「フィフス・シーズン春の来ない村」


■固形コンソメを、角砂糖と間違えて入れたコーヒーは不味い、びーです■




原題 La cinquième saison 2012年 未公開
   ベルギー / オランダ / フランス

*5番目の季節。冬から始った物語がぐるっと一巡して、
さあ、次は・・・(希望の季節が訪れる、はず)なのです。

出演
Aurélia Poirier(オーレリア・ポイリエ?)
ジャンゴ・シュレヴェンス
サム・ルーウィック
ナタリー・ラロシュ
ピーター・ヴァン・デン・ベガン


ど田舎 ど不幸 ど貧乏
結論、すべてはよそ者のせいだ よそ者は排除しよう


おぞましき人間集団心理 の映画でございまする。




ふぃ


鳴かない鶏に、「ほれ、鳴けよ」とせっつく男。
非常にシュール。
若い恋人たちは、どこか異空間の場所にいるよう。

ベルギーのちいさな寒村。
おばさんは「結婚は二週間の幸せ二年の地獄」だったと言う。
男は「妻は息子を産んで家を出た。息子のために養蜂を始めた」と。

この会話で、男が、蜂を追う旅の養蜂家だとわかる。
村には、一時的に滞在するのだろうと予測できる。

厳しい冬の終わりには、巨大な張り子の人形を燃やす祭りをする。
みんなで踊る。 とっても非現実感。
村人は「冬おじさん」に罪を告白し、火をつける。
が、今年の冬おじさんは燃えない。不吉・・・・・・

そう、村には災難が続き、夏でも秋でも雪は降る。
牛は乳を出さない、作物は実らない、農夫は突然死する。

蠅取り紙にひっついた蠅を集める、食うために。
娘に身体を売らせる、砂糖のために。


追いつめられ、ひもじい農民たちは思いつく。
あの養蜂家が来てからこのざまだ。あいつを冬おじさんに捧げよう。






白とグレーと薄い紫 寒々と美しい。

鶏とダチョウとぶらさがる少女 みんな飛べない。

飛べない=自由になれない。
自由になれない=産まれてしまった土地を離れられない。


ううう・・・・・・ 



仮面は中世ベネチアの疫病がはやった時代の医者の仮面。
象徴しているところを考えると、よそ者が不幸という疫病を運んできた。
ということか。
仮面をつけた人々が小声でささやき合うシーンがすごく怖かった。
恐ろしいのに漫画的だった。


ジプシー(ロマ)への侮蔑と脅威に似た感情でしょうか、
村人の養蜂家への気持ちは。

鶏と男のシーンは、まったく違う状況になって、後半にも出てきます。
あそこは、一枚の絵にして取っておきたい!描きたい!怖い!



悪夢を見ているようなもやもやとした浮遊感が全体を包み、
「貧しい寒村」の現実が、奇妙なおかしみを帯びてくる。


不思議な映画だーーーーーー






アリス役Aurélia Poirierは
「ミケランジェロ・プロジェクト」に出ていたんですねー。
あんまり楽しめなかった映画だから、なんにも覚えてないやー。


謎めいた音とオペラのアリアを効果的に使った音楽担当は、
ミシェル・ショーピン。たくさんの映画で活躍してますね。

共同監督ピーター・ブロセンスとジェシカ・ウッドワースは、
他でも一緒に監督。パートナー?

「Altiplano」2009 予告動画

ほほー、ここでも仮面を。
この監督は、仮面になにか、思い入れかトラウマでもあるのでしょうか?

数々受賞。 ペルー
アルティプラーノと呼ばれる地域での、やはり悲劇のようですね。






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