「隠された記憶」


ミヒャエル・ハネケ監督

私が観たのは、「ファニーゲーム」「ファニーゲームUSA」
       「ピアニスト」「白いリボン」



人間の奥底にある欲求、嫌悪と憎しみ、積み重ねられた恨み、
などを、風変わりなカメラワークで絵画的に映像化する監督。
そんな印象。じつは好き。むっかむっかするけど。
「愛、アムール」だけは、毛色が違う・・・

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ネタバレ気味に感想を☆

原題 Caché 2005年 フランス/オーストリア/イタリア/ドイツ


出演
ダニエル・オートゥイユ
ジュリエット・ビノシュ
レスター・マクドンスキ
モールス・ベニシュー
ワリッド・アフキール

アニー・ジラルド



隠された


人気キャスターの夫、出版社勤務の妻、一人息子
平和で幸せな家族のもとに、送り主不明の、
ビデオテープや絵が届けられるようになる。

絵は血を表し、ビデオは延々と、一家の家を映す。
夫の実家を映したビデオのあたりから、夫はある男を思い出す。
それは、子供時代の、使用人のアルジェリア人とその息子のこと。







騙されちゃ〜いけません!
この映画は犯人をあばくサスペンス映画ではありません。
そんなことには、監督、関心ないのでござる。
と、なっが〜いエンディングシーンを見ながら気がついた。


この映画 何を言いたいのかと推測するに、

フランスにおける人種差別。
 その実際の事件と、大人にも子供にも巣くう差別意識。

『うしろめたい』とは、どういうことか。
これは、そのままのセリフが劇中に出てきます。


自分の『うしろめたさ』『隠された(隠した)記憶』について、考えた。
死んでしまいたくなるくらいの記憶の洪水に襲われた。


ハネケ監督、意地悪


☆追記・・・これもネタバレに通じるかも

では犯人は誰か?ということを書かずにいましたが、
これ、<犯人>じゃなくて、なんちゅうの?語り部?
物語の書き手のナレーションのようなもの?
これ、監督の騙し? 何?何なの???


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恥に襲われた映画ですが、
ずーーーーっと続く終業後の学校の階段の映像を、
あの息子はどこに出て来るかなー?何がおこるかなー?
とじっと見ていたら、出て来たね、あの子と一緒だったよね。
あの子が一緒だとすると、それは、あらたな心配に発展するのか?
それとも、親世代と子供世代は違う、という、希望の印か?

どうなんだろーーーー?????



ハネケ監督、意地悪


#そうだ
ピアニストの時のように、ドキッとさせられるワンシーンが有ります






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コメント

非公開コメント

こみたんさん

この人の作品は、見てる人にとって(思いあたるものがあるなら)、いじってほしくない部分をほじくられた気がしますねー。
ファニーゲームでは、若者の上流階級への憎悪と若者としての傲慢さ。
白いリボンでは、大人の嘘と悪業にさらされ続けた子供の心理を。
ピアニスト、痛かったです。痛さは、プライドのかたまりの中年女の
煮えたぎる・・・・・・ 生理的にたまらないものあります。
(気持ち悪いシーン、怖いシーンというわけじゃなく)

いたったたった。 
男性には好まれない一本では?これを好む男性の、その理由が知りたいです。

凛さん

人種差別について、監督は、「ほれ、どんなにご立派なこと言ったって、誰しもどこかにあるんだろ。差別意識。それに気づいてないんだろ。気づかないほど傲慢なんだろ」くらいに言ってるような気がしました。
あの夫の傲慢さを感じてから、映画を見てるのが恥ずかしくなって。自分にも思いあたるところがあるから。
あたし、この監督、人間を信じてない人なのかも、と思いました。
でも作品は私の恥部が好んでます。
意地悪ハネケ

ハネケ監督

ハネケ監督はみてないのがほとんどです
むずかしいから
隠されてた記憶はやっぱり
意地悪ですか

こっちが一生懸命かんがえないと
ピアニストからみてみようかな

すごい!

びーちゃん、よくこんな風に解釈出来たね(´;ω;`)ブワッ
すごいや!
ハネケの作品は、はなんだかんだ絶対に観る私(笑)
これ観たとき、難解だわー、何も感じないわーって感じだったのに、
びーちゃんの記事をみて、ゾッとした!
操られてたよー((((;゚Д゚)))))))
恐るべしハネケ!