「クロエの祈り」


どうしても理解できない、イスラエルパレスチナ問題。
「いのちの子ども」では、パレスチナの赤ん坊をイスラエルの医者が助けた、
という、嬉しい話のはずが、赤ん坊の母親は、「大きくなったら自爆テロさせる」。
虚しい虚しい虚しすぎる現実を見せられた。
殺し合いの最中でも、夫を拒否できない「女は決められない」という悔しさ。

「クロエの祈り」でも、同じ虚しさに襲われました。


原題 INCH'ALLAH 2012年 カナダ/フランス 未公開
   イン・シャー・アッラー 神の思し召し というような意味だそうです。

出演
エヴリンヌ・ブロシュ
サブリナ・ウアザニ
シヴァン・レヴィ


DVDも未発売のようです

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カナダから、赤十字のボランティアで、イスラエルに来たクロエ。
医者として、イスラエルとパレスチナを行き来できる立場にある。

親しくなった人々のため、親切心からした行動を、
「部外者にはわからない」「なぜこんなことを?」と責められ、

出産の手助けをしたつもりが、
「あんたが遅かったから子は死んだ」
「あんた何様?国へ帰れアバズレ」とののしられる。


紛争地帯にいることの厳しさを、わかっているつもりでも、
外国人にはやはり根本的に理解できない部分がある。
赤ん坊が危険だろうが、妊婦が死にそうだろうが、
国境の警備兵士のいうように、「これは戦争だ!」
なのである。知ったことか、なのである。







どうしても、無理な気がする。あたしたちには。

民族意識宗教解釈で狂った差別構図、敵対心。

倫理的に、人道的に、
外国人が何をどうしようと、理想論を掲げようと、
血に染み込んだあちらの人達の思想は、
何世紀もたたないと、変化は無理なんだ、きっと。

あああ・・・・・・・・ぁ

こんな、ど〜んよりくら〜い気持ちになる、
しかし、正しく現実を教えてくれる映画でやんした。


クロエ役のカナダの女優さんの、
凍り付いた表情と最後の嘆きの声が素晴らしい。







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