「ケス」原作を読んで



⚫︎性犯罪者リストがどんどん増えて、見なくてすむ映画もどんどん増える。
でも、なんとなく苦手と思ってた奴らで、カンは正しいと思った。

過去記事




げげげ〜〜〜〜っつ!!

ナンジャコリャああああ  ε=ε=(。Д゚)ノ


ケン・ローチのドキュメンタリー映画に感激して、
「ケス」の原作を手に取りましたが

びっくり、 したのよ

今まで読んできた翻訳本の中で、最低の翻訳!
(これまでの最低翻訳本は、村上春樹が翻訳したものだった)


高橋 鍾という人 あなたの責任。(怒)

子供時代の厳しさを、
あんなに素晴らしい映画にしてくれたケン・ローチ作。

そりゃあ、ヨークシャー地方の方言がどういうものか、私にはわかりませんよ。
英国の地方の英語が、英語圏の人々が聞いた時、
どういう印象になるのかも知りませんよ。

でも、いったい何弁なの!
と戸惑いまくっちゃうヘンテコな日本語にしてくれちゃって、
あんた、原作者に謝れ!って感じ。
気が散って気が散って、ストーリーを追う気が失せたわよ。

「ぼくにゃあ 。。。。」
「そいだが 。。。。」
「ぼかぁ、知っとります」
「買ってくりゃよかろうが」
「心臓が止まるでよぅ」

翻訳者のあとがきによると、
ヨークシャー訛りというのは、
「嵐が丘」に出てくる召使いが使っていたのが記憶にあるらしい。
んで、自分の故郷(島根)の方言にいろんなのを混ぜて訳して、
自分でも、無国籍方言になってしまったと書いてる。
それにも増して腹たったのは、
舞台が炭鉱地方だから、筑豊か大牟田の方言にすれば良かったとかぬかしてる。
単純なんだよ!発想がよ!

誰か意見してくれれば止められたろうに。


著者  バリー ハインズ

ケス本





☆次は違う翻訳者のを読むことにした。

訳 乾 信一郎
「鷹と少年」







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「帰ってきたヒトラー」原作本



⚫︎ライブビューイングという、スクリーンで行い事を見るヤツ。
それに4,800円も取るバンドの話聞いて、バカ言ってんじゃねー!と思った。


映画が面白かったので原作を読みました。

映画「帰ってきたヒトラー」過去記事


ティムール ヴェルメシュ著

ドイツで大ベストセラーになったそうです。


ヒトラー本



ものすごーーーーーく、面白かった!

This novel is super exciting!


『自殺したはずのヒトラーが現代に帰ってきた』

と言う設定なので、これはSF小説?と思われるかもしれませんが、
実は徹底して現実!
移民、ネオナチ、テレビの世界、YouTube etc.
(実在する新聞や政党、政治家もガンガン出てくる)


小説は最初から最後まで、蘇ったヒトラーの独り言(一人称)です。
現代ドイツの文化や政治やインターネッ多機能電話機を知ったヒトラーが、
どのように感じ、解釈したかの面白さは、文章ならではのこと。


ヒトラーが己の信念で語る言葉の数々が、
絶妙なズレでもって、
今のドイツの人々の言葉と噛み合ってしまう可笑しさ恐ろしさ。
会話が本当のところでは通じ合っていないのに、
ヒトラー芸人の芸風と捉えられちゃってるもんだから、
みんな怖がりも眉をひそめもせずに感心したり爆笑したりする。

クリーニング屋のくだりは、読みながら爆笑してしまった。
映画で見たより笑った。


これって、究極の風刺なんだと思う。


*映画は画面で見るので、
ヒトラーの考えの細かな所は想像するしかありません。
まあ、ちゃんと想像つくようにできてるからいいんだけどね。

しかし、、、映画の結末は原作とは全く違いました・・・・・・・・・・
まあ、いいけど



映画も小説も、両方ともおすすめです!( ^o^)









「コウノトリの道」原作



大好きな双子の英国俳優の片割れ
ハリー・トレッダウェイ君主演の映画は、
ハリーがとっても素敵なだけで、ストーリーに穴が空きすぎで、
全然、心臓を運ぶ鳥じゃなかったので、
原作を読んでみました。


ジャン=クリストフ グランジェ著


あなたの人生の物語



なんだよ〜!!
原作はめちゃめちゃ面白いじゃないかー




映画でわからなかった点がようやくわかりました。

*学者の心臓移植はどこで?いつ?どうやって?
*最後に出てきた医者が、なんでああまでしてあの子を生かしてた?
(というか、この医者、、違うって!全然違うって!)
*主人公の過去の真相は??
*学者の過去は?
*宝石密輸の黒幕は?
*あの刑事の狙いとブリュッセルでの結末は?


映画は、どーしよーもなく原作を変えて、殺して、
めちゃめちゃにしてたんですねー。 ダメじゃん(怒)


肝心の心臓の謎をちーっとも見せてくれてなかった。
こんなに衝撃の真実の面白さだったのに!



ハリー君は何も悪くない
ハリー君は素材として素晴らしい
ハリー君を見るためだけに見ても良い





ルーク&ハリー デビュー作
「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」

映画も曲も大好き!!!









英語で映画化・・・・・



⚫︎友達に、私がどんなに不幸なのか指摘されたので、
紛争地で毎日レイプされてる女の子たちに比べたらすごく幸せと答えた。



ジェシカ・チャスティン主演だから、気になっていた実話。
実話を資料やインタビューを元に小説のような書き方で仕上げたノンフィクション。


「ユダヤ人を救った動物園――ヤンとアントニーナの物語」

ダイアン・アッカーマン著



ユダヤ人を救った動物園



1939年 ポーランド ワルシャワ 
ワルシャワ動物園を営んでいたジャビンスキ夫妻は、
ユダヤ人を園にかくまい、脱出させた。

夫も妻も、多数の著書があり、日記も残っているおかげで、
事実の記載だけでなく、彼らの心情も細かく描写されている。

美しく装飾的で、ファンタジーの世界のような文体は、
動物園の日々や妻アントニーナの人となりを輝かせ、
好きな人ならうっとりするような文章になっています。
動物たちに対するアントニーナの愛情だけでなく、著者の愛情も感じられます。

私は、ドライで完結な文章が好きなので、
ちょっとめんどくさかったけどね。

こんな本が原作なら、きっと素敵な映画になってるんだろうなー、
と思いました。

ダイアンの夫が脳卒中で失語症になり、回復するまでの、
5年間の記録、
「愛のための100の名前」が面白そうだ。



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邦題が鼻につくけど

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ジェニファー・ローレンスがスパイ役だというので読んだ。

「レッド・スパロー」

ジェイソン・マシューズ著



著者ご本人が元CIA





なんじゃこりゃ!!
スパイ小説というより、まるでポルノ小説!

まさかジェニファーが、こんなエロシーンはやらないだろうね???
やらないよね?? ね????


著者ご本人が元CIAエージェントだというから、
ああいうエロ仕掛け専門スパイの訓練も、本当にあるのかもしれないけど、
気持ち悪すぎてほとんどすっ飛ばしながら読んだ。
主人公のドミニクの人物描写も浅いというか、
男目線だなー、薄いなー、と物足りなかったし、面白いと思えなかった。

一点だけ興味深いのは、ドミニクが共感覚の持ち主という点。
でもこれも、とってつけたようで、あざとさしか感じない。

映画は、「ハンガー・ゲーム」の監督だから、
違った切り口になってるんだろうけど、
ジェニファーには合わないと思う。
ヘアメイクを見ると、ロシア人っぽくなってるけどね。

私は、「ユダヤ人を。。。」もそうだけど、
その国の俳優が役をやってないとしらけるんで、
その国の言語でないとしらけまくるんで、
両方とも見ないのだ。






「パークアヴェニューの妻たち」




⚫︎国際交流パーティーとやらに出て、
あまりにも話せない自分のバカさに落ち込んでる


私のような庶民には、理解できずに頭抱えてしまう、
特殊な人々の生態を記録したノンフィクションでございます。
どんな映画やドラマより本物はすごかった!ショックすぎた。


原題 Primates of Park Avenue ウェンズデー・マーティン著

「パークアヴェニューの妻たち



小説公式サイト




中西部出身で、NYでキャリア向上をとげた社会学者で作家の著者が、
出産を機に、より良い環境で子育てをしたいという願いから、
NYの中でビリオネラだけが住む地域、
『アッパー・イーストサイド』(パークアヴェニュー)に越し、
そこで見聞きし思考し分析したことを書いた本。


印象は大きく三部にわかれる。

*一部
パークアヴェニューに越すまでの不動産に関する風習と、
そこに住む住人たちの驚愕の生態。

*二部
最初は新参者として観察していた著者が、
どっぷり彼らの生活と考え方に転化する過程。

*三部
裕福な母親たちの内に潜む不安感、危うい立場、
男対女の社会,家庭の構図の厳しさ切なさ。
著者の3人目の妊娠出産とその後の人間関係。

人間観察を、霊長類や他の動物達の行動と照らし合わせているのが良い。
感情だけでなく、科学的に女達の心理を探っている。
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本に出てくる金持ち達。
私の周りの金持ちの知り合いたちなんぞ、
貧民に思えるくらいの金持ちぶりのもう、なんか、。。。。もう、すごいんだわ

箇条書きしてみる
・自家用ジェット持ってて当たり前(無い人は存在しないも同じ)
・子守、家政婦、運転手、スタイリスト、ネイリスト他雇ってて当たり前(同上)
・上から下まで高級ブランド当たり前(同上)
・ハンプトンズと海外で、休暇をすごすのが当たり前(同上)

ビリオネラ社会では普通こうなんだろうとは想像がつくものの、
この本は、子供をもつ金持ち女についての本なので、
子供に関することでの奇妙奇天烈なルールの存在には、
冗談だよね!?と言いたくなる。

まず、妊娠の時期から差別が始まる!(頭おかしいんじゃね?)
何事かというと、子の成長度からすると、9月から始まる新学期に、
7月8月生まれの子供は学校(超高い私立)としても受け入れたくない。
なので、10月生まれが理想。妊娠は1月から遅くても3月にするべし!

7月生まれの著者の息子に対して、本人の目の前で、
「誕生日がダメなのね」と言った金持ち妻あり。  

子供は、良い職業(莫大な財産を築けると信じられている職業)に就くための、
良い大学に入れるための、良い小学校に入れるための、
良い幼稚園または良い保育園に入れねばならず、
良い保育園に入れるためには、権力と金とコネがなければならず、
そんな保育園に子供を入れるため、金持ちの親が血眼になって駆けずり回る。

ここで言う、<良い>とは、子供を慈しみ、
幸せに生きるための知恵や知識や感性を育てる教育をする<良い>じゃなくて、
将来の進学ルートにつながる強力なコネのある、金持ちしか入れない場所という意味。
当然、保育園側の力は絶大!


保育園の送迎は、運転手付き高級車以外はタクシー。
保育園後に子供を遊ばせるにも、ママたちの階級がものを言う。
子供の誕生日パーティーに5,000ドル使うのは普通。
子持ちでもいつまでも美しく若くの強迫観念で、美容整形やジム、
衣服に年120,000ドルほど使う。
超ハイヒールを涼しい顔して履くために、足指に神経を麻痺させる注射を打つ。
子守に一年で100,000ドル払い、自家用ジェットで旅費を出して旅行させる。



たくさんの高級ブランド名が出てきます。
高級ブランドを持つ、身につけるということは、
地位を見せつける、敵をけん制する、他者との差別化をする、ということ。
そして、パークアヴェニューの母親たちにとって、
子供の私立学校の卒業証書と家政婦がアイデンティティそのものであり、
高級ブランドもまたアイデンティティそのものになる。

ブランドの中のブランド、バッグの中のバック、
バーキンについての記述には呆れて唸るしかなかった。
150万?とかするバッグね。あれね。あれを欲しいと思う心理、
手に入れるまでの女たちの奮闘。権力争い。もはやコメディにしか思えないんだわ。

その前に、アッパーイーストサイドの不動産に入るための審査の、
物凄さ(独裁政治か!?と思うほどの非常識さ)には、
こんな所にはどんなに金があっても住まない!と思わせる破壊力あり。

あまりに驚きの事実の連続で、中身が濃すぎて、
なかなか先に読み進めなかったよ。

私は、アメリカの都市でみんながいいというニューヨークが、
なぜか心に響かなかった。もちろん、
美しい建物や美術館や公園など、素敵な部分はたくさんあるが、
なんというか気持ちが落ち着かないというかセコセコするというか、
都会好きの私なのになぜ?と不思議に思っていた。

この本を読んで、 ああああ、街全体から受ける印象が、
「パークアヴェニューの妻たち」を代表する違和感だったのかもしれないな、
と思い当たった。はっきり言って成功(金)が全て、な感じね。
アメリカン・ドリームなんていう夢の世界じゃなくて、
食うか食われるかの弱肉強食の野生の世界。
キャリアアップ思考ゼロで、競争心が嫌いで、(だからスポーツが嫌い)
事件事故無くその日がすぎたらそれでよしと思ってる、
間違いなくの私に、
居心地の良さなんて感じられるわけなかったもんね。

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金持ちのライフスタイルと思考を書くだけなら、
ただのセレブゴシップ記事になってしまうが、
著者は人類学にも詳しい社会学者。
金持ち妻の闇の部分も興味深く描いている。

完璧な母親、完璧な子供、完璧なスタイルと美貌、
完璧なライフスタイルを維持するために、女たちは神経をすり減らし、
父親か夫に依存している経済状態がいつどうなるかの不安に怯え、
夫の浮気に怯え、子守との確執に疲れ果て、
抗うつ剤やアルコールに依存していく。依存しているという意識もなく。

著者が娘を失ってからの人間関係にとても共感する。
それまでの意地悪なママ達でさえ、女が子を失うという悲劇には
心からの同情と親愛の情を寄せる。
女が3人集まったら、一人は流産や死産の経験がある。とは聞いていたが、
やはりNYでもそうなのだと知った。

霊長類のメスは、自分の子を育てるだけでなく仲間の子も育てる。
子供をみんなで育てるという意識は、現代の都会でも当てはまる、
メスの本能なのだと著者は答えをだす。

ここで思い出した。
街中や電車の中で、他人の幼い子に笑いかけたり話しかけたりするのは、
全員おばちゃんだ!男がやってるのを見たことがない。日本でも海外でも。
だよね、動物のオスは、自分の子を産ませるために、そのメスの子を殺すもんね。
著者の夫、妊娠6ヶ月で陣痛が来てしまった妻を病院に連れていくっていうのに、
ドアマンが傘ささないことに文句言って、
「スーツが濡れたじゃないか」  こいつ死ね、と思いました。



セレブゴシップ、動物学、人類学、社会学、進化、もろもろ。。。。
とてもとても深く考えたくなる本でした。おすすめ

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この本を読んでいる間に、カナダのドキュメンタリー
「パソコンを置いて森で暮らそう」All the time in the world
を見たんだけど、私にはこっちの方が羨ましい親子関係、家族関係、で、
心の底から生きてる感じで、
ますますNYアッパー・イーストサイドに生きる人々の狂い方に呆然としました。









「ボージャングルを待ちながら」





⚫︎パンクロック愛好は取り締まり対象!というイスラム教の縛りを知る


何かの雑誌の本の紹介記事で覚えていたタイトル。
ボージャングルって、なんか聞いたことあるな、なんだった?
歌だった。(タイトルだけは知ってるが、歌は知らない)

なんとなく、ヤングアダルトのジャンルかな?と思い、
ヤングアダルト小説は大好きだから読んでみた。


原題 En attendant Bojangles
オリヴィエ・ブルドー著


ボージャングルを待ちながら




なんだよ、これ!?

アル中 ニコチン中 精神病患者の母親と、
アル中 ニコチン中 現実逃避弱虫父親に、
現実を捻じ曲げる嘘で塗り固められた生活を強いられた、
気の毒な子供の話じゃん!


大嫌いなんだよ、こういう話は。

あ、間違い。

大嫌いなんだよ、
こういう事ををいいもんみたいに装飾した話が!



このようにな書評が並ぶ。
*切なくもユーモラス
*奔放で魅力的
*リリカルな寓話

はたまたフランス人が好むという、
<愛は狂気>だとか、<奇妙なものを面白がる>とか・・・

愛が狂気、奇妙なものを面白がる、これらは、
自分を取り巻く世界が、ある程度安定している、という安心感があってこそ、
人生のスパイスとして楽しめるんであって、
まだ世の中の仕組みも人生もなんもわからない幼い子供に、
頭おかしい親の行動を楽しめって、残酷すぎるんだよ!
これじゃあ、子供、将来、摂食障害になっても自傷しても、
人とうまく付き合えなくなっても仕方ないよ。

こんなくそ親に育てられる子供の話を褒めちぎるなんて、ほんとムカつく!

これが、作者の自伝なら、
あー、なんて親に育てられたんだ、
よくぞここまで育ってくれた。 と思うが、
ごく普通の両親のもと、愛されて育ったらしいじゃんか。作者。

精神疾患をステキな特別なファンタジーのように描くなんて
怒り狂う!

大嫌い、この小説。




舞台化され、 映画化もされる? 見ないよあたしゃ





「湿地」原作本



アイスランド映画「湿地」を見て、
映画としては時系列が分かりづらく戸惑ったものの、
ストーリーが興味深かったので、原作を読んでみました。


「湿地 Mýrin」
アーナルデュル・インドリダソン著

湿地本




・映画
ある夫婦の幼い娘が遺伝病に苦しみ亡くなるエピソードと、
孤独な老人の殺害事件の捜査を、同時進行に思えるやり方で進め、
そこに刑事とヤク中の娘の生活も挿入されているため、
ちょっと混乱する。

・小説
女の子の病気と死亡は、最後の方でわかるようになっている。


二つを合わせて映像で語るなら、もっと分かりやすくしてくれたらよかったな。
または、小説に忠実に最後に登場させて、事件に集中させて欲しかった。
刑事と娘の関係と中身の濃い会話は、小説でなら重要に思えるんだけど、
映画には入れなくてもよかったかも。


大きな不満

なんで、あるおばあちゃんの過去の強姦被害を、
不倫にしちゃったの??? それじゃ意味ないじゃん!
あれも強姦だったのに、だからこその悲劇なのに。



過去記事 ↓
映画「湿地」感想

___________________________


・小説全体の感想

映画で結末は知っているのに、
事件の謎解き過程が面白く、読みやめられなかった。
一気読みして目がくらむ。

娘を失った父親の苦悩もよく描かれてたし、
アイスランドの、一日でコロコロ変わるという天気の描写も、
例の、『羊の頭』の食文化も興味深く、
「湿地」というタイトルの意味も深く、
読んだ後に大きな充実感を覚えた。



日本の翻訳者が、
なぜ女性のひどい性被害を書くのかとアーナルデュルに聞いたら、

「性暴力は魂の殺人です。
それほどの被害にあった女性に、
内容を細かく話せというのは残酷すぎる。
私は、女性に対する暴力の正体を男たちに知らせたい。
これほどのことなのだと知らせたい。
犠牲者が恐怖と恥ずかしさで言えないため、
なかったことにされるのはやめなければならない。」


::::::まぁ、知らせても無駄だけどね、やる奴はやるし、
被害にあってもその後どうなるかわかるもん、言わないって。

でもこれは、「ミレニアム」シリーズの
スティーグ・ラーソンが言っていたことと同じだね。
すごく好きになったよ、アーナルデュル。

父親インドリディ・G・トーステンソンは、アイスランドの有名な作家だというので
検索したけど何もわからなかった。


面白かったから、
この人の作品で和訳されてるものは全作読むことにするわ。

「緑衣の女」「声」「湖の男」