私はどちらかというと、サめた飼い主だと思っている。
「うちの子」とは言わずうさぎと言い、
「ごはん」と言わず餌と言い、
本来、しょせんうさぎは食材。ということを忘れたことはない。
何事も科学的に説明するのが好きだ。
***まあ、口調は「おちっこ出たの?えらいねぇ〜」とか、
「ぎんちゃんは本当に可愛いねぇ〜 だいちゅきだよ〜」だが。
しかし、相棒うさぎが死んでからの残ったうさぎの行動が、
あまりにも、どう見ても『ウツ』状態のようで、
この本を図書館で見つけて借りてみた。
著者バーバラ・J. キングは科学者なので、
動物好きな人間が、動物を擬人化して感情的に思い込んだことなのか、
未だ知られざる、動物の感情による行動なのか、
慎重に思索した文章になっています。
「HOW ANIMALS GRIEVE」

著者が動物の行動を世界中で実際に観察した事実、
他の科学者の観察や行動実験の結果、
YouTubeやニュースなどで流された、驚くべき動物たちの行動、
などが、たくさん書かれています。
感情表現や知能の高さがよく知られている、犬、イルカ、象、類人猿の他、
アヒル、ウサギ、ニワトリ・・・他 の、仲間の病気や死に直面した時の行動は、
著者がいくら科学者目線で解釈しようとしても、
動物たちが愛情や友情を感じており、喪失の傷を感じ、
トラウマを引きずるとしか思えないと書いてある。
1 群れの仲間が死んだら、土や木の枝を死骸の上にそっとのせた象
2 仲間のニワトリがプールに落ちたら、戸を叩き(突き)、
戸を開けた飼い主を誘導し、プールに連れていったニワトリ
3 仲良しアヒルが死んだら、飲み食いせずずっと寄り添ったアヒル
等々
動物の感情の研究は、まだ始まったばかりなんだそうです。
本の中に出てきます。車にひかれた(人間が殺しかけた)犬を助けようとする犬
うちの夫は、これを見ても、「やらせじゃないかな」と言いました。
非常に現実派であります。
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残りうさぎの様子
・飲み食いしない。(シリンジで野菜ジュースと水を無理やり給餌してる)
・病院に行ったら排泄時以外箱から出てこなくなった。
・動きがまるで無い。固まってる。
・触っても反応無し。逃げもしない。(いつもは速攻逃げてた)
・抱き上げても固まったまま逃げもしない。(いつもは逃げようともがいてた)
うさぎは1日食わないと死ぬから、普段は食べ過ぎに注意して少量だけあげてたおやつ、
せめてものパイナップルとパパイヤは、食べたくなくなるまであげた。
といっても、1日に3グラムくらいしか食べてない。生きてるのが不思議なくらいだ。
体重は、1.2キロが700グラムになった。
やっと昨夜、ちんまりと数回、排泄以外にも箱から出ていた。
快復に向かってると思うが、出てきても2時間くらい、微動だにせず、固まってる。
うさぎは普通、じっとしてても鼻先がふぐふぐしてるもんだが、
生きてる?と疑うくらい、ふぐふぐもない。
うさぎはストレスを受けやすくストレスで死ぬ生き物。
誰だったか、有名人のうさぎは、(恐怖に)固まって滑るのが面白く、
何回も滑り台に乗せたら、次の日死んでたって。
ストレス=不安
うちの場合は相棒が消えた不安だけ?そこには愛がある?
愛がある悲しみ?
と、本を読めば読むほど、人間だけが特別なんじゃなくて、
生き物全て(虫はどうだろ???)に、愛と呼べる感情があると思えてくる。
動物を軽んじてるんだよね、人間。
フォアグラ作るし、魚の口に針刺してるし、ロデオとかやるし闘牛やるし、
親子を引き裂くし・・・・・・
あ〜あ
なんで私、ベジタリアンになれないんだろう。なる決意をしないんだろう。
弱くて自分に甘いんだよな。肉食ってる限り、エセ動物愛護者なんだよな。