「デタッチメント」


優れて悲しく苦しくやるせなくリアル

こういう映画を大宣伝して上映してください配給会社様
こういう映画をたくさん放送してくださいWOWOW様



監督は「アメリカン・ヒストリーX」トニー・ケイ!

原題 DETACH-MENT 2011年 アメリカ 未公開
   *2011年東京国際映画祭でのみ上映

邦題のいらんサブタイトルにヘドが出る 

出演
エイドリアン・ブロディ
クリスティナ・ヘンドリックス
ルーシー・リュー
マーシャ・ゲイ・ハーデン 好き
ジェームズ・カーン
ブライス・ダナー
ティム・ブレイク・ネルソン
サミ・ゲイル
ウィリアム・ピーターセン
ブライアン・クランストン
ベッティ・ケイ


何回も言いますが、エイドリアン・ブロディの顔がだめなので、
この人の名前があるだけで内容もなにも調べませんので、
テレビ放送でもしなければ見る事はなかった逸品


で


<教師たち>
・国語教師=幼い頃から、祖父と母との関係に疑念をもってきた
・校長=冷えきった夫婦関係。学力どん底荒れた学校で退任を迫られる
・数学教師=真心で生徒に接するが、私生活に寂しさを感じている
・カウンセラー=生徒のより良い人生のために仕事をしても報われない

他、自分が他人から見えているのか?と思う程の無力感を抱える教師
話を聞かない生徒たちにユーモアで対処できるよう、安定剤を飲む教師


生徒たちは、親、教師、社会、他の生徒、自分への怒りと反抗から、
かっこつけ、悪ぶり、いい子になるといじめられる、などなどの理由で、
言葉も態度も服装も自らを貶めている子供ばかり。


代理教師ヘンリーは、家庭の暗い秘密の過去を引きずり、
教育への情熱を消されるような学校、生徒、親に絶望し、
『批判はしないが協力もしない』主義の人物になる。
未成年の娼婦には、寝床は与えるが何も期待するなと言う。
アルツハイマーの祖父には、入院はさせるが世話は職員の義務とドナル。
授業を妨害する生徒に説教はしないが、仕事はきちんとこなす。
悩む生徒に温かい言葉はかけるが、カウンセラーの所へ、と言う。






行政側は、学力低下や子供の非行は、その地域の不動産価値を低くする。
結果住民が減り税収入も減るから、
勉強できなくてもテストでいい点とれる方法を教えるよん、とのたまう。

          


国語教師ヘンリーが、文学の大切さを生徒に諭す時の言葉が素晴らしい。

「思考をコントロールしようとする世界から、
自分を守るため、自分の考えを守るため、
想像力を養えるのが読書」


こういったこと。



ソクラテスだかニーチェだかが言った、
「子供にファンタジーは読ませるな」 とかいう、
くそばかばかしい考えは、共産主義の国を作るための役にしかたたない。




ドキュメンタリータッチのカメラワークが緊張感を出し、
人々誰でもが持つ苦悩を、セリフよりも雄弁に役者の身体の動きで見せ、
それはそれは骨身に染みる。

ラストシーンもお見事

ただ、ヘンリーへの不満として、
一歩踏み込んで手を差し伸べないのは、優しさなんかじゃない!
もっとケアしてやるべきだろうが!とは思う。

写真の才能はあるが外見にコンプレックスを持ち、
親に認めてもらえない子には、
親に芸術系の学校への進学を勧めるとか、
ギャラリーやコンテストへの出展を後押しし、自信を持たせるとか。

路上生活の娼婦には、養護施設に入れるだけじゃなく、
もっと必死になって福祉や法律を調べるとか。

優しい無関心なんてうそっぱち。
関心を寄せて面倒に巻き込まれるのが嫌なだけ。


それが世間 それが大人

ほんと、ムカつくサブタイトルだぜ 


でも、この映画、あたしのアカデびー賞なら、作品賞になるやもしれん


しっかし、

サミ・ゲイルちゃん、Sami Gayle
可愛いすぎる!天使!



3歳から変わってなさそうな幼児顔
立体的な骨格
母性を刺激するかばってあげたさ

この役にぴったりですよ






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