「ドフトエフスキーと愛に生きる」


原題 Die Frau mit den 5 Elefanten 2009年 スイス/ドイツ
『5頭の象を持った女性』の意味は、ドストエフスキーの代表作
罪と罰・カラマーゾフの兄弟・白痴・未成年・悪霊
の5作品の本がとっても重いことから、
スヴェトラーナが言うこと。

邦題、呆れてものも言えません。
これでは、ドフトエフスキーの愛人の話かあ?と思ってしまうだろが!




84歳の翻訳家スヴェトラーナ・ガイヤーのドキュメンタリー映画

1923年ウクライナ・キエフ生まれ、
スターリン政権下で父親を奪われ、
ナチス占領下でドイツ軍の通訳者になり、
ドイツの大学で学び、大学教授に。
今も、毎日翻訳仕事をする。

どうして休まないの?の質問に、
「人生に負い目があるの」

なんだろう?と観ていたが、あまりはっきりとは示されなかった。
ロシア人を大勢殺した ドイツ軍のために働いたこと?
母国の人々が死んでいくのに、ドイツ語ができたため、
いい境遇を与えられ、生き延びたこと?


ど

背中が曲がったおばあああああちゃん
おばああああちゃんが毎日ロシア語とドイツ語を吟味し組み立てる。

「翻訳は右から左に書くだけのものじゃない、鼻をあげてするもの」

意味=文章さえ正しく訳せばいいってもんじゃない、
   高い所から、広い目線で、全体を取り込んで訳さねばならない。

ドイツ語を習ったきっかけは、母親の
「結婚に有利だから」におおいに賛成。
親のいうことは聞くもんだ。







言葉のひとつひとつがあんまり深くあんまり知的なので、
脳みその筋肉痛をおこしそうになる、勉強できない生徒の私でした。

一番驚いたのが
私の大嫌いなアイロンがけ、(嫌いだから、アイロンかけるような物は買わない)
あの、アイロンがけを、このように表現なされていたこと。

『洗濯すると、布は方向性を失う。
だからアイロンをかけて糸をまっすぐにしなければならない。
文章(テキスト)も布(テキタイル)も同じ。
言葉という糸を織り込んで作られる』




皆様、映画を観て、その言葉のきらめきを味わっててください。






監督は彼女をこう言ってます。
「優秀なキャリアウーマンと完璧な主婦は別のタイプと思っていた。
彼女は両方優れている」

主婦の仕事も芸術的な作品として高めている と。


しかも、この主婦、きっぱりと、
ブッシュ、プーチンを批判する。

いいぞいいぞーーーーーーー



人間国宝とはこういう人のことじゃない?







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