「ある神父の希望と絶望の7日間」


▪️BBQ臭薄れた頃、ニンニクたっぷりのミートソース作ったため、(作ってもらった)
混ざった悪臭でどうしていいかわからない我が家  びーです▪️



埋もれた名作 またもや発見!

うなる面白さ


原題 CALVARY 2014年 アイルランド/イギリス 未公開?

*CALVARYとは、キリスト磔刑の地のことらしい。

監督 ジョン・マイケル・マクドナー 


出演
ブレンダン・グリーソン
クリス・オダウド
ケリー・ライリー・・・好きなの🎵
エイダン・ギレン
ディラン・モーラン
イザック・ド・バンコレ
M・エメット・ウォルシュ
マリ=ジョゼ・クローズ
ドーナル・グリーソン
デヴィッド・ウィルモット
ゲイリー・ライドン
キリアン・スコット



ある神父の




アイルランドの海岸に建つ、小さな村の小さな教会の日曜日。
顔を見せない懺悔室で男が告白したのは、
「7歳で精液の味を知った」「5年間神父にヤられ続けた」というもの。
そして、
「悪い神父を殺しても話題にならない 潔白な神父を殺せば衝撃を与える」
「だからあんたを来週の日曜に殺す 
それまで神と語らえ!日曜に海岸に来い」と言う。

殺人宣言をされた神父は、上位の宗教家に意見を訊ねるが何も手を打たず、
月曜日〜 神父としての仕事である村人の家々を訪ね話を聞いて歩く。
神父や教会に牙をむく発言も多く、ついに教会が放火され、神父の犬が殺される。


筋書きはこうですが、サスペンス映画ではありません









これは好きだ どうにも好きだ


好きな理由は、
私が、厭世観が濃かったり悲観主義っぽさが強かったり、
宗教家を信じていなかったり、宗教の戒律を憎んでたり、
説教されるのが大嫌いだったりするからだろうか。

<カトリック教会の性的虐待事件>

長々と続けられてきた権力者(宗教家)の弱い者(信者家庭の子どもたち)への強姦。
やっと21世紀になってから明るみになり、被害者が声をあげ、裁判になり、
教会が打撃を受けた事件。(私は昔、TVのCBSドキュメントで知りました)

これがこの映画の背景になっています。背景っていうか、これが全てと言っていい。


こんなことを知ったアイルランドの小さな村の住民が、神父や教会をよく思わないのは当然で、
ほとんどの登場人物が神父にチクチク嫌味を言います。


しかし、大げさな描写は一切無く、特に『おお 神よ!』みたいなシーンも無く、
淡々としずしずとコミカルささえ感じるセリフとカメラワークが続き、
冒頭の、「お前を日曜に殺す」のシーンを忘れてしまうくらいに日常風景です。
こういう、一歩離れた描きかたが好きだ。

全体的にどこか牧歌的な感じさえするため、
いよいよの日曜日、現実に引き戻されたようなシーンに大きな衝撃を受ける。


◉少しだけラストに触れてます


人々の話を聞くたび、どーーしようもなく虚しくなるばかりの月曜から土曜。
その、老齢の神父の絶望感を、セリフにしないところがいい!
ずーっと内に溜めてきて、とうとう禁酒を破ってしまう爆発の仕方がいい。
爆発したものの、日曜には理性を取り戻す後始末のつけ方がいい。
人が激情して何かをやらかした後の気まずさと、その後の日常への戻り方って、こうよね。
神父の一人娘と犯人の会い方がいい。
娘は何と言うのだろう? その想像で終わらせたのは成熟した判断だと思った。




私の想像

娘:「Hi・・・ 調子はどう?」
男:「あぁ(軽くうなずく)・・・  沈黙」
娘:「長い沈黙」
男:「長い沈黙」
娘:「何か要るものは?」
男:「・・・・ない」
娘:「じゃぁ、 また。  また・・・」
男:受話器を切る


娘の気持ち=憎さよりも同情と共感
       この出来事により、男と会うことにより、自分のセラピーになる。
男の気持ち=怒りも憎悪も消えないまま虚しさだけが広がっている。
        


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