「シャンボンの背中」


邦題 
後ろ姿でヴァイオリンを・・からですね。見ないとピンとこない邦題

原題 Mademoiselle Chambon 2009年 フランス 
   未公開 未DVD発売
*WOWOWで見ましたが、「旅するW座」で、無料で限定公開してました。

監督ステファヌ・ブリゼは、観たいと思っている
「母の身終い」の監督なんですねー、これはこれは

出演
ヴァンサン・ランドン
サンドリーヌ・キベルラン
オーレ・アッティカ


しゃんぼん

建設技師のジャンは、
背中を痛めた妻のかわりに、息子を小学校に迎えに行く。
シャンボン教師は、後ろ姿でヴァイオリンの運指の練習中。
(もう、ここから、二人には科学反応がおきたのですねぇ)
教師の家の窓を直しに行き、ヴァイオリンを聴かせてもらう。





大工と教師のそれまでの人生について、ほとんど語られてませんが、
大工は仕事と父親との関わりで、教師は母親からの留守電で、
見ているほうにも想像がつきます。

幼い頃から大工仕事一筋に生きてきたジャン、
人生になんの不満もないけれど、シャンボンに出会ったことで、
美、に気づいたんだと思う。音楽の美しさ、心の美しさ、愛の美しさ

優秀な姉と比較されてきた教師。
ヴァイオリニストになる夢もあきらめ、
親から逃げるように代理教師の道を選び、フランス中を根無し草生活。
それでも、電話番号をちゃんと教えているあたり、
親の愛をあきらめきれていない。

二人がCDを聴くシーンの、切なくはかなく温かい空気の流れ
車の中で、言葉もなくポロポロと流す涙
(これを、正面からじゃなく、ななめ後ろから撮ったところが巧い!!)

名シーンだと思う。とても詩的で美しい。


「屋根裏部屋のマリアたち」妻役だった、
サンドリーヌの、抑えた演技が素晴らしい!
目の表情で心理がわかります〜


特に、駅のシーンの彼女の顔ときたら、
セリフ無しでも、気持ちの動きがひしひしと伝わってきます。
アカデミー賞もんですよー。大人の演技ができる、大人の役者さんですねー。


劇中の美しいヴァイオリン曲は、
ハンガリー人のヴァイオリニスト,フランツ・フォン・ヴェチェイの
「La Valse triste」(曲シベリウス)



他、エルガーの「愛のあいさつ」も聴けます。
この可愛らしい曲を弾くシャンボンの表情が、悲痛で悲痛で。。。

エンドロールのシャンソンも、哀しく美しい。


大人の美しい物語です。

婚外恋愛大嫌いな私でも、この映画はほんとーーーに良かった。


☆エンドロールに、バイオリンAyako Tanaka とありました。






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