「つぐない」


▪️レオン・カラックス監督作は5作見た(確かめるために)
 けど生理的に気持ち悪くて全作大嫌い!びーです▪️



ジョー・ライト監督作「つぐない」は
映画館で観てますが、とても重く、忘れられず、
自分の身を振り返り、我がことのようでうしろめたく、
何度かふれながらも記事にしていませんでした。

見直して感想が変わった部分があるので、勇気出して書きます。

CBEのつく作家イアン・マキューアンの小説
「贖罪」Atonement の映画化。
この人の小説は、「アムステルダム」と「愛の続き」だけ持ってます。

「愛の続き」の映画化「Jの悲劇」は、けっこういい


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


原題 Atonement 2007年 イギリス

*同じ主演、同じ監督の「プライドと偏見」は嫌いなのです。
 私、ジェーン・オースティンの小説、好きになれないから。

出演
姉セシーリア:キーラ・ナイトレイ
妹ブライオニー13歳:シアーシャ・ローナン(この時は新人だった)
       18歳:ロモーラ・ガライ
家政婦の息子ロビー:ジェームズ・マカヴォイ
兄リーオン:パトリック・ケネディ
兄の友人ポール:ベネディクト・カンバーバッチ
いとこローラ:ジュノー・テンプル
ヴァネッサ・レッドグレーヴ


つぐない


イングランド1935年夏 タイプを打つ少女ブライオニー
書き上げたのは「アナベラの試練」という台本
今日帰省する兄のために、いとこ達と劇をするためのもの

ふと外を見ると、噴水で姉と家政婦の息子ロビーが何かしている
意味がわからなくても、いかがわしさのようなものを感じたブライオニー

ロビーは、姉への手紙をブライオニーへと託す
(謝罪の手紙のはずが、秘めた願望を書いた方を渡してしまう)
いとこのローラに「ロビーは色情狂よ!」と打ち明けるブライオニー
(裏には、自分には欲情しないのに姉に欲情する怒りがあるはず)
そして、姉とロビーの逢引きを目撃してしまう

兄は友達を連れて帰ってくる
友達はローラに興味を示し、一触即発の空気が流れる

ディナーの席にローラの弟たちがいない
全員で探ている時に、ブライオニーはローラとローラを襲う男を見る
「彼でしょ?!だって色情狂だもの!」
「I saw him」「I saw him」と証言するブライオニー

この夏から5年後、戦争中
姉もブライオニーもナースになっているが、姉は妹を拒絶している

数十年後
老女が小説についてのインタビューを受けている






イタイ、イタイ、胸が痛く苦しく、胃が痛くなる真実の無情さ。
それより痛い、ブライオニーの後悔。


ブライオニー目線で見ると、
『年上の美しい姉への憧れと嫉妬
 年上の男への初恋と失望
 性への淡い熱と嫌悪感』

事件へのまわりの対応を見ると、
『上流社会の労働者階級への根深い差別意識』

悲劇の恋人たち目線で見ると、
『身分の違いへの認識、自分の気持ちへの抵抗と葛藤
 ませた子供に引き離された悲しい二人』

自分、完全にこういう子供だったから、
ブライオニーがやったことが世間様に申し訳なくて、
代わってあやまりたい気持ちです。

ませてるくせに大人の現実的な性に耐えられないのね。

わたくし、小学生の頃から、乱歩の「芋虫」とかで興奮してたのに、
現実で、先生が結婚したり子供できたりすると、
「いやらしい」「アレ、やるんだ」「よく恥ずかしくないな」
などと軽蔑し、その先生を嫌い蔑み、教科も嫌いになってました。
当然、あたしが寝たあとに何してるかわからない親のことも、
どれほどけーーべつしまくっていたことかよ。10歳にもならんうちに。

ブライオニーと同じことやったな、確実に


映画館で初めて見た時、ブライオニーと同化したのは最初からだったが、
カップルがかわいそうでならなかった。切なかった。
でも、今回再鑑賞して思ったのは、カップルがどうのよりも、
金持ち連中の無意識の傲慢さ。

それと、あのころは注目してなかったこの二人の俳優
*全然美人じゃない、ジュノー・テンプルちゃんの不思議な引力
*若いカンバーバッチの、ぬらりにょろりとした顔の気持ち悪さ
ごめん、今のほうがずっといいです。

映画の構成ですが、前半の、大人の男女の行動・感情と、
13歳子供が受ける印象・感情の違いを交互に映すことで、
なぜ悲劇が起きたのかの必然性を示し、小説通りかもしれないけど、
巧いと思いました。

★ラストにふれてます★

ブライオニーのつぐない(贖罪)は、
自分の過ちを告白する本を出すことじゃなく、
報われなかった恋人たちに、愛の成就を書いてあげることだったのですね。

涙。。。。。。。。



((でもね、ブライオニー、あなたそんなに悪くないわよ。
もともと姉は、ロビーと口をきかないふりしてたし、
あの状況じゃ、あの思い込みもしかたがないわよ。
それに、ローラは望んでいたのだからね))

あ、そういえば、結婚式のシーンで、司祭が、
「姦通をおかしてはならない。
禁欲できない者には、神は、<結婚>によって、
キリストの信者にとどまれる
ようなさいました」

って言ってて、

ははは、結婚っつー制度は、
ヤっちゃいかんといわれてもヤる、
キリスト教の人間のために作られた制度かい。と笑った。











 
関連記事
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント