「セラフィム・フォールズ」


これも以前観てますが、
記事書いてなかったみたいなので、再鑑賞。


原題 SERAPHIM FALLS 2006年 アメリカ

デヴィッド・フォン・アンケン監督は、大ヒットドラマを数々手がけている人。
「メンタリスト」「CSIニューヨーク」「コールドケース」「ホステージ」他

近年の復讐西部劇の中じゃ、
「3時10分、決断の時」くらいな傑作だと思うんだが、未公開。
世界がもてはやす「トゥルー・グリット」なんかより、数倍いいのに・・・
(トゥルー・グリットがとても嫌いな私です)


出演
追われる男 ピアース・ブロスナン
追う男 リーアム・ニーソン
エド・ローター/ジョン・ロビンソン/ロバート・ベイカー/マイケル・ウィンコット
ジミ・シンプソン/ジェームズ・ジョーダン/ケヴィン・J・オコナー
ウェス・ステューディ/ アンジェリカ・ヒューストン
ザンダー・バークレイ
トム・ヌーナン
アンジー・ハーモン



セラフィム



時代も事情も場所も明確には示されないまま、
雪深い山で、一人の男を執拗に追う一団がいる。
追うのは一人の男で、山狩りのため、町で雇った四人を連れているのだ。

追跡は、雪山から砂漠へ。
追うほうも追われるほうも、水や食料にことかき、
馬を失ったり、奪ったり奪われたり。
途中で行き会う輩とも悶着が巻き起こる。

撃たれた腕でズタボロになって逃げる男と、
そいつをしとめるためなら馬も人も殺す男。

この二人の関係がはっきりわかるのは、
映画が始ってから1時間半ほど過ぎたあたり。
南北戦争後の数年間の事でした。


あれれ、予告動画だと、背景も入れてるね。
知らなくても面白いのに。




セラフィム・フォールズとは地名。

逃走劇の場所は、たぶん、砂漠の感じから、ラスベガス周り、
ネバダ山脈なんだろうなー、と推測できる。

男たちの事情がわからないまま見ても、
いや、かえって知らないほうが充分に楽しめる。
逃げる男の人間性や知恵が少しずつわかってきたり、
途中で関わる事になる宗教集団や橋の建設現場?のうさん臭いやつら、
お尋ね者に薬売り、全部に無駄が無い。

示唆に富んでいて寓話的で、
むさいおやじらの、執念と因縁と血なまぐさい殺し合いの話なのに、
なぜか空想世界・幻想小説・おとぎ話のエッセンスを感じる。


>グリム童話? >ドストエフスキー? >アンブローズ・ビアス?

そんな感じ。

前世紀が舞台なのに、全然古くさくもダサくもない。


薄汚れた登場人物ばかりの中、この二人だけが舞台劇のように着飾る。
*水の番人ーきざな伊達男風装いの狂言回し的男
*薬売りーあやしげな見世物小屋やサーカスにいそうな魔女的女


不思議なファンタジー色が濃くなったラスト近くの、本当のラストが、
実に大人の現実で成熟している。見事

劇中、音楽が無いのもいい。
うるさい効果音や、つまんない歌で盛り上げとうとする映画が多すぎるから、
すがすがしくかっこいい。



傑作




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雇われた中で若造が一人。あっ、この子見た事ある!
そうなの、あたしの大好きな映画にばっかり出てる奇麗な男の子、
「エレファント」「ロード・オブ・ドッグタウン」
「明日、君がいない」「ウェンディ&ルーシー」


ジョン・ロビンソン


今は大人になって顔も変化して、
最近の出演作「Boys of Abu Ghraib」2014









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