「リプリー」


これ、以前見てるんだけど、TVつけたらWOWOWでやってたから、
つい、また見てしまった。面白かった記憶だから。

2000年、72回のアカデミー賞で
脚色賞、助演男優賞、音楽賞、美術賞、衣装デザイン賞ノミネート
他、たくさん受賞

わかる〜


原題 The Talented Mr. Ripley 1999年 アメリカ

監督アンソニー・ミンゲラ、私の好きな映画に製作として、脚本かいて、
いろいろ関わってる方なのね。

アイリス/ヘヴン/ザ・インタープリター
つぐない/フィクサー/愛を読むひと



出演
マット・デイモン
グウィネス・パルトロー
ジュード・ロウ
ケイト・ブランシェット
フィリップ・シーモア・ホフマン
ジャック・ダヴェンポート
ジェームズ・レブホーン


流行のように行われる再映画化”リメイク”の中でも、これは

リメイクの成功例


リプリー


映画好きな人なら、知らない人はいない、くらいの
「太陽がいっぱい」

アラン・ドロンですからね。マットがやった役は。
顔のレベルが違いすぎるべよ!と思ってた。

しかし、
根本の役の設定は同じでも、人物描写はまったく異なります。
素晴らしいです!このマットは

地味な男が、憬れの資産家の生活に入り込み、しがみつき、
金や名誉だけじゃなく『愛』を求める。
社会病質者の一面が生まれつきあったのでしょう。
それは、親の金で豪遊している男も同じ。
タイプの違う二人の異常人格者が、偶然により関係ができ、
感情がぶつかり、悲劇は起こる。






1950年代 アメリカNY
トム・リプリーは、ピアニスト代理で行かされたパーティで、
大富豪に息子(ディッキー)の大学の同窓生と勘違いされる。
イタリアで遊んでいる息子を連れ戻してくれと雇われ、
トムはディッキーの趣味に合わせてジャズを勉強、イタリアへ。
彼女とディッキーの前で父親の真似をしたり、ジャズの知識を披露したり。
気に入られようと奮闘。コバンザメとなり、ディッキーについて回る。

「太陽がいっぱい」では
それとなくしか描かれなかった同性愛が、
本作でははっきりと重要なものとして描かれ、それを犯罪のきっかけにしている。


<ネタバレ>

ディッキー殺すはめになってからのリプリーの、
ぼんぼんに成りすまして舞い上がる気持ち、
綱渡り状態を切り抜けて行く苦悶。ハラハラさせられます。
ディッキーに恋し「不気味」と切られたリプリーに同情するも、
すぐ他の男にときめいちゃって、「なぁ〜んだ、イケメンなら誰でもいいのか」
と、それまでは感情移入していたリプリーから、少し離れます。

ここは感謝。
なぜなら、暴君金持ちに無下にされるリプリーに、
いくら主人公だからって犯罪者に同情するなんて、人間として気持ちが咎める。
嫌なやつだと思えるまで話を作り上げてくれて良かったの。

「太陽がいっぱい」は、同情しきっていたからね。ドロンの美貌だし・・・


私たち庶民の心情としては、
傲慢な金持ちのいやらしさを、ちょこちょこ見せてくれて嬉しい。
妬み意識をなでなでしてくれるわね。うまいわね。
これがあるから、リプリーに共感しちゃうのよね。どうしても。


・50年代のイタリアの街並、車、服装、美術さんご苦労さん

・リプリーとビビッときちゃうジャック・ダヴェンポートが魅力的

・ジュード・ロウのにくったらしさ、適役



*印象に残ったシーン(ボートの上での惨劇)
ジュード・ロウの美しいお顔が血にまみれて怒ると、すげえ怖い


もと映画のことはまったく抜きにして、独立して見事な一本だと思います。

_______________________________


「太陽がいっぱい」Plein Soleil・・・優れた邦題

太陽


あ〜っ、この音楽、悲しく美しく切ない・・・






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コメント

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こみたんさん

ミンゲラ、ヘヴンがすごく好き!
芸術性が高いのに、娯楽映画としても楽しめものを作る、
感性と技術は素晴らしいですね☆
リプリー面白いです。
公開当時は、リメイクに反抗してわざと無視してましたが、
反省。美術も演技も見所たくさんです。

こんばんは

アンソニーミンゲラ好きなのにリプリーまだみてませんでした
これみます
50年代の街並みや服装も楽しみです
ジュード・ロウのいやなぼんぼん振りも、見ごたえがありますよね