「コズモポリス」


父「コズモポリス」
息子「アンチヴァイラル」


・映像=スタイリッシュでクールなのに不気味で性的
・主人公=ひ弱な肉体を補うかのような肥大な欲とテクノロジー
・ミューズ=サラ・ガドン


父と息子の作品に、こうも共通点があると、
近親相姦という言葉を連想してしまう。
そこがどうにも気色が悪い。


原題 Cosmopolis 2012年 フランス/カナダ

出演
ロバート・パティンソン
ジュリエット・ビノシュ
サラ・ガドン
マチュー・アマルリック
ジェイ・バルチェル
サマンサ・モートン
ポール・ジアマッティ


コズモ


同名タイトルの原作では、主人公は鍛えた肉体を持っているそうです。
あえて病弱そうなロバート・パティンソンの起用は、
主人公が、金、リムジン、権力、警護などに守られてないと、
もろい人間であることの表現として?


エリック28歳。運転手、警護係つき専用リムジンを、
書斎&リビングのように使う成功した投資家。

今日ははどうしても理髪店に行きたい。
しかし、大統領の車が通るため、道路は大渋滞、街の空気は慌ただしい。
しかも、エリックを脅迫する人物がいるらしい。
街を徒歩で移動するなぞ、エリックには思いもつかない。
富豪の家出身の妻エリーズは、エリックの行動を疑い冷たい。





人間味、生活感のある人物は出てこない。
エリックに恨みをぶつける男たちにしても、
冗談でしょ?と言いたくなる突飛な印象。
肉体関係をもつ女たち、やはり日常から離脱した頽廃の香り。

エリックによる、リムジンに乗る理由の説明
「影響力のある男の証だ。
いちいちテリトリーに小便をかけなくて済む」


なるほどね。威嚇ね、他のオスへの。他の群れへの。他のリーダーへの。


こういう小説、こういう映画を「か〜っこいい〜♪♪」
と手放しでほめられたのは、20代までだな。私は。

人生、きついからさ、
浮世離れした人々の心の虚しさなんか、あほらしくて見てらんないのよ。

そういえば、この金持ち男が、痩せっぽっちで青白いくせに、
食欲と性欲だけは人並みはずれた感じが気持ち悪い。



クローネンバーグインタビュー記事→Web D!CE



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