「ザ・コンサルタント」



まさか、こう来るとは!!!!
ああ。。。 あたい 不覚にも泣きそう
なんか、これ、好きぃ 

そんな映画感想


原題 THE ACCOUNTANT 2016年 アメリカ

監督はギャヴィン・オコナー 
脚本もうまいんだろうと思い名前を見てみたら、
「ジャッジ 裁かれる判事」の人でした。なるほどねー。
この人は常に、人間の絆、家族の心情に重きを置いて生きてるんだろうな。

出演
ベン・アフレック
アナ・ケンドリック
アリソン・ライト
J・K・シモンズ
ジョン・バーンサル
ジェフリー・タンバー
シンシア・アダイ=ロビンソン
ジーン・スマート
ジョン・リスゴー



雑魚mんサルタンと



1 アパートでの殺人事件。被害者は犯罪組織の人間らしい。

2 高度機能障害や自閉症の子供たちを無償で引き受け、
一人一人の能力を大切にする施設の経営者のもとに、
ある夫婦が息子を連れていく。

3 犯罪組織の資金洗浄を任されている と政府が睨んだ一人の会計士。
常に偽名を使い、経歴も顔も謎のままの男の正体を、
引退前になんとしても突き止めたいと、
政府の捜査官が優秀な部下に調査を命じる。

4 巨大企業で、女性会計士が不審な会計記録に気がつき、
優秀だと紹介された会計士が企業に雇われる。







いくつもに分かれたプロットですが、
全てがラストに向けて一つになっていく。
まるで、最初の頃に出てくる自閉症の子供がやっていた
パズルのピースが埋められていくように。

このパズルの使い方がうまいんだなー。

ネタバレせずには語れないことが多いのでもどかしいですが、
謎の電話の声、冒頭の事件の真相、捜査官の真実、
特に、謎の声が誰なのか、誰なのかで驚くだけじゃなく、
その誰かがどういう人なのかと、二段階で驚き、嬉しかったのです。

世の中で起きている様々な犯罪行為には、
正義がなされない法の状況もあり、
そこんとこにムカついてきたあたしには、
実に小気味のいい話であり、胸が暖かくなるラストでありました。


地味に生きてるような男の裏の顔が殺し屋っていう、
ありがちなクライムアクションかと思ってたら、
いやー、意外でしたわ。嬉しいギャフン、ですわ。

ジェイソン・ボーンと比べる人もいるみたいだけど、
全然違うと思うなー。動機も能力も出目もまるで違うし、
あたしは、主人公もストーリーも、断然こっちの方が大好きだー

そんで、ぬぼら〜としたベンアフの風貌が役にうまいことあってるんだなー、
「ゴーン・ガール」のときもそうだったけど、態度のはっきりしない、
人に思考を隠したのぼんとした夫の役を、
特に演技がうまいとも感じさせずに演じるのがうまい?
このひとなに?  やっぱ、嫌いになれない。

見終わったあとだと、原題の<会計士>がぴったり来ると思いました。
会計士さんが人知れずものすごいことをしている、
ものすごい人生を生きてきた、しかも、
あくまでも会計士として優秀だからできていることなの。


いいもん見た




スポンサーサイト

「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」


久しぶりの映画館、なぜこれを観に行ったかというと、
「ザ・ビッグバン・セオリー」のキモ男ハワードが、
重要な役をやってると知ったからです。


ご注意申し上げます( ̄^ ̄)
『耳栓持参でご覧ください』

私は、「耳から血を流してた」byシェルドン・クーパー「The Big Bang Theory」より
耳に指突っ込んで我慢してました。

原題 FLORENCE FOSTER JENKINS 2016年 イギリス

監督 スティーヴン・フリアーズ 

出演
メリル・ストリープ
ヒュー・グラント
サイモン・ヘルバーグ
レベッカ・ファーガソン
デヴィッド・ヘイグ


フローレンス



フローレンス・フォスター・ジェンキンス(1868-1944)
Florence Foster Jenkins アメリカ人
子供の時から音楽教育を受け音楽家を目指すが、父親が反対したため断念。
最初の夫に梅毒を感染され、生涯病気に苦しむ。
離婚後ピアノ教師をしていたが、父親の死後遺産を相続し、
金銭的に自由を得たため、音楽活動を始めた。
ただし、稀に見るオンチであった。

という、女性です。 
劇中に出てきますが、当時、梅毒にかかって50年も生きたのは奇跡的らしい。

映画は実話ですが、フローレンスの夫への複雑な心情などは
監督の想像によるものらしい。


感想としては、私には不満でしたね。
なぜかというと、深みがないからです。軽めのコメディに終わっているからです。
監督はあえて、フローレンスの音楽への情熱を描く事、
実は嘲笑ではあっても、フローレンスの歌声が人を喜ばせたこと、
に重きを置いているのね。暗い戦争時代、彼女の歌がみんなを明るくしたと。

私は、フローレンスの内面に深く入り込んで欲しかったので、
二番目の夫の愛人のことや梅毒のことへの、フローレンスの気持ちを、
短時間でいいからもっと激しく描いて欲しかった。
あと、妻の金で浮気してた夫に嫌悪感しか持てず、(ヒューには適役)
何なのこいつ?とムカついた。
メリルは、熱演とはいえ、あまりにも芝居がかっていて、
私には滑稽にしか見えなかった。こんなおばあちゃん気持ち悪いとも思った。


ハワードが、ハワード以上にキモ男であっぱれだった。

エンドロールで、本物のフローレンスのレコードが流れます。
耳が腐ります。私は一晩寝ても耳が痛いです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ボイストレーナー役で、この人が出ててすごく喜んだ。
顔が出てるだけで笑ってしまう。大好き

デヴィッド・ヘイグ

ヘイグ

_______________________

フローレンスを描いたこちらのフランス映画が公開された時、
見たかったけど、予告編の歌に気分が悪くなる気がして行かなかったの。

「偉大なるマルグリット」公式サイト


ー「マルグリット」の監督の言葉ー
「彼女がとても裕福だから、
彼女の歌をほめた人々は偽善者か金目当てだった。
これは人間の残酷な一面を現している。これぞ自分が探究したいもの」


「ティエリー・トグルドーの憂鬱」


▪️渋谷の街をジーパンのファスナー全開で半日歩いていたと、
家に帰って気づいた昨日  


原題 LA LOI DU MARCHE 2015年 フランス

監督 ステファヌ・ブリゼ 

出演
ヴァンサン・ランドン
カリーヌ・ドゥ・ミルベック
マチュー・シャレール



憂鬱



ティリー・トグルドーは勤めていた工場が閉鎖し、失業して1年半。
職を得るために研修を受け、面接の練習をし、履歴書の書き方を習うが、
なかなか再就職に結びつかない。
アパートのローンは5年残り、一人息子には障害があり介護費用がかかる。

やっとスーパーの警備員になるが、車は壊れ、またもやローンを組むことに。
警備員の仕事を黙々とこなすが、心は蝕まれる。







ドキュメンタリー作品のように、淡々と、
ティリーの就職活動、家庭生活、仕事、を撮る。

元は役職についていた中年男が、
面接の練習で若い男女に批判されたり、スカイプの面接できついこと言われたり。
見てて、私だったら机蹴飛ばして暴言吐いて出て行くな、と思うことも、
じっと耐えて真摯に受け止めるティリーが、哀れで哀れで。

生活費のため、職務に忠実になればなるほどやりきれない現実に、
とうとう耐えられなくなったティリーの気持ちがよくわかるよ。

「シャンボンの背中」「母の身終い」に同じく、セリフでの心情説明はとても少ない。
セリフじゃなくても、画面全体から感じ取れるのっていうのがすごいと思う。


まあ、ね、 あまりにもリアルな事柄の連続なので、息苦しく重苦しく、
ドーーーンと暗ぁい気持ちになりっぱなしで、暗ーーーくなったまま帰ることになり、
楽しい外出も楽しくなくなり、
渋谷ヒカリエのキラキラの商品を見て盛り返そうと思ったら、
すっかり秋物商品に入れ替わり、ネズミ色や茶色の物が多くなり、
夏が終わるかと思うとまたまた暗くなり。。。。。

絶対にデート向けではありませんし、
人生に疲れた中高年が見たら、生きてるのが嫌んなるんじゃないのー?

それでも、この監督の、
人間愛、誠実さ、優しさ、が見える作品作りが大好きだから、
いい作品だとは思いました。

今後も、この監督の映画は見るつもりです。


シナリオが気に入った作品しか出ず
金や生活のために映画に出たことはない、というヴァンサン・ランドン。
あっぱれ!

この人が出てる映画はいいものが多い。私が見た中で一番好きなのが
「シャンボンの背中」。二番目が「母の身終い」
二本とも、本作の監督。


__________________

ところで、結婚してからフランスに住んでいたナタリー・ポートマンが、
フランス人は冷たい、とかフランス社会の通例みたいなものに馴染めなかった、
アメリカに帰って、LAのフレンドリーさが嬉しい。ようなこと言ってて、
以前、誰だったか日本人でフランスに住んでた人がテレビで、
「フランス人は嫌な奴ばかり」と言ってて、
私の知り合いの、フランス人と仕事してた人も
「フランス人の物の言い方が嫌い。汚い街だし」と言ってる。

どうなの?フランス? 行ったことないからわかんない。












「イレブン・ミニッツ」


▪️渋谷で、前を歩いていた二人組み、既婚者らしき女性が、
未婚者らしき女性に「結婚相手に最適なのは無趣味無関心だよ!」と。
とてもうなづける   びーです



原題 11 MINUT 2015年 ポーランド/アイルランド

監督 イエジー・スコリモフスキ 

出演
リチャード・ドーマー(映画監督?
パウリナ・ハプコ (女優?
ヴォイチェフ・メツファルドフスキ(女優の夫
アンジェイ・ヒラ(ホットドッグ屋
ダヴィッド・オグロドニック(ヤク中バイク便
アガタ・ブゼク/ピョートル・グロヴァツキ 登山家?
ヤン・ノヴィツキ(画家
アンナ・マリア・ブチェク (医者
ウカシュ・シコラ(強盗?
イフィ・ウデ (パンキー
グラジナ・ブウェツカ=コルスカ(逆子出産



イレブン



午後5時から5時11分。
一見何の関係もないように見える登場人物たちが、
時間の経過と共に影響を与え合う。


女優は映画監督との面接へ
女優の夫は妻の面接が気になり後を追う
バイク便は人妻とセックス
出所したばかりの男はホットドッグの屋台を出す
登山家のカップルはポルノを見る
逆子が生まれそうになった女は救急搬送される







この監督、
「アンナと過ごした4日間」が大好きで、
「エッセンシャル・キリング」が大嫌いなの。

だから、吉と出るか凶と出るか、みたいな、恐る恐るの映画観賞でした。


この作品は、吉だったな

スピード感のある編集が好みだった。


ただ、『騒音でできた映画』だなー、とずっと考えてた。
途中で流れるヘビメタ?デスメタ?スラッシュメタ?の曲より、街の音の方がうるさい。
これはいい意味。下手に音楽使うより、
街の雑踏の音、飛行機やバイクの騒音、大型犬の荒い息づかい、など、
現実の生活のうるささと、これから何か起きそうな不安を煽るうるささ、
その両方が感じられる。


わからない部分があるのでどなたか教えてください。
「あれを見た?」というセリフが数回出てくるので、
まさかのSFものに行くんじゃないだろーなー?と危惧していたが、
そんな絵空事にはならず、普通に、人間の行動が人間に影響を及ぼしてる。
じゃあ、「見た」って、何?
あと、バイク便がホテルのペントハウスに上った時の、
「アンチヴァイラル」みたいな揺らぎは何?
女優はなぜ具合悪くなったの?
これらも、鳩が鏡にぶつかった時と同じく、不幸が起きる前兆の象徴シーンなの?

あと、登山家(これも検索するまで登山家だとわからなかった)は何で、
ポルノを見てたの?あそこんトコ、どうにもわからない。

薄汚くエロな印象ばかりになりそうなところ、
女優役のパウリナさんの美しさが夢のようで、
ドブ川の表面を流れる一輪の百合のようでした。
この女優で救われた。


あんな女優










「ハイ・ライズ」


▪️「サテリコン」と全部カタカナに変換したかったのに、
「さて離婚」が最初に出てしまった



最近見て、ものすごく変で面白かった
「サイトシアーズ ~殺人者のための英国観光ガイド~」の監督
ベン・ウィートリー の新作だというので、楽しみにしてたのよ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

何すかこれ?

人間なんて、みんなクソという表現ですか?

フェリーニの「サテリコン」よりグロ!

原作がこの通りなのか知らないから読まないとわかんないけど。
文章で読めば違う印象なのかもしれないけど。


原題 HIGH-RISE 2016年 イギリス

出演
トム・ヒドルストン (検死医
ジェレミー・アイアンズ (建築家
キーリー・ホーズ (建築家の妻
ルーク・エヴァンス (ジャーナリスト?
エリザベス・モス (ジャーナリストの妻 臨月妊婦
ジェームズ・ピュアフォイ (なんか、金持ち
シエナ・ミラー (シングルマザー



ハイライズ



下層階には子供の居る平民、上層階には金持ちが住む、
高層マンションで起きる無秩序

それだけの話です。










英国階級社会の縮図という宣伝の仕方ですよね。

これさ、SF小説が下敷きなんでしょ?
だから、近未来が舞台の面白怖い作品かと期待してのに、
まるで逆でした。クッソ古いんだよ、何もかも。
原作は1975年だそうだから、その当時にしては近未来なのかもしれないけど、
2016年に公開する映画で近未来がこれはないだろ〜。

男も女も、
70年代やら50年代やらごっちゃになったヘアメイクとファッション。
テレビやテープレコーダーはめちゃ古い型で、これも何十年代やら。
女優はメイク濃すぎて元の顔じゃない状態。
シエナ・ミラーだけは70年代ロックスターの彼女っぽいそれなりのアレだけど。

男も女もどこでもタバコ吸いまくり吸い殻捨てまくり子供の前でも妊婦でも。

*ここ数年の洋画・洋ドラマでの喫煙シーンの多さに、私は強く疑っている。

『タバコ会社が根回しして、
若者層に「タバコってかっこいいいじゃんん」と間違った憧れを抱かせ、
売り上げを伸ばすため、エンタメに裏工作している』


絶対そうだ

上映前に、注意書きが欲しいよ
喫煙シーン・麻薬摂取シーンがありますと。




男も女もセックスしまくり誰とでも人前でも。
男も女も殴り殴られ、殺し、殺され。誰も止めない誰も何とも思わない。

犬は殴られ殺され喰われ、
馬も喰われる。


たかが停電しただけで、ひ弱な近未来人はボロボロになる、知性も理性も
(元から理性なさそうな住人ばかりだが)すっ飛ぶんだわ。

誰一人好感持てる人物はいず、すべての出来事にむかっ腹が立ち、
最後の方で諦めて、これは笑うしかないとさじを投げた。


途中で何度も映画館を出ようと思いましたが、数曲のカッコいい音楽に惹かれ、
クレジットでミュージシャンを確かめようと我慢して見た。
しかし、、、ああ。。。クレジットのアルファベットを追うには英語力なさすぎた。

CANっていうバンドの曲もあるらしいが、タイトルが読めないまま。

ポーティスヘッドPortishead「 SOS」 これは公式サイトに書いてあった。




クローネンバーグの後継者と言われている監督らしいですが、
クローネンバーグみたいな性的にネチャネチャした感じはないよ。
セックスシーンもねっとりしてなくて、どこかばかばかしく空々しい。


金返せ映画に入れてやる (*`皿´*)ノ