「ガラスの城の子供たち」



▪️睡眠不足が続きすぎどうしていいのやら


高学歴、幸せな家庭を築き、キャリアを築き、
何も知らない他人からみたら、普通の家庭で育っただろう普通の人。
しかし、頭おかしいホームレス両親(自分から望んで)を持ち、
サバイバルとしか言いようのない子供時代を過ごしてきた女性の半生記。

とうぜん実話



著ジャネット ウォールズ

「ガラスの城の子供たち



これが本当に現代のアメリカにあることなんだろうか?
と、驚き呆れまくる。


私は、この男女の基本的な育児方針には大賛成です。

規律だのルールだのは一切押し付けない
少々の病気や怪我は自己免疫システムに任せる
年齢に関係なく家事をさせる
子供への話しかたは人間として対等にする
周りの意見に左右されないとらわれない
教師、聖職者(この言葉は大嫌い)にも間違いは間違いと言うべし
物に振り回されない
テレビや電話に毒されない生活を送らせる

女(母親と呼びたくない、こいつは)は、
頭が良く芸術家としての素質があり、独創的な人物。 
男(父親とは呼びたくない、こいつは)は、
頭が良く学問の素質があり、独創的な人物。

持って生まれた才能の活かし方や処世術を知らない事は悪いことじゃない。
人生がうまくいかず不平不満をつのらせ、
酒に逃げたり娼婦を買ったり子供の金を盗んだり、
子供の前で暴力沙汰を繰り返すのが悪い。

かなり驚き、怒ったのは、
なんと多くの大人が子供を色欲の犠牲にすることか。ってこと。
それもこの人の周りに現れた変態どもは、
伯父や祖母や母親の相手(ジャネットの友人のケース)ときたもんだ。
それなのに、抵抗して刺したら少年院行き、
親に言いつけたら、かばうどころか寂しい人なんだから我慢しろと言われ、
父親に至っては、娘を博打の相手にいじらせて金をむしり取る。



こんなメチャメチャな親のもとに育っても、
愛されている確信さえあれば、子供はまっすぐ育つものなんですかね?
その子の性格にもよるでしょうけど、私だったら独立したら縁を切るね。


この子供達が特別すごい幸運の持ち主で、
強靭な精神力と体力だったとしか思えないわ。
車から投げ出されたり、ゴミ漁って腹の足しにしてたり
何度も大怪我や大火傷したり。



死んでるか犯罪者になるか親を恨んでトンズラするかしてないのが不思議。
つーか、殺せばよかったのに、と本気で思う。
未成年の時に奴らを殺せばいいんだよ。
ちゃんと親への幻想が消えたんだからさ。


こーんな実話なのに、やっぱ家族っていいよね、みたいな終わり方で嫌だ。
そこをみんなは褒めるわけだけど、あいつらを罰しないと気が済まんね、あたしゃ



映画化されると知り、
ジェニファー・ローレンスが主人公役だったから本を読んだんだけど、
「パッセンジャー」の撮影とか、次の作品の脚本を書くとかで、
ブリー・ラーソンに変わったから映画は観ない。
私はブリー・ラーソンが好きじゃないみたい。
顔全体から受ける印象がどうも好きになれないのと、
演技の表情が私には心に響かないんだよね。なぜか。

あのイカれ母親役はナオミ・ワッツには合わないし、
きっと感動ものにしてるだろうから、嫌いな映画になるはず。


それに
これだけの複雑壮絶なグローイングアップ物語を、
2時間にまとめられたくない気もする。





スポンサーサイト

「左利きは天才?」




▪️私が何かを喋った時に、夫に「しっ!」と注意されるのが、
いったい何のせいか、どのタイミングでなのか、
さっぱりわからないまま10年が過ぎる。



自分が左利きだから、どうしたって気になります。


著者 デイヴィッド・ウォルマンは左利きのジャーナリスト

最初の章の前書き部分に、
日本のど変態野郎の犯罪が引用してあって、
非常に情けない。
(女性の左足用の靴を大量に盗んでいた男ね)


左利きは天才?



全人類の90%が右利き

なぜかそうできている

(世界中で、左利きを不吉、悪魔の子、魔女、呪われてる
などと思考する人々が大勢いるため、実は正確な数字ではない)

何せ
プラトン 「子守や母の愚かさで産まれる」
カトリック学校 「けだもののしるし」

などと公然と言われてきたわけだし、
そりゃ本人は隠すし、親は無理やり右を使わせるわな。


著者は、左利きの謎を解明するため世界中を旅し、
科学者や心理学者、左利きの人たちと話し、
自らの脳をMRIで調べてもらい、左利きの迷宮を彷徨う。
ユーモアを交えた楽しくも深い内容になってます。


私も小さい頃に、
殴られながら、泣くともっと殴られるから泣かずに
はしと鉛筆は右で持たされた。
なんでなのかわからなかったが、自分はバカなんだ、
親は私が出来損ないな子供だと思ってるんだ、ってことは
骨身に染み込まされたわね。

家でこうなんだから、学校に行けばもっと、
私はバカで何もできないと信じることが起きまくる。
今思えば、箸と鉛筆を右で持つ生徒が左利きとは気づかれ無いことも裏目に出てた。
:走り高跳びどうしても飛べない=どうして飛べないのか今ならわかる
:野球でバッターボックスに自然に立ったら笑われた=野球は大嫌いになった
:バトン、当然のように右手でやらされ、何をどうしていいのやら
:ミシンの布をうまく動かせない=右手で抑えて運針する作りのため

ハサミ、包丁、カッターなどは右じゃどうしても動かせないから、
左でやる。が、刃の向きが違うから実はスムーズにはできてないんだろうな。

他にも、
自分が自然と左で作業しようとして、
おかしなことになるものは山ほどある。
ぐるぐる回す鉛筆削りが空回りして削れない。
配られたトランプを集めて 開くと数字が見えない。

いいおばさんになっても、毎日いちいち一瞬考えるのは、
鍵、瓶の蓋 蛇口いつも混乱。どっちに回せば開くのか閉まるのか・・・
財布 開くと逆さまになるから、スーパーのレジで一回ひっくり返さないとならないし、
エスカレータ は、荷物は左で持ちたいのに手すりが左にある(東京)。
パソコンマウスは矢印をうまく当てられないし、
改札口でいつもいつも左でSuicaを持ってしまい、変な体勢でタッチする。


たかが左利きというだけでこうなんだから、
車椅子で生活する人や体のどこかが不自由な人、
どんなに不便な日々を送っていることか。



まあ、とにかく、
何かしら失敗する、間違える、うまくいかない時は、
その作業の環境が右利き用にできているのでは?と見直さないと、
毎日、自分はダメな人間なんだと自己嫌悪に陥ることになる。


著者の父親(ハーヴァード大学の心理学者)が推測する。
「左利きの人は、自分に与えられる世界をそのまま受け入れることは決してできない。
空間配置ややり方などを、右利き用から左利き用に常に修正している。
物事を額面通りに受け取らない習性が身についているので、
アイディアや概念を別の角度からイメージし直すことが多いのではないか」

右利き用から左利き用に修正ということは、
一瞬でも余分な動きを一生を通してやらなければならないということで、
「CSI科学捜査班」グリッソムも言っていた、
左利きの人が右利き用の道具を使って命を落とす事故が年に何十件もある、
なわけだ。




左利きはなぜ起きる?の質問には、
まだまだ簡単には答えが出せないらしい。

一人の学者が言った。
<発達中の胎児の脳に何かが起こるから>

胎児よね、やっぱ、と思う。

著者が脳を調べるために会った研究者が言った言葉が、
私がいつも疑問に思っていた事。
「知性のある大人が、なぜ
神が人を作ったなどと信じているんだ?」

ほんとだよ。いつもびっくりするのが、
アメリカの大統領が就任式で宣誓する時。
神、、、、出てくるじゃん?
え!?いい大人が公式の場で、しかも大統領になるってのに、
何言ってんの?って思う。
私にとっては、「未確認飛行物体に誓います」「幽霊に誓います」
と同じくらい笑える。




興味深い本でした。







「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」





とても悲しくて暗くて切なくて好きな映画
「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」原作本は、
10年くらい前に観た後一度読んでましたが、ルークが主演した
「ボブという名の猫」公開記念(^∇^)といたしまして、
再び読み返しました。


どうやらこの作品は、著者の言葉遊びが盛り込まれているらしく、
もともとがイラスト重視の大型本用だったことから、
割と軽く書かれたようだ。


著者ブライアン・W・オールディス
イラスト イアン・ポロック→Ian Pollock

20170903113610877.jpg


著者は、英国SF界の巨匠だそうですが、
他の作品を読んだかどうか覚えがありません。
これから、気になる作品を数冊読んでみようと思います。
私はこの人のインタビュー記事がとても気に入りました。
みんなが褒めそやす物の本質にある欺瞞や策略を、
臆することなく吐き出してくれてる。




残念なことになんと、先月亡くなっていた・・・・・


映画はモキュメンタリーになってましたが、
それは原作がそうなっていたからなんです。

結合双生児たちの姉が、弟たちのことを語る。
姉だけではなく、彼らの周りにいた音楽業界関係者、
弁護士や女性が語る。
その合間には、二人のバンド『バン・バン』がヒットさせた曲の歌詞。

一番大きな、そして重要な点が、映画では省かれています。
それは、二人にはもう一つ奇形の頭が付いていたことです。
この頭が徐々に存在感を増していき、不気味さと暴力の印象が強くなります。
それでも、根本に双子の怒りや悲しみがあるので、
映画が、悲しみを強く押し出している(と私は感じる)のは、
娯楽映画作品としては正しい選択なのでしょう。
あの頭を原作通りに描いていたら、公開に制限があったでしょうし、
グロテスク面が強調されすぎて、「ぼっけぇ、きょうてえ」みたいになっちゃう。

これは、原作を変えつつ、持ち味を殺さない成功例だったなー、
とあらためて感じました。


_______________________

シネマライズのHPに、映画の公式サイトがありました。

Cinema rise film archives










「成功はゴミ箱の中に」



▪️テレビから、「避妊具が・・・」と聞こえて驚いたら、
「イニングが」だった。野球だった。



マクドナルドをフランチャイズにした男、レイ・クロックの自伝


成功は




Raymond Albert Kroc 1902年〜1984年
イリノイ州シカゴ郊外オークパーク産まれ

子供の頃から何かしら面白いと思ったことには飛びつき、
それを成功させるために一直線に頑張り、
自分の能力を疑わない人だったようだ。

高校生の時には、楽器屋を経営してるし、
定職なくても好きな女とは絶対に結婚すると決めるし、
(離婚も再婚も。。。。。ね)
結婚のためなら就職するし、就職したらナンバーワンセールスマンになる。
マイアミの土地ブームを聞きつければすぐに引っ越し、
不景気で給料減らすと言われればすぐ辞める。


そういう気質だから、
1954年、カリフォルニア州サンバーナーディーノにある、
一軒のレストランが大人気だと聞いた時は、すぐに飛行機で飛ぶ。
一目で気に入ったMのマーク、店の様子を観察し、システムを見せてもらい、
ビジネスチャンスだと固く信じる。


マックとディック兄弟のテイクアウト専門バーガー店は、
十分に成功していたが、
その素晴らしさを田舎で埋もれさせるのはもったいない、
これはすごいビジネスになる!と興奮するクロックと、
品質を守るため大きな展開にはしたくないし、今のままで満足だという兄弟。

両者の温度差、ビジネスに対する考え方の違いなどが詳しく書かれている。

1955年4月、
イリノイ州デスプレーンズに最初のフランチャイズ店を作るまでの苦労、
チェーン展開していく上での、兄弟との契約の縛り、
いかに人材を見つけていったか、
そして大成功後のチャリティ活動や基金の設立、
興味深く読み応えのある内容でした。

この人がプロのピアノ弾きだったとは!



*巻末にソフトバンクの孫氏とユニクロの柳井氏の対談があったりして、
おいらも一山当てたいと思う人には、参考書みたいになってるんじゃない?

____________________


クロックがマクドナルドに出会い、一大帝国を築く映画、
「ファウンダー 」今日観てきました。
あとで感想書きます。


ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ







脳の不思議



人間の脳に関する二冊の本を読みました。



「脳はなぜ都合よく記憶するのか」

著者ジュリア・ショウ

脳はなぜ都合よく記憶するのか



『ニセの記憶を植えつける』

という実験、研究をしている心理学者が書いた本です。
過誤記憶というものが、いかに簡単に植えつけられるか、
人間の記憶がいかに思い込みや勘違いに満ちているか、
それを証明し、CIAなどにも協力している。

フロイトの説のインチキさを暴き、
あたしたちが思い込まされている、抑圧された記憶がどうのこうの、
退行催眠がどうのこうの、の嘘を教えてくれる。
あー、スッキリ。

目撃証言なんてほぼ間違い、冤罪はいくらでも生まれる、
とわかり、すごく怖いと思いました。


_________________________


「31歳で天才になった男」

著者ジェイソン・パジェット


31歳で天才になった男



ジェイソンは、31歳の時に強盗に頭を殴られ、脳損傷を負う。
その後彼の目には、すべてのものが幾何学的な図形として見え、
絵画と数学の才能が現れ、共感覚も感じるようになる。
しかし、事件によるPTSDのため、4年間ひきこもり、
その間、ひたすら自分の脳に起きた変化を調べ、数学、物理学などに没頭する。
やがて、目に見える形を絵に描き、人に説明するようになるが、
学問としての正しい知識を得るため、大学受験をし、専門的な勉強を始める。



ジェイソンが、目に見えるものを描く様子を動画にしたもの。








ジェイソンが描いた絵を売ってるサイト

fineartamerica




フラクタルが普通に毎日、目で見られる。
どんな感じだろう??

私が一番驚いたのは、ジェイソンの脳の変化ではなく、
「こんなの人生になんの役にも立たないじゃん、やる意味あんの?」
とジェイソンも思っていたという、数学のお勉強について。

なんせ、ジェイソンには実際に見えるんだから!!
円周率がどれほどこの世界の基本になっているか、
雨の一雫、日光、建物どころか、宇宙ってものは、
数学でできてる感覚を、実感として知ったんだから!

この、学校のお勉強が、
実は真実を教えてくれていたと、知ったあたり。
(歴史とかは、うそっこ教えてると思うけど)








「ミレニアムと私」


我が愛するリスベット・サランデルが活躍する映画
「ミレニアム」三部作の元本、スウェーデンが誇る大ベストセラー
「ミレニアム」の作者スティーグ・ラーソンの、
32年間の非婚のままのパートナー、エヴァ・ガブリエルソンが、
スティーグとミレニアムについて語った本。

エヴァは建築家で、
建築の研究の書はあるが小説家ではないため、
マリー=フランソワーズ・コロンバニという記者との共著となっている。


原題は「Millenium, Stieg et moi」
英題は「Stieg and Me, Memories of My Life With Stieg Larsson」

「ミレニアム」というより、長年の恋人だった男性との思い出を綴り、
スティーグがどういう人物だったかを伝える内容です。
なぜならエヴァにとってスティーグは、ミステリー作家ではなく、
あくまでも、世界中で起きている不正や女性への暴力と闘う、
金に動かされず信念を貫くジャーナリストだったのだから。


ミレニアムと私


これを読むと、スティーグが「ミレニアム」を書いたのは、
小説家になるためではなかったのだとわかる。

登場人物や事件や汚職など、事実に基づくことを書くlことで、
ジャーナリストとして見聞きしてきた不正を暴くと共に、
たくさんの友人知人への感謝の気持ちを表現したかったのだ。
(ミレニアムの中でも珍しくも良心的な男性が出てくることが不思議で、
小説だから嘘臭くてもしょうがないか、と思ってたけど、なんと!
スティーグ&エヴァの実在の知人がモデルだった!)

エヴァが「ミレニアム」の共著者と言えるのは、
彼女が話したこと調べたこと、書いた文章、
与えたヒントなどが盛り込まれているだけでなく、
物語の要所要所で二人で意見を出し合っていたからでもある。


ジャーナリストとしての活動に全身全霊で取り組み、へとへとに疲れはて、
極右連中からの脅迫で身の危険を感じ、経済的にも綱渡り生活が長く続き、
「ミレニアム」を出版することで、
恋人エヴァとの人生にもっとゆとりが持てると信じていた。

出版前に死んだけど・・・

原作者スティーグは、「ミレニアム」映画化権を売るなら、
ハリウッドと考えていたという。ところが、
彼の父と弟により、スティーグが嫌がっていた会社に売られ、
彼が生涯愛した女性にはなんの権利も与えられず、
「ミレニアム」ビジネスの恩恵に預かるのはこの親子だけとなった。

そう、大好きな映画「ミレニアム」は、
作者の思いと関係ないところで作られてしまったのね・・・・

______________________


彼の考え、
*他人にひどい目にあわされたら、
復讐することは「権利」ではなく「義務」である。


これ、嬉しい。

世の中、「許しが正義」みたいに言われてるし、
復習とか仕返しとか考える人は嫌な性格ってことにされるけど、
例えば、
・強姦されて告発すると、何度も屈辱を味わう目にあうから泣き寝入りする
・夫を取られて泣く泣く離婚するが貧乏母子家庭の地獄をみる

など、 やった奴らに報復しないとまた被害者が出ることになるから、
思い知らせないとダメなんだ。復讐は義務で正義だ。

エヴァが、スティーグをないがしろにした奴らに、
北欧神話の呪い?をかけるくだりはすごいわね。
あのくらいやる根性を私も持てればよかったわ。

私が以前心配していた、
ヘビースモーカーのスティーグによる副流煙の、
エヴァの健康被害は、エヴァもタバコ吸ってる描写が出てくることから、
どうでもよくなりました。


☆夕べからLaLaTVで「ミレニアム」の放送やってます。週一かな?
私はまた見てる。リスベットの復讐が見たいから。







続編「ミレニアム4」蜘蛛の巣を払う女


▪️英語の先生に、どんな勉強方法してる?と聞かれ、
「行き当たりばったり」と言ったら、「それはダメです」と言われた。



著者が急死したため、ダヴィド・ラーゲルクランツという人物が
続編、「ミレニアム 4 蜘蛛の巣を払う女」を書いた。
スティーグ・ラーセンの遺構に関係のない、ラーゲルクランツまったくの創作。

しかし、もともとミレニアムシリーズは、著者が二人いて、
スティーグ・ラーソンが32年間死ぬまで一緒にいたパートナー、
エヴァ・ガブリエルソンとの作品。
婚姻関係ではなかったため、スティーグ死後、エヴァには何の権利も収入も無く、
遺族とエヴァは作品の権利や収入などで揉めた。


原題 Det som inte dödar oss(我々を殺さなかったもの)



4蜘蛛の巣



サヴァン症候群の男の子が登場。
リスベットは、人と交流できないその子に親しみを感じ、世話をする。

リスベットの双子の妹カミラがやっと出てきた。
姉と違って、一目で誰もが虜になるほどの美貌の子で、
それをいいことに幼い頃から人心を思いのままに操ってきた。
両親に対する気持ちはリスベットとは真逆で、
母親を殴る蹴る強姦する金持ちで権力者の強い父親に憧れ、
犠牲者の母親を、弱い人間として軽蔑してきた。
父親の会社に関わり、強い支配欲に動かされる犯罪者になった。

執筆者は別でも、登場人物の多さと、一人一人を詳しく描写する文章は同じ。
読んでて感じた違和感は、重さ、重苦しさ、暗い影を感じないところ。
ミレニアムシリーズは、狂った暴力権力性欲の犯罪と、
スウェーデン政府の闇が主軸にあったから、
底知れぬ恐ろしさ不気味さが魅力だった。

シリーズ4には、暗さを全く感じない。
表面だけで暗い過去だの過去の犯罪だのをただ書いてる、って感じ?

それなりに面白い物語になってるとは思うけど、物足りないのよ。

なんだろなアーーーー
きっと、死んじゃったスティーグは思春期に強姦事件に遭遇していて、
生涯、女性への暴力に対する怒りや苦しみにつき動かされてきたから、
文にその感覚が見えるんだと思うの。
4の作者の私生活や思想は知らないけど、
根っこのところにあるのが、スティーグと違うんだと思うのよね。

浅いというか、痛みを感じないというか・・・・

この人、今後もシリーズを書く、もう書いてる?そうだけど、
もう読まないや、多分。


***シリーズ通して不満だったこと
リスベットの言葉使いが普通すぎる。
これは翻訳のせい?「〇〇なのよ」「〇〇わ」とか、
普通の女の子の言葉使いになってるんだよね。
もっとぶっきらぼうで突き放した言葉で書いてくれた方がいいです。



こうなったら、
次は、気の毒なパートナー、エヴァ・ガブリエルソンの、
「ミレニアムと私」を読むぞー!


スティーグとのことを語るエヴァ