「スリー・ビルボード」



⚫︎「疲れた耳には笑いがうめきに聞こえる」
(映画 ディーン君がいた瞬間 より)


原題 THREE BILLBOARDS OUTSIDE EBBING, MISSOURI
    2017年 イギリス/アメリカ

監督脚本 マーティン・マクドナー 

フランシス・マクドーマンド
ウディ・ハレルソン/サム・ロックウェル/ジェリコ・イヴァネク
ジョン・ホークス
ピーター・ディンクレイジ
ルーカス・ヘッジズ
ダレル・ブリット=ギブソン
クラーク・ピータース
サンディ・マーティン
ブレンダン・セクストン三世

そして、ケイレヴ・ランドリー・ジョーンズ




THREE BILLBOARDS OUTSIDE EBBING, MISSOURI






ミズーリ州エビング
滅多に人が通らない田舎道の脇に立つ、古い3つの広告看板
(スリー・ビルボード・アウトサイド)

7ヶ月前に娘を強姦殺害された母親は、
捜査を進めない警察署長に向けるメッセージのため、
ビルボードを一年間借りることを思いつく。
19歳の女と浮気して家を出た、暴力夫が置いていった車を売り、
一ヶ月分のレンタル料を払って出した広告の文字は、
事件を忘れたい街の人々と、差別主義者だらけの警察官たちの逆鱗に触れる。

母親は、脅しや嫌がらせに屈することなく立ち向かう。








いやーーーーーーー!!良かった!

ものすごくいい作品だった! 拍手


サム・ロックウェルにも、ケイレヴにも、
フランシス・マクドーマンドにも、演技賞をあげたい!
アーロンも良かったのだけれど、あまり署長らしさが見られず、
ということは、アーロンの持ち味はこの役では生かされないということなのか?
個人的に、アーロンは、白い制服が似合わないというか、
もっと薄汚い方が似合うというかハマる。
サム・ロックウェルの母親役の女優の化け物感もすげえ

ケイレヴ、珍しくイカレポンチの役じゃないけど、
やっぱりちょいと斜めに構えた人物で、それでも素晴らしくいい!
オレンジジュースのシーンなんか、可愛くて可愛くて



ミズーリ州の田舎というもの、「ウィンターズ・ボーン」でも感じたけど、
いわゆるホワイト・トラッシュが暴力的な生活をしていて、
人種差別も根強い。
そんな背景の中、エビング・ポリス・デパートメントはほとんど機能せず、
暴力警官が市民を殴りつける。


言えないんだけど、言えないんだけど、裏と表があるんです。
母親と娘の関係にも、警察署長にも、ばか警官にも。


私が「いぇーい!いいぞいいぞ」と拳を突き上げたくなったのは、
説教しにきやがった神父に母親が言ったこと。

「同じ服着てアジトがある、ギャングと同じね。
あなたが2Fでくつろいでる時、下で仲間が少年を犯している。
あなたは見て見ぬ振り。あなたも同罪では?」


きゃっほー!ザマアミロ (*・`ω´・)

最後の、母親とバカ警官のやりとりもいいです。
大人だなー


エンドロールで音楽を確かめたかったんだけど、読みきれなかったわ。

西部劇調の音楽が、母親の荒っぽい行動を応援するっていうか、
西部劇は嫌いだけど、なんかかっこいい。


大人の深いヒューマンドラマです。何やらユーモアもあります。

観て!


あ、ご注意。
犯人探しのサスペンス映画ではありません。人間を描いた、ドラマ映画です。




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「デトロイト」



⚫︎バスの中、中高年男性グループが、
ハズキルーペの話で盛り上がっていた。


原題 DETROIT 2017年 アメリカ

監督 キャスリン・ビグロー 

出演
ジョン・ボイエガ
ウィル・ポールター/ベン・オトゥール/ジャック・レイナー
ジョン・クラシンスキー/クリス・コイ
オースティン・エベール
ハンナ・マリー/ケイトリン・デヴァー
アルジー・スミス/ジェイソン・ミッチェル/ジェイコブ・ラティモア
ネイサン・デイヴィス・Jr/ペイトン・アレックス・スミス
マルコム・デヴィッド・ケリー/アンソニー・マッキー



DETROIT.jpg





1967年7月デトロイト。
酒の販売許可無しで営業しているバーに、警察が取り締まりに入る。
そこは黒人客が集まるバーだったため、地域の黒人たちが反発をし、
瞬く間に暴動に発展する。破壊と略奪、銃撃は激化し、デトロイトは戦場のようになる。

そんな中、モーテルに宿泊していた黒人若者達の一人が、
レース用の銃をふざけて発砲する。
その音を聞いた警察は狙撃されたと思い込み、
モーテルは警察と軍隊に包囲される。

興奮した警察官による狙撃犯探しはエスカレートし、
拷問が始まる。









1967年という時代のせいで、
仕事中の警官から工場の作業員から一般市民から、
全員が全員、どこでもタバコ吸いまくってる野蛮さ無知さに嫌気がさして、
タバコが見えるとすぐ目をつぶったので、辛い映画鑑賞だった。

これだから昔が設定の映画は見たくない。


暴動の背景には、
白人警察による黒人達への差別行為への長年の恨みと怒りがあるそうだから、
暴動を起こした黒人達の行動には少しは味方したい。
しかし、警察や軍に刃向かうだけならいいけど、
暴動って、普通の家屋や店を破壊したり、略奪に進むから
大嫌いだ。集団心理の恐ろしさだ。


暴動の様子は当時のニュース映像などを使い、
芝居の部分も、ドキュメンタリータッチになっている。
私には最初、この二つがうまく溶け合ってないように思えて、
劇場のシーンあたりから帰ろうかと思っちゃった。
モーテルの若者達がじゃれてるシーンも長かったしね。

前知識を入れずに監督の名前だけで見たので、最初は、
暴動の様子とその顛末を全体的に描く映画かと思ってて、
途中からモーテル事件を描く映画だったのか、と気づき、
二つの映画を見た感覚。(悪い意味で)



モーテルに警察が突入してからは集中できました。
これは事実の映画なので、裁判とその後の顛末も見せてくれてます。
モーテルでのシーンは、実際にあそこにいて警官に拷問された女の子が、
アドバイザーとして参加して作り上げたそうです。

警察は怖い、悪い警察は本当に怖いです。



「リトル・ランボーズ」のウィル君があんな役でちょっと悲しかった。

☆なんとなく、整理しきれてない印象で終わった残念さ


これを見てしみじみ思ったこと

子供のおもちゃとして、
銃(水鉄砲も含む)を作り販売する大人って頭おかしいな。


子供がおもちゃの銃で遊んでて、
本物と間違えられて警官に撃ち殺されても、親は文句言えない。

警官も銃が怖いんだから。



当時のモータウンというもの、当時のデトロイトの文化、
“ザ・ドラマティックス”というグループ、
何も知りませんでした。
あんな経験をしたら、もうラヴソングなんて歌えなくなる
ヴォーカリストの気持ちはわかるよね。




「オリエント急行殺人事件」



◼︎NHK「しごとの基礎英語」毎回、堀口ミイナの靴に目が釘付けに!



原題 MURDER ON THE ORIENT EXPRESS 2017年 アメリカ

ケネス・ブラナーが監督製作主演
他出演者
ジョニー・デップ/ペネロペ・クルス/ウィレム・デフォー/ジュディ・デンチ
ジョシュ・ギャッド/デレク・ジャコビ/レスリー・オドム・Jr
マーワン・ケンザリ/オリヴィア・コールマン/ルーシー・ボーイントン
マヌエル・ガルシア=ルルフォ/セルゲイ・ポルーニン
トム・ベイトマン/ミシェル・ファイファー/デイジー・リドリー


殺人事件



原作も映画も、高校生くらいの時に読んで、見て、もうすっかり内容を忘れていた。

ポアロってまるで
「THE BIG BANG THEORY」のシェルドンじゃん!


ってことに驚いた。
神経質というか、強迫的なこだわりの部分なんかや、
己で己を世界一と豪語するあたりとか、人付き合いより思考、のところとか。
軽く自閉症スペクトラムで、その中でもサヴァン症候群なのではないかしら?

でも、シェルドンなら可愛く思えても、
あんなキモいヒゲ生やすおっさんには嫌悪感しか湧かない。
私は、ポアロのキャラは好きではない。が、ケネス・ブラナーが好きだ。

なんだろなー、やっぱり、この時代の風習が好きになれず。
(どこでもタバコ吸ってるし)
大仰な台詞回しに辟易し、でかい音響効果に耳を塞ぎ、
人物が全員グロテスクに見え、
(今の映像技術により、シワやシミやたるみやヒゲや、とにかく人物の顔の肌がキモい)
とても可哀想なお話なのに可哀想なお話は好きなのに、
まあ、どうでもよかった一本でした。そうだとは思ってたけど。



「ブロードチャーチ〜殺意の町〜」
「セレブになりたくて サイモンの青春日記」の、
オリヴィア・コールマンが出ているのがちょっと嬉しかった。
この人、綺麗じゃないけど、なんか好き。

セリフによると、どうやら「ナイル殺人事件」も作りそうな・・・・・
もう見ないけど




「ローガン・ラッキー」




ちゃにんぐぅ〜 を観てきた。ちゃにんぐぅ

こきったない役やっても、太っても、
切れ長な目と美しい鼻筋とそそる下唇は変わらない。

なんつーか、顔が熱くなるのを感じちゃうのよねー。この人見ると。


原題 LOGAN LUCKY 2017年 アメリカ

監督 スティーヴン・ソダーバーグ

出演
ローガン家
チャニング・テイタム/アダム・ドライヴァー/ライリー・キーオ

ダニエル・クレイグ
セス・マクファーレン
ケイティ・ホームズ
キャサリン・ウォーターストン
ヒラリー・スワンク


メジャー大作を作る会社で、
自分がコントロールできない部分が多数できてくることが嫌になり、
引退宣言をしたらしいソダーバーグ。
友人の初めての脚本が気に入り、本作のために会社を作り、
<企画から公開に至るまでのすべての行程を掌握>
できる方法で製作したそうです。




ローガン



ローガン家三きょうだい
長男は建築現場で働くが、足が悪いことが理由でクビになる。
次男はイラク戦争で片手を失い、義手でバーテンダーをやっている。
末っ子の長女は、バイトした店でセクハラにあったことがある。

次男は家族のことを、「ローガン家の呪い」と言う。

長男は、働いていた現場の上がロウズ・モーター・スピードウェイで、
地下には金庫室に繋がるエアシューターがあることを知り、
レースが行われる日に、現金を強奪しようと計画する。

兄弟は、凄腕の金庫破りを刑務所にスカウトに行き、協力を依頼する。







アメリカ人が大好きらしいNASCAR
ファンにはたまらない設定でしょうね。
でもナスカーをたっぷり楽しめるかっていうと、そうでもないです。

60年代、70年代の曲が使われてるようです。
ジョン・デンバー リスペクトを始め、
選曲といい、ギャグのつもりらしいがくどいセリフの数々といい、
私には無駄に思えるシーンといい、全体の雰囲気といい、
監督の世代より少し古く、オーシャンズよりももっと男臭プンプン。
っていうか、おっさん臭がする作品でした。

私には、
金を盗むことの必然性があまり感じられず、
(兄弟はもともと犯歴のあるやつららしいが)
道具集めの工夫もあんまりピンとこず、
金を隠したトリックもよくわからず、
山場の犯行にスリルも感じなかった・・・・・・・
兄弟の「カリフラワー」の合言葉とか、次男の義手のくだりとか、
爆発物の説明のシーンとか、
きっと爆笑できそうなものなのに、全然笑えなかったのはなんでだろ?
間?セリフ?カメラワーク?演技?演出?

何から何まで、どこかが的外れの印象

私には、ね

チャニングには悪いけど、、、、、

一言で言ってしまえば、おとぼけ系犯罪もの。
オーシャンズのキレはどこにもないので、
あれを期待するとガッカリします。
私は、オーシャンズシリーズより、
「Bubble/バブル」がすごいと思っているので、
そこはどうでもいいけど。


そこそこ面白いけど私はあまり好きじゃない。

☆ ラスト、ヒラリー・スワンクがこれからどう出るかには興味が湧きました。






「ゲット・アウト」



▪️ららぽーとで前を歩いていた数人の男女の1人が
「ここ二回来たことある。女の子と嫁と」と発言。
周りは人間関係にヒビが入らない対応。
私は心で「てめ!いつか痛い目に合え!」と毒づいた。




コメデイアンと、ホラー製作者が組んだという異色の怖ーい映画


原題 GET OUT 2017年 アメリカ

監督 ジョーダン・ピール

出演
ダニエル・カルーヤ
アリソン・ウィリアムズ
ブラッドリー・ウィットフォード
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ
キャサリン・キーナー ミッシー・アーミテージ
リルレル・ハウリー ロッド・ウィリアムズ


よく、映画やドラマで聞くよね、
「ゲラウヒア!!!」  出てけ!



gerauto.jpg





カメラマンのクリスは恋人ローズの実家へ小旅行に行く。
ローズの母親は催眠療法を行うセラピスト、父親は脳神経学者。
黒人であることを気にするクリスだったが、初めて会った一家に歓迎される。
しかし、家の使用人は黒人達ということにクリスは違和感を覚える。


親族が集まるパーティにいたたった一人の黒人青年も、
どうも様子がおかしい。
クリスが写真を撮ろうとすると、フラッシュに反応したその黒人青年は、
クリスに「Get out」と迫る。









ケイレブ見たさに行きました。
ケイレブ、「バリー・シード」のイカレポンチとはまた別の最低男の役。
さすがだね
この人には、歳とってもこの道を突き進んで欲しいもんだ。

すごく面白かったよ。

すごく面白かったんだけど、

主演のクリス役俳優がねー
この子の顔は、あまり緊迫感のない、可愛らしい子供みたいな顔だから、
せっかくのスリリングなお話も、怖さが半減なんだー。私にはね。


冒頭のいきなりの誘拐劇との繋がりは、
なんとなくは推理していたし、
ローズ家の裏の顔も、なんとなく感じてはいたのに、
予想よりも薄ら気持ち悪い事実!

新しい怖さ、でも、古い怖さもある。
都市伝説?のように、ジョークのように聞いたことのある、
「黒人男はセックスが強い」だの「でかい」だのってやつね。
そこんとこの古臭さを、うまく新しいスリラー映画に取り入れてる。

なぜ、この家に関わる黒人達が、
古い髪型、古い服装なのかが分かった時の腑に落ちた感。

で、想像していたのと違う、『グランマ』と『グランパ』。
これが一番驚いたかも。

世の中的には人種差別は弱まったようにみんな誤魔化されてるが、
本当のところは違うんだぜ!って現実を、
クリスの友達がはっきり指摘してくれてて、
全体が時代遅れで幻覚感覚の作品の中で、
そこだけとても現実的。
この現実は、黒人から見た白人社会、なんだろうな。
すごく皮肉が効いてるなー


こちらで、元ネタになった映画やギャグのこと、たくさん明かしてくれてます。

ゲッド・アウト公式サイト


***クリスが催眠状態になる時の落ち方って、
スカーレット・ヨハンソン「アンダー・ザ・スキン」みたい。
流行り??これ???







「オン・ザ・ミルキー・ロード」



▪️隣のおっさんがズボンに手エ入れてちん○の位置を直したのを目撃し、
前の席のおっさんの持つビールの匂いに吐きそうになった映画館




原題 ON THE MILKY ROAD 2016年
    セルビア/イギリス/アメリカ

製作/出演/監督/脚本 主演 エミール・クストリッツァ

この人の顔は、ものすごくデコボコとして迫力がありすぎて
怖くて仕方なかったんだけど、この映画では優しさを感じたので大丈夫だった。

出演
モニカ・ベルッチ
プレドラグ・マノイロヴィッチ
スロボダ・ミチャロヴィッチ

ママ役のおばちゃんは、素人さん?
Aleksandar Sasa Saric


みるきー




とある国の小さな村は戦争真っ最中。
ミルクを兵隊に配達するコスタは、毎日傘を銃弾よけにして、ロバで前線に向う。
コスタは音楽家だったが、戦争で家族を失い、変人扱いされる男に変わっていた。
コスタに恋する乳搾りの女ミレナは、兄が戦争から帰り、
きょうだい一緒に結婚式をあげるのが夢。
ミレナは兄の相手に、ローマから父を探しに来て戦争に巻き込まれ、
難民キャンプにいた美女を買う。
この美女は、多国籍軍の将校に懸想され、身を隠していた。
コスタは美女に恋をする。

戦争は休戦になっても、美女を手に入れるため兵士たちが送り込まれ、
村は焼き討ちにあい、コスタは美女を連れて逃亡する。











狂乱 騒音 爆音 殺戮
で、ファンタジー


クストリッツァ監督の作品、
「ライフ・イズ・ミラクル」
「ウェディング・ベルを鳴らせ!」
「アンダーグラウンド」
  
これらで覚えているのは、どこか何かが釈然としない、
好きな映画とは言い切れない。。。なんだろ?ってこと。

ミルキーロードを見てわかったのは、
私は、この人の持ち味である、狂乱や混乱が好きではないということ。
(ホラー映画は屁理屈こねてるより狂乱の方が好きなんだけどね)
世界中のどこかで必ず戦争してる人間ってもんは、それだけで
狂乱混乱なんだけど、監督が戦争をそのように描くのはわかるんだけど、
私は大人には大人でいてほしいっていうの?大人が馬鹿騒ぎするのは苦手なんだ。
あのオーバーな馬鹿騒ぎは、人間の素朴さと捉えることもできるが、
私には愚かさに思えて、どうにも苦手なのよー。

監督は、戦争に愚かさを、結婚式に始まりと終わりそして哀しさを感じる。
と言っていますが、私は結婚式って見世物にも愚かさを感じます。



人間がやらかす笑うしかない愚かな狂乱の中で、
動物たちがそのままでいるのが、
これまた人間のクソバカさを際立たせる。

・鏡に映った自分に求婚してるのかケンカ売ってるのか、
ずーっと鏡に挑み続ける鶏
・あんなに重たい荷物しょわされても全速力で走るロバ
・チョー可愛いダンスするハヤブサ
(互いのために命を捨てられる間柄だ、なんて言ってたコスタ、
美女との会話では邪魔者扱いしてたくせにー)

しかし 素手でゴキブリ潰せる私でも、絶対にチラリとも見られない、
大っ嫌いな蛇が何回も活躍するもんだから、
かなりの時間スクリーンから顔を背けてました。

元新体操の選手ミレナの言動がぶっ飛んでて、これまた苦手。

主人公、傘さしてロバ乗って
エルトポかよっ!
羊大量爆死
ホーリーマウンテンかよ!


って思いながら見てて、私 ダメかも?と思いながら見ていて、

ラスト!
まさかの大感動!


15年の月日をかけて、男がしている行動を知った時の、
あのカメラアングルが進むうちに、
あやうく泣きそうになるほどの大感動!!!




濁った川や、羊のフンと泥だらけの地面や、
葦?の茂みや、 それはそれは汚い臭い、
擦り傷切り傷いっぱいできたに違いない、バイキンだらけの撮影を、
よくぞこなした!モニカ

愛の逃避行にしては歳取りすぎてるカップルだが、
モニカの存在感で納得させられてしまった。


でも・・・・・まさか まさか
ロバも羊も本当には殺してないでしょーねー???

なんにせよ、すごい映画だわ
こういうの、絶対、日本人には作れないね。



ポスター、こっちの方が百倍素敵

ミルキ=ロ=ド



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ストーリーの狂乱は苦手でも、監督の音楽の狂乱は大好き。
映画公開に合わせて、監督とバンドが来日してたのねー。
ライヴ、知ってたら行きたかった。

監督のバンドEmir Kusturica and No Smoking Orchestra
2017年のライヴ映像





エミール・クストリッツァ&ノー・スモーキング・オーケストラ公式サイト


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ところで、
新宿の角川シネマでは、11月10日まで、
「ボブという名の猫」上映してまーす


オン・ザ・ミルキー・ロードは3日まで。

角川シネマ 上映時間








「ダイ・ビューティフル」



我がソウルタウン吉祥寺にできたミニシアターに行ってきました。
10/21だったかな?オープンしたの。二週間は1本900円で観られます。
シアターの名前は背中がぞわぞわする気に食わない名前だけど、
ミニシアターらしい作品揃いで嬉しい。



原題 DIE BEAUTIFUL 2016年 フィリピン

監督 ジュン・ロブレス・ラナ

出演
パオロ・バレステロス
クリスチャン・バブレス
グラディス・レイエス
ジョエル・トレ
Iza Calzado(フィリピンのスター、ご本人役)

自身もゲイである監督が、トランスジェンダーの人々の経験を聞いて、
たくさんの”彼女たち”を、主人公に反映させた映画とのこと。
特に、孤児だった子を養子にし、
男たちにレイプされたトランスジェンダーの経験は、
主人公の経験として、重要な要素にしていると。


ダイ・ビューティフル





子供の頃からミスコンごっこをしていた男の子パトリック。
自分の息子がゲイであることに我慢ならない父親に、
家を追い出され、親友の家に転がり込む。
自分でつけた名前でゲイのミスコンに出場し、賞金を稼ぐ。
目標であるミス・ゲイ・フィリピーナになるため、
貯金をし、体を変え、メイクに励む日々。

養女が成長した頃に、やっと夢がかなうが、直後に急死。
トリシャの親友は生前の約束を守るため、葬儀までの7日間、
日替わりでセレブのそっくり死化粧をする。


☆時系列はごたまぜです。






フィリピンでは、キリスト教の影響で、
LGBTQの人たちを蔑む傾向が強いそうです。知らなかった。



セリフの数々が気に入った。

「神様からもらった命だから、死ぬときは生まれた姿で」
という親友の言葉に、トリシャは、
*「私は”神様、もらった命を素敵にしました”と言うわ」

男のために女がする努力に対して、
*「すけべ男には穴は穴」
*「ち○こに人生を支配させるの?」

トリシャをナンパした男に対して
*「きれいと言う男はみんなケダモノ」

養女が、本当の母親じゃないトリシャに、母というものを問うと、
*「何人も産んだって母親になれるわけじゃない」

養女が、男に振られたトリシャを慰めて、
*「ママは愛してた?初めて優しくされて嬉しかっただけ」

ハッとしたのが、私達は今まで、女の子のことを、
「ちん○んがない」という言葉で表現するのを耳にしてきたが、
欠陥品みたいな言い方にいつもムカついてた。でも、これなら、素敵。
*「(男は)マン○がない」「女はマン○がある」

父親に「出てけ」と言われたトリシャが、
それまでのおどおどした態度から毅然として、
「私はトリシャ」と宣言するすシーンに拍手。

個人的にとてもとても納得したのが、
「合意だったの。
でも、もしかしたらこれはレイプかも。。。と」

と、トリシャが言ったシーン。
男の機嫌をとるために一応合意で応じたって、それはセックスじゃないんだよね。
心にとって、魂にとって、それはレイプなんだよね。
ほとんどの女が体験することは、トランスジェンダーとも同じだよ。トリシャ。



家が可愛い❤️
トリシャの親友がさしてた傘が、もしフライングタイガーのなら、私とお揃い💕

葬儀社の名前が「ハッピー・エンディング」いいねー。
この葬儀屋の社長がまたいいのヨォ

ゲイミスコンが、自己申告し放題でものすごパフォーマンス有りで驚いた。



私は、葬儀に関することは一切なし、墓もいらん!
と決めて、遺書にもそう書いてありますが、
こんなお通夜とお葬式なら、私もされてもいいな。
と思った。遺書、書き直そうと思った。




主演のパオロは、もともと、セレブのそっくりメイクをSNSに投稿していて、
それで有名になった人だそうです。知らなかった。






東京国際映画祭で来日した時のパオロ。
アンジーそっくりメイク





監督のインタビュー記事

ダイ・ビューティフル公式サイト



いい映画だったー、おもしろかったー

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この映画館ね
吉祥寺のサンロードの横ちょにあるロフトのそば。
私は実は、映画の指定席制度が嫌いだから、自由席制でホッとした。
UPLINKもそうね。

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チケットが手書き・・・ あー、いいわー

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