「処女の生き血」5


「Blood for Dracula」

〜ウド・キア様演じたドラキュラについて〜


うど



*オープニングの心

つかれた・・・ 私はもう、血を吸う生活も、
死ぬ事ができない人生にも疲れ果てた。
私が生きているのは、歳の離れた妹を置いていけないから。
ああ・・・今日も、この弱り切った身体に化粧をほどこし、衣裳を整え、
伯爵家の、ドラキュラの血統の面目を保つため、仮面をかぶらなくてはならない。
装ったところで処女を襲いに行く力もでないものを・・・


*次から次へとニセ処女の血ぃ飲まされた心

セリフに爆笑
「なんで、こんな目に・・・・」って秘書にもたれる。

こんな目って、あんた、人の血ぃ吸っといて、こんな目にって(爆

ぼくちゃん、ほんとは襲うのなんかヤなんだもん、
ワイン飲むみたいに、ふつーに血、飲めたら、誰も襲ったりしないんだもん。
でも、血、人間の身体ん中だから、しょうがないんだもん。
ぼく、悪い人じゃないのに、女の子たちったらひどいよ!
処女じゃないなら言ってくれればいいのにさぁ。
ううう、、、気持ち悪いよ〜 具合悪いよ〜
ぼく、もう、人を信じられない!


IMG_0885_convert_20140709154905.jpg



私は、伯爵が、床の血をゔゅうゔゅうするシーンが一番好きです。
いいこいいこしてあげたくなっちゃう。

似たような事してんのに、ものすごく気持ち悪い映画
「追悼のざわめき」最低!



ところでところで、娘に初めて牙を向くシーンですが、
ドラキュラ、「じイ」してんだってぇ〜

「男に触られたか?」「ここは?」「ここは?」のあたりからね。
んで、噛み付いた時にどばっ!・・・のつもりなんだってぇ。
手、映ってないのが残念ってウド・キア言ってた。ふひゃひゃ

そうそう、この映画のドラキュラは、お呼ばれする時は、
「ベジタリアンです」って言う。がははは(でも、チーズは食う)
「レモン、レタス、ブドウはないか?」って聞いてる。



★ラストシーンは、監督がトカゲを捕まえたら、しっぽ切って逃げたんで、
こりゃいい!これにしよう、と思いついたそうな。



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前作「悪魔のいけにえ」でウド・キアの助手を演じ、
フランケンシュタイン博士(男爵)を妄信しているようで、
腹の底では、立場が逆転するのを望んでいた(実際に撮影中も)
アルノ・ジュエギング。
監督いわく、『不気味な容貌』のアルノは、
生き血で、念願の強い立場の役をもらいます。


ドラキュラの秘書の役目ですが、
繊細で弱気で体力無くて、一人では何んにもできない伯爵に対し、
忠実に仕えているようにみせかけて、すべてをしきりまくってる。
旅先を決め、嫌がる伯爵を旅立たせ。
飢えで苦しむ伯爵を微動だにせず見下ろす。

「はやく飲みたいよ〜」と懇願しても、
「まだです!」「まだです!」と厳しく禁止する。

かと思うと、娘を襲うチャンスがなかなか訪れず、
瀕死の白鳥のようになった伯爵に、
事故で死んだ娘の血を吸い取ったパンを与えたりする。
ここでは、親鳥を待つ小鳥のような伯爵。
依存と感謝が伺える目つきで、秘書をじっと見つめながら、
パンの血をはむはむする。
(血とパン、ということで、聖餐のパロディだそうです)


ウド・キアにライバル心を燃やしていたというアルノ、
想いを遂げられてさぞや満足したことでしょう。
あ、主役できなきゃ嫌かな?

あと、ママとの繋がりの強い息子だったらしいから、
急遽作った農夫とのシーンでママと共演できて、
それはそれは嬉ちかったでしょうね、アルノ。


あ、1984?5?くらいには自殺してるみたい。
ママのあとを追って


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そういえば、使用人め!(servant!)に対して、従業員だ!(No!Worker!)
のセリフがあった。へえ〜



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「処女の生き血」4


「Blood for Dracula」

4回目の記事を書く前に、知らずに不義理を重ねていたこと深くお詫びいたします。


以前、アメブロからこちらに引っ越してきた直後に、ある方から、
「間違って拍手のほうにコメントしちゃいました」との、
記事頁のコメントを読んで、「拍手コメント?知りませんでした、それ」
とお返事だけして、もう一度くれたコメントに安心して、
放っていた事がありました。で、そのことさえすっかり忘れていました。


今回、卓越した映画記事をお書きになられているラウ・チェンさんより、
コメントが反映されませんとのことで、管理頁を探してみたら、
迷惑コメントにもありませんでした。
(なぜ迷惑に区分けされるのかもわかりませんが、時々あるみたい)
「ブログ拍手」をクリックすると、拍手コメントが開くではありませんか!
迷惑コメントでも、普段まず開かないのに、拍手なんて全然見ませんよー。

びっくりしました!

これまでいただいていたありがたいコメントを、
完全に無視する形になっていました。


皆様、本当ーーーーにごめんなさい

シカトだもんね、嫌われたわよね、嫌われたわよね? ごめんね・・・

これから、こんなことがないように、
拍手コメントって項目は出ない設定にしました。

拍手コメントは、「一般公開」に設定しても公開にならないので、
ラウ・チェンさんからの「処女の生き血2」への「拍手コメント」は、
私だけがしか読めません・・・ 残念



★ラウ・チェンさんの素晴らしい記事はこちらです★

FREAK



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さて、処女の生き血です。


しょじょの



〜撮影秘話〜



<ウド・キアによる秘話>


・悪魔のはらわた撮影終了日のランチタイムに、モリセイ監督に、
「次はドキュラをやってくれ」「10キロ痩せてね」と言われ減量。
映画で男爵が車椅子を使うのは、立ち上がる力もないほど弱ってしまったから。

・ロケ地となった屋敷は、主が心の病気で入院したため、
治療費を捻出しようと家族が貸し出した悲しい屋敷。
同時期に他のロケハンにも貸していたらしく、ある時、間違って
他の映画の撮影(たぶんベッドシーン)部屋に入ってしまい、
ドラキュラが部屋を横切って驚かれた。

・エネルギッシュでリーダー的なフランケンシュタインの役から、
「もうしわけないけど、血を飲ませてもらうよ」と言っているような、
繊細で弱々しいドラキュラになるには、頭の切り替えが必要だった。

ドラキュラを演じた役者の演技を参考にはしなかった。
実在の人物ならリサーチをするが、架空のキャラクターは、
自分の感覚で作り上げたいから。



「ピーター・ローレは好きだ」と言っていたので、
ドラキュラを演じた俳優かなー、と調べましたが、悪役の多かった
ハンガリーの俳優で、写真を見たら見覚えありました!

Peter Lorre(1904〜1964)

ヒッチコック映画でおなじみですね


pi.jpg


ウド様が「天才的なオープニングだ」と褒めるオープニング
とくとごらんあれ!


弱り切った男爵が、悲しげな顔で眉を描き、頬を染め、紅をひき、
髪を黒くして、ドラキュラへと変身していく。






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<モリセイによる秘話>


・ 続けて撮った二作は、わざと『肉』『血』をタイトルにつけた。

「悪魔のはらわた」
FLESH FOR FRANKENSTEIN(フランケンシュタインのための肉)
「処女の生き血」
BLOOD FOR DRACULA(ドラキュラのための血)

肉は、人間の問題をあらわし、(肉欲・生と死・病気など。。。。ね)
血は、そのものがミステリアスで人を怯えさせる。
肉と血は、何百年も前から人間のテーマなのだ。


・ドラキュラが日光を嫌うことを忘れていて、(笑)
男爵が馬車を降りるシーンで、あわてて帽子で日差しを遮らせた。

・失われた道徳基盤、家族のモラル崩壊を表すための処女性であり、
金のために娘を嫁がせる親、の設定。

・1920年代を想定したのは、伝統に生きる男爵に対して、
伝統的な価値観が崩れてきた時代にしたくて。
ドラキュラの時代性をふまえながらも、現代に通じるものにするため。

・娘たちが庭仕事で半身はだかになるシーンは、イタリア映画
「にがい米」へのオマージュ。

あああ。。。シルヴァーナ・マンガーノ様

こめ


・スピーディでエネルギッシュなフランケンシュタインに対して、
美しく詩的で内省的なドラキュラを作り、解毒剤とした。

・30万ドル3週間で仕上げるため、セットや道具をみんなで工夫した。
特にセットは、何も無いということで、逆に成功した。

・ウド・キアの威厳あるまなざしは、サイレント時代の俳優のようだ。
目で語り、声で表現する。現在の多くの映画で見られる、
オーバーにわめきちらす演技は嫌いだ。

ホラーは奇妙な道化だ。
処女の生き血は、ホラーの精神世界への静かな旅行である。




そして、はらわた&生き血に限らず、映画製作に関する言葉の数々。

・多くの俳優が、映画の最初から最後まで一本調子なのは、
登場人物の多様な面を引き出せる脚本家がいないせい。

・映画を作るうえで理念とするのが、『見る価値があるか』ということ。
観客に、時間を無駄にしたと思わせない映画を作る。
そのために大事なのが、登場人物の個性。
キャラクターが興味深ければ、その映画は面白くなる。

・今のアメリカ映画は
*人が努力して欲しいものを手に入れる* ものばかり。

欲しいものを手に入れて、先にあるのは、『飽きる』『ますます渇望』であり、
幸せになるわけではない。


これ、私がいつも斜にかまえて感じる、世間にあふれる
ーポジティブシンキングソングや、
ー奇麗な色で気分が明るくなるアートや、
ーキスして終るアメリカ映画 他・・・・

を思わずにいられない。

深遠さ複雑さ叙情、想像力などを、大切にしてはいけないがごとくの、
ある意味、全人類洗脳エンターテイメントを、「何がいいんだ?」
と言ってくれてる気がした。

モリセイブラボー



あと書くのは、映画の詳しい場面ごとのあれこれ、
登場人物の心理、などですね。







「処女の生き血」3


「Blood for Dracula」



〜今日はスタッフについての記事です。

*その前に、昨日発覚した、コメントと拍手コメントとの違いについて、
皆様に非常にご迷惑をおかけしたので、詳しいことはまた次に書きますが、
謝罪させてください。無知ですみませんでした!



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脚本は監督ポール・モリセイが、
毎朝当日の撮影分を書いていたそうです。

共同脚本パット・ハケットPat Hackettは、これらも脚本。
「悪魔のはらわた Flesh for Frankenstein」
「アンディ・ウォーホールのBAD Andy Warhol's Bad」


最近では、キャンディ・ダーリンという、ウォーホール映画のスターだった、
トランスジェンダー女優の生涯を描いたドキュメンンタリー映画に出ているようです。

「Beautiful Darling」公式サイト


B.jpg



そうそうたるメンバーが出ております。
ウォーホールはもちろん、ポール・モリセイ、デニス・ホッパー
ジョン・ウォーターズ、テネシー・ウィリアムズ、ルー・リード他

ナレーションはクロエ・ゼヴィニー

これは見たい!!!








共同脚本ブラム・ストーカーBram Stokerと名前がありますが、
1912年に亡くなられている「ドラキュラ」の原作者、
ただ、他のドラキュラ映画にも、原案者ブラムの名前はありますね。

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製作は、もちろんウォーホール
と、あとお二人。


アンドリュー・ブラウンズバーグは、
「悪魔のはらわた」も製作。最近では、
「ロマン・ポランスキー 初めての告白 / Roman Polanski: A Film Memoir」
有名な作品としては、「チャイナタウン(1974)「チャンス」(1975)
「郵便配達は二度ベルを鳴らす」(1981)などでしょうか。




ジャン・ヤンヌはフランス人。
映画の世界に入る前は、キャバレーの役者やシャンソンの作詞家だったそうです。
俳優としてたくさんの出演作があり、私の好きな映画、
「世界美容師コンテスト / Chacun pour toi」にも出ていたわ。

2003年に心臓発作でお亡くなりに


美容師


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撮影ルイジ・クヴェイレルLuigi Kuveillerは
「悪魔のはわらた」でも芸術性の高い仕事をしています。

長年イタリア映画中心に、ヨーロッパ映画で活躍。
80年代からはTV界で仕事をしていたようです。
去年お亡くなりに。


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特殊効果カルロ・ランバルディCarlo Rambaldi
美術エンリコ・ヨブEnrico Job
音楽クラウディオ・ジッツィClaudio Gizzi

みなさん、「悪魔のはらわた」でのスタッフ。
この方達については、「悪魔のはらわた」記事で書きました。

「悪魔のはらわた」3



モリセイ監督がこだわっているのは、
美しい俳優の顔をより美しく撮るための照明の当て方。
照明スタッフの名前は見つかりませんでしたが、
ウド・キアが、その仕事ぶりを褒め讃えておりました。
あとで調べます。

モリセイは、アメリカ映画や、ここ30年に作られた映画には、
こんな照明の当て方をする映画はない。と言います。
それは、俳優自らが、スクリーンの向こうの夢の人であることを嫌い、
美しく撮られることより、人間として実体のある存在、自分自身でいたい、
と考え出したからだそうです。
昔の映画スターというのはそうじゃなかった。
容姿が重要なことをわかっていた、とモリセイ。
なんでも、ポール・ニューマンでさえ、
(すいません、この人を美形だと思ったこと無いので)

『おれの青い瞳が映ってなければ、
いいショットでは無い』


と言っていたそうです。


「処女の生き血」2


世紀の名作奇作 「Blood for Dracula」



いきち









〜かぐわしき高貴な香りの出演者たち〜 のコーナーです。


美しい女性たちをご紹介

マキシム・マッケンドリーMaxime McKendry

1922年〜2009年 英国人

現金はないが、貴族のプライドで生きている侯爵夫人役。
誰かに似てるな、と思ったら、アンジェラ・ランズベリー。
を、奇麗にした感じ?(これ、ウド・キアも言ってました)
でも、若い頃は全然違う うっつくし〜いご容貌。
再婚後は、ラ・ファレーズを名乗る。


マキシム


もともとは、モデル。
のちに、料理研究家、インテリアや家具のデザイナーに。
演技は本作が初めて。映画はたぶんこれのみ。
家系は学者、芸術家、実業家。父親はイギリス王族の肖像画家というから、
貴族らしい演技指導は必要なかった。とモリセイ監督。
娘は、サンローランのミューズ(2011年死去)
ルル・ド・ラ・ファレーズ Loulou de la Falaise

モリセイ監督が、いかにも英国人という感じの人物を一人いれたかった、と起用。


マキシム著作の料理本

料理


マキシムの死亡記事→The New York Times


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ミレーナ・ヴィコティッチMilena Vukotic

1938年 イタリア、ローマ産まれの元バレエダンサー。
侯爵家の長女を演じました。婚約破棄の過去がある、
一家の恥を自覚した俯き加減のたたずまいが美しい。
しかし、叫ぶとドラキュラの悶絶顔より何倍も怖い狂人顔になる。

60年代には、ほとんどの映画でメイドの役だったそうで、
ウド・キアは、「(彼女に重要な役を与えないのは)おかしなことだ」と言ってます。
いかにもバレリーナ、な繊細で神経質っぽい美しいお顔をしていらっしゃる。


現在も、テレビ、映画でご活躍。だから、今の写真はたくさんあるけど、
昔の本当に美しい写真、ないですねぇ。


これは映画の中のミレーナのシーンだけ編集したやつかな?




1996年の動画ですが、ミレーナの魅力がみられます。
ガラスの置物のような美少女というのは、老いるとホラー色でますな。
0,35くらいの所〜ね。




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ドミニク・ダレルDominique Darel

なんと、1950年産まれ1978年にカンヌで交通事故死
永遠の美「ベニスに死す」でデビュー


どうにも画像が探せず・・・
映画内の写真はそこここにありますが、
これぞ!という奇麗なお顔の写真は見当たりませんでした。
予告編では、ドラキュラ男爵に「男が触ったこと無いか?」
「ヒア?」「ヒア?」「ヒア?」と迫られるシーンに出ております。


きゃわいいきゃわいいオッタビア・ピッコロちゃまと、重要な役どころで、
「家庭教師」1974年にご出演♡


家庭教師


三女が使用人とヤってる間、自分の番がくるまで
ぼーっとイチゴ食べて見てたりして、
妹に比べてあまり自己主張のない二女の役でした。


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ステファニア・カッシーニStefania Casini

1948年イタリア産まれ
ほほーー「サスペリア」のサラ役とな 脚本家としてもご活躍

同じステファニア、ステファニア・サンドレッリにも通じる、
凛々しくも官能的な美貌の持ち主。

1975年3月号では、「PLAY BOY」 の表紙を飾る

ぷれい


1973年「PLAYMEN」つー雑誌でもパン◯ラ写真で表紙
1978年同誌では、コルセットのみのお姿で表紙


アンディ・ウォーホールについて語るステファニア
近年の映像ですね。





姉妹の中で一番活発で奔放。全裸で姉ちゃんにまくしたてたりします。
ベッドシーンも多く、ほぼはだけてる感じ・・・
しかし、性に意欲的なだけじゃなく、この時代のお譲様にしては、
進歩的で快活で、社会に出てたら成功するタイプの人じゃないかと思わせる。
子供っぽいところもあり、けっこう好きだ、この役。


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シルヴィア・デニシオSilvia Dionisio

1951年 イタリア ローマ産まれ


しる


やっぱ、PLAYBOYの表紙になってるね、彼女も。



子猫ちゃん系セクシー童顔で、
本作撮影時は、21歳で子供もいるのに14歳処女役になった。


妹ソフィアも女優、共に1980年代までは出演作品がありますね。


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侯爵役のヴィットリオ・デ・シーカは、いわずもがな。
イタリアの名監督でございますね。
「自転車泥棒」「ウンベルトD」「終着駅」他

1901〜1974 ということは、本作出演後、同年に亡くなられた。


で



本作では芝居がかった貴族達の中、のほほん呑気なぼんぼん風情。
いい味だしてます。出演シーンの一部の脚本も書いた。
「ロンドンに行ってくる。男爵の尿を分析に出してる」のシーンね。

実は、侯爵がロンドンに行くことにしたのは、
予算上デ・シーカのギャラを三日分しか出せなかったため。


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も一人の有名監督の出演は、農民役で
ロマン・ポランスキー

この人は、昔の未成年レイプ事件をのちにさらっと、
「合意だったのにさー、母親が騒ぐもんで逃げたんだよ」とのたまったね。
だから、写真なんかのせてやんないんだ。 


「赤い航路」Bitter Moon が大好き

航路







秘書アントンを、金持ってる外国人をいっちょカモにしたれ!
と、「モノマネゲーム」をしかけて金巻き上げる役。

このシーンは、ウド・キアがドイツでの仕事をするため、
一日ロケを留守にした時に急遽作った。
ポランスキーのほうから、出たいと言ってきた。
普段から、友人たちをからかう引っかけゲームみたいなことをしていたらしく、
モリセイ監督は、この設定を思いついたそうです。
そして、予定に無かったシーンのため、
スタッフの恋人だったり、アントン役アルノのママだったりが、
無料で出演していたと。

ウド様、「ドラキュラの姿でポランスキーと話してみたかった」
と残念そうに言ってました。



今日はここまで 生き血記事はまだまだ続くのだ









「処女の生き血」


ウド・キア様主演カルトホラーコメディの二作目

「処女の生き血」でございます。

今回も、ざっとご紹介と感想を述べたのち、
膨らんだ空想のおもむくままに、数日に分けて書きなぐっていく所存。
なんのためらいもなくネタバレいたします。


監督はもちろん、「悪魔のはわらた」と同じポール・モリセイ

原題 Blood for Dracula 1974年 イタリア/フランス

・役名と役者
ドラキュラ伯爵:ウド・キア
秘書アントン:アルノ・ジュエギング
ディ・フィリオ侯爵:ヴィットリオ・デ・シーカ
侯爵夫人:マキシム・マッケンドリー
侯爵家四姉妹:ミレーナ・ヴコティッチ(長女)/ドミニク・ダリル(二女)
ステファニア・カッシーニ(三女)/シルヴィア・ディオニシノ(四女)

農夫:ロマン・ポランスキー
使用人:ジョー・ダレッサンドロ    


ブラッド


ルーマニアのドラキュラ男爵は、処女の血しか飲めない身体。
妹は血が足りなくて瀕死の状態。
最近(192?年)は処女が少なく、血、飲めない。

秘書が思いつく。
「ローマ法王のいるイタリアは、さぞや貞節を重んじてるだろ、
処女、いっぱいいるに違いない。イタリアに旅立とう」

男爵、戸惑う。
「だって、こんなファッション、馬鹿にされない?
それに寝床のカンオケは車に入んの?」

秘書 頭いい。
「カンオケは、車の上にくくる。
親族がイタリアで死んで、故郷のルーマニアに埋葬するからってね」
「そんくらい古くさい格好のほうが、異国の貴族らしくていいじゃん」

弱ってる男爵の車椅子とカンオケ乗せた黒塗りの車は、
処女を求めてはるばるイタリアへ。
「昔は、わざわざ旅に出なくても、いくらでも森に処女はいたのにぃ」

えっらく陰気くさい外国人が来たっぺな、と不審がる村人に、
「男爵は花嫁を探しにきた。イタリアはカトリック、
さぞや身持ちの固い良家の娘さんがいることでしょうね」と営業秘書。

「そんなら四人も美女がいる家があっぺ」
「なぬっっ!ぜひぜひ教えてくだされ」

行った屋敷は没落貴族。
「こんな仕事は農民のやることよ。農民らしく裸でいいのよ」
娘らやけっぱち肌もあらわに庭仕事。壁紙張り替える金もない。
かあちゃん「娘が見初められれば金、助かる。チャンス!」
とおちゃん「娘らまだまだ子供、無理強いできんよ」

秘書、念をおす。
「ルーマニアの貴族は処女と結婚する習わしです。
おたくんちの娘ら、全員処女でっか?」


両親答える。
「もちろんですわ」









ほとんどのシーンで笑っちまうのは、
男爵の小鳥のようなか弱さと、生き生きとした農民や使用人との対比。
処女と言われていさんで噛み付いたら、猛毒非処女血で悶絶!の可笑しさ。

爆笑なのよ、
ドラキュラが血ぃ、吐き出すところは、
いやほんと。

美術や照明やカメラの美しさは、前作「悪魔のはらわた」と同じ。
監督とウド・キアの証言による、
低予算短期間撮影ならではの裏話ももりだくさん。



今日は、さらっと書くだけですが、カンタンに言いましょう。

すげえ、おもしれえ



明日は俳優たちについて書くかな。

くふふふふふ