「眠れる美女」


川端康成、変態じじいの色欲小説の映画化のほうではありません。
あっちも放送してたんでチェックしましたが、
気持ち悪くて削除した。


原題 Bella addormentata 2012年 イタリア/フランス

*眠った美女になにする映画とは全然違います。尊厳死の映画です。


監督マルコ・ベロッキオ
哲学、精神分析、政治をさまよったお方が作る作品。
この監督の映画は、内容を箇条書きで読んだだけで、敬遠してしまうタイプ。
本作が初めてです。見たのは。

出演
トニ・セルビッロ
イザベル・ユペール
マヤ・サンサロッサ
ピエール・ジョルジョ・ベロッキオ
アルバ・ロルバケル
ミケーレ・リオンディーノ
ファブリツィオ・ファルコ



ね


ある議員
過去に妻を安楽死させた。娘はそれを受け入れられない。

ある医者
病院で自殺未遂した女性を救い、離れられない。

ある母親
意識のない娘の快復を信じ神を信じ仕事を捨て夫と息子の存在を消す。


三人の寝たきり女性 三組の家族
分立してない法と宗教(キリスト教カトリック)









17年間動けずにいる女性エルアーナ・エングラーロの延命措置を、
家族の希望で止めた、2009年にローマで起きた事、
(植物状態という言葉が嫌いです)
その時の世間の狂乱を見てショックを受けた監督が、二年の間に
視野を広げ視点を深めて撮り始めたという。

カトリックは「殺人行為」だと非難 家族の心労を思いやる人々は理解。
尊厳死(リビング・ウィル)法案の審議を阻む、大統領と首相の対立。
所属党の意見と反対意見を持つ議員の、信念を貫く姿勢。
家族間でも違う、思いと意見。

ものすごく大変な問題です。ややこしいです。

だから、前半、整理できなかった。セリフの意味を納得できなかった。

例えば、尊厳死反対派らしい人々の異常な妨害行為。
なぜ?=キリスト教(カトリック)のアホ臭い洗脳のせいね。
政治家の娘がカフェ?に入ったら、若い男がいきなり水かける。
なぜ?=尼みたいな服装の女だから、カトリックを妄信してる尊厳死反対派だろうとね。
寝たきりの人が病院を移送される。
なぜ?=安楽死をさせてくれる病院がそこしかないからなのね。
首相と大統領があれやこれや
なに?=政治のなんだかがどうだかであれなのね・・・よくわからん


だんだんわかってきたことは、宗教の思想。



美人でも可愛くもないが、
とても印象深い顔をもつアルバ・ロルバケルが、静かに、
(「ボローニャの夕暮れ」「やがて来る者へ」など)
カトリックの教義に身をひたす事で、母親の死を否定する娘の内面を演じた。


イザベルは、整形してからの演技は見るに耐えない。
変に可愛い若い目になっちゃって、持ち味の冷たさや狂気が嘘臭く身える。

イザベルの娘役カルロッタ・チマドールCarlotta Cimadorが美しい



監督は、この映画を見た人が、
尊厳死について考え、論議することを望んでいるという。

うん、考えてるよ、いつも。

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監督のこの言葉に勇気をもらった。
「アートに中立など存在しない」


あたしはいつも、こぎれいで「癒される」←これ、大嫌いな言葉
作品を見る度、それをほめる意見を聞く度、生温くて背中がむずむずしている。
みんなが好きだというアートなんて アートじゃない。お飾りだクラフトだ。
アートとは、すごく好かれるかすごく嫌われるかだ。と思っている。


はい、いつもながら過激ですみません。









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