「さざなみ」


▪️<時間は心の傷を癒さない>ことが研究により判明して
合点がいったホッとした


なんでもおセンチにしたがる日本人の邦題のつけ方は嫌い。
45年も結婚してても基本他人、本心なんてどちらにもわからない、
という辛辣な話なのに。

原題 45 YEARS 2015年 イギリス

監督 アンドリュー・ヘイ 

出演
シャーロット・ランプリング
トム・コートネイ
ジェラルディン・ジェームズ
ドリー・ウェルズ
デヴィッド・シブリー
サム・アレクサンダー
リチャード・カニンガム



妻役シャーロット・ランプリングが、
老齢になっても昔と変わらないムードを持っているのに比べて、
夫役俳優の、誰だかわかるのに時間がかかるような変わりっぷり・・・

歳とって別人になる人、ならない人の、残酷な運命の分かれ道よのぉ



シャーロットランプリング



結婚45週年のパーティを週末に控え、
準備を進める老夫婦。(準備するのは妻だけ)

月曜日 夫に警察から手紙が届く。
1962年にスイスの山でクレバスに落ちた、昔の彼女の遺体が見つかったと。
当時夫婦と偽り旅行していたため、夫の元に知らせが来たのだ。

それ以来、夫は夜中に彼女の写真を見たり、
旅行会社を訪ねたり、上の空状態。

妻の嫉妬と不信感は徐々に膨れ上がるが、
夫は過去は過去と取り合わない。
「彼女とは結婚するつもりだった」とまで言う。

「パーティでは私への不満を隠しておいて、
人に気づかれたくないの」と夫に頼む妻。








この映画は
『夫がいかに妻の気持ちに鈍感か』を示す映画です。

夫へのプレゼントを買うのをやめたことと、
夫に握られた手の振りほどき方に、妻の怒りと憎しみと悲しみが表れてました。

*それにしても、いちいち記念パーティなんかするの?イギリス夫婦


最初の方で、子供も孫もいなくて、
家を家族の写真で飾れないことを寂しがる、妻の気持ちが出てきます。
そして知ってしまった、夫の昔の女の妊娠。これは辛い!!
子供ができないのは夫の精子の問題か自分の問題か、
今まで調べたこともなかったんでしょう。調べる時代でもなかった。
子供ができないことに妻は、心の底では引け目を感じて生きてきて、
他の女が妊娠したなら夫には種があり、自分が女として機能不全と思ってしまったのね。

しかし夫は、そんな妻の苦悶なんぞまるで想像もできないから、
安物のネックレス(妻の好みじゃないはず)をご機嫌取りみたいに買うし、
パーティで「この女性を妻に選んで良かった」なんて言う。
それは本心だが、妻にしてみれば、「彼女が死ななかったら違うクセに」なのよね。

とても現実的でとても気に入りました。
(老醜セックスには目を背けたがね。)


死後離婚って手があるから そうしな。妻よ。


__________________


原作「イン・アナザー・カントリー」デヴィッド・コンスタンティン著は和訳本無し。
読んでみたい。
こちらに作者のインタビュー記事ありました。英語だから読めないけど。
↓ 
The Telegraph


イギリス資本のイギリスが舞台の映画なのに
アメリカのアカデミー賞ノミネート??? なんで?





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