「真夜中のゆりかご」



すべての作品が大好き!スサンネ・ビア監督


原題 EN CHANCE TIL 2014年 デンマーク


出演
ニコライ・コスター=ワルドー
ウルリク・トムセン
マリア・ボネヴィー
ニコライ・リー・コス
リッケ・マイ・アナスン



ゆりかご



刑事アンドレアスが騒音で通報のあったアパートに行くと、
以前逮捕した薬物中毒の男と女性がいた。
荒れた室内、トイレにはオムツからはみ出した糞尿まみれの赤ん坊が。
赤ん坊を強制保護するには、状況が十分ではないとされ、
生まれたばかりの息子がいるアンドレアスはいたたまれない。

息子は夜泣きがひどく、夫婦は交代で起きてはあやす毎日だったが、
アンドレアスは幸せだった。









イタリアの秀作「マタニティ・ブルース」を思い出した。


なにを言おう・・・・
「人生で一番大事な宝物」であると同時に、
「私の身体を痛めつけて産まれ、産まれてからは睡眠を奪い、
 キャリアを台無しにするもの」

それが子供 それが赤ん坊 それが我が子

全身全霊で愛してしまうが、
この子さえいなかったらと思う瞬間を覚えずにいられない存在

産んだ親(母親)の生理的・本能的な複雑な感情は、
過酷といってもいいくらい。



主要な3人の演技が素晴らしい!
・殴るヤク中男から離れられないが、子供への愛はあるズタボロの女
・子供を望んでいた(夫のために、望むフリをしていたんだと思う)が、
 いざ産まれてくると、子育てに神経を痛めつけられる女
・幸せな家庭が壊れることへの恐れで、判断を誤る男

特に、今まで、ハンサムだわ〜、かっこいいわ〜 
としか思っていなかったニコライ・コスター=ワルドーの
苦悩や怒りの表情がいい!わざとらしく大芝居なんじゃなくて、
すごく現実味のある表情です。

モデルのリッケは、監督が彼女を一目見てこの役に抜擢した初演技。見事。
ヤク中なのにイノセントを感じる。


呑んだくれシモンが、相棒の苦境に生活を見直し、しゃんとしていく過程もいい。


とても辛く苦しく悲しく
だけど、ラストはとても温かく嬉しく

やっぱりスサンネ監督の映画は、心に残る映画になる。




*昔、隣の町に住んでた友達が、突然タクシーで乗り付けて、
「このまま(赤ん坊と)二人でいたら何かしそうで」と言ったことが忘れられない。





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