

父が突然買ってきたラクダが、ひとときのおとぎ話のような存在


洞窟で眠るジェルソミーナとマーティンは
言葉はなくとも心が通じ合った人間として本当に美しい


「家族は何か秘密を置いておくべきよ」
「タイルの下とか?」
「その秘密を遠い未来に誰かが見つける」


寓話的なのに現実的な終わりかたも美しい



すごく好き








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